|
(昭和37年度下半期〜45年度)
|
第1節 (財)日本船舶振興会の設立
|
5.海事博物館(仮称)建設計画の推進 海事博物館(仮称)の構想
|
昭和39年6月に建設を完了した船舶振興ビルにつづいて、本会の設立目的をさらに積極的に推進するために、本会は時期の長期事業として海事博物館(仮称)建設計画に着手した。
わが国は古来より海洋国として発展し、世界一の造船国、世界有数の海運国としての地位を築いたのであるが、将来より一層の繁栄を期するためには、国民一般、特に青少年にその事実を認識・理解させるとともに、ますます造船、海運その他海事産業の振興を図ることが必要であった。しかるに、わが国においては、先進諸外国と異なり、国民の間に海事についての関心を高めるための施設等が皆無に等しい状態であった。 そこで本会では、昭和40年度以降6か年計画により、海事博物館建設計画に着手したのである。この計画の博物館は、船舶をはじめとする海事諸産業について、一般社会人、特に青少年に対し、その発達の歴史や現状を系統的・科学的に解説するとともに、将来に対する理想、未来への夢をいだかせるものとし、またこれに付随して諸教育施設、海事図書館等の整備を図って世界博物館史上に新しい1ぺージを加えるような近代的でユニークな博物館とする構想であった。 |
海外調査団による報告書 |
|
|
|