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III 「PSC検査官ネットワーク」シンガポール編
現地日程表
項目 場所
平成18年12月18日(月) 移動(ジャカルタ〜シンガポール)
平成18年12月19日(火) シンガポール海事港湾庁との会合(出席者名簿は別紙2) 同庁会議室等
PSC検査官との懇親会
平成18年12月20日(金) 移動(シンガポール〜東京)
 
(国内作業)
1. 名簿の作成
 各国のPSC検査官のデータベースを整備するために、まず、シンガポール人PSC検査官で、過去12年間に亘る東京エムオウユウのPSC検査官研修プログラムを受講したことのある者の名簿を作成し、完成名簿のひな型とした。
 
 同時に、事務局を提供している国として、日本の現PSC検査官の名簿も作成、提出した(巻末別表1参照)。
 
(海外作業)
2. ネットワーク構築調査
(1)ネットワーク構築に当たり、まず東京エムオウユウの過去の研修プログラム受講者に中心的存在になってもらおうと、過去の研修プログラム受講者への事業概要の説明、打ち合わせのために、下記の日程でシンガポールを訪問した。合わせて、研修受講者の現在の状況、実質的な研修の成果、研修後の定着状況等を聴取した。
 
(2)日程概要
 平成18年12月19日(火)午前中、シンガポール海事港湾庁において、海事局長(Director of Marine)Khong氏、首席検査官Wong氏等との会議を行った。
 会議後、シンガポール港の航行管制を行っている海上交通センターを視察した。
 その夜、事務局が夕食会を催し、関係者との情報交換並びに懇親の場を持った。
 
(3)現地派遣者
岡田 光豊  財団法人 東京エムオウユウ事務局 理事長
中崎 郁夫  財団法人 東京エムオウユウ事務局 専務理事
秋田 務  国土交通省 海事局総務課外国船舶監督業務調整室長
 
.1 ネットワーク構築
.1.1 当方より事業の趣旨を説明し、リストの作成等の協力を依頼したところ、喜んで協力するとの回答を得た。今後の連絡先として、首席検査官Wong氏が指名され、リストを完成のうえ、Eメールで送付してくれることとなった。なお、入手したリストを巻末別表3に添付する。
 
.1.2 シンガポールはすでに基礎研修コース(BTC)への派遣を止め、中級研修コース(FT)へも隔年での派遣であり、また、PSC専任職員も6名(兼務13名)であるため、リストの数は少なくなるとの説明があった。
 
.2 東京MOU事務局の活動
.2.1 PSCCと同時期に開催しているデータベース責任者会議(DBM)のあり方について、問題意識は持っているが、どのように改善すべきかについては、現在のところ具体的な提案は無いとのことであった。
 
.2.2 IMOの技術協力スキームの下、インドネシア、エチオピア、ケニア等に専門家を派遣しており、東京MOUの研修等にも協力できることがあれば協力したいとの発言があった。
 
.3 シンガポールのPSC
.3.1 PSC職員にはPSC用の携帯端末が支給されており、航路管制部門からの情報(AIS情報等)がオンラインで入手でき、また、現場からカメラ映像を本部に送付し判断を仰ぐことができるようになっているとの説明があった。情報化の点では、わが国の先を進んでいる印象を受けた。
 
.3.2 インドネシアが来年からカボタージュを開始するため、インドネシア籍への転籍、それも老朽船の転籍が増える見込みであり、この種の船舶はシンガポールなど近隣国まで来ることが予想されるため、シンガポールPSCOは忙しくなるとの説明があった。
 
.4 その他
.4.1 首席検査官Wong氏は、日本留学の経験があり、日本語も堪能で、非常に親日的で、東京MOUにも協力的であったが、近々定年退職するとのことであり、新たな人脈作りを要する。
 
.4.2 シンガポール経済は成長を続けており民間の求人も多く、優秀な人材はより高い報酬を求め転職するため、昇進を早める等の対策を講じることもあるとの話もあった。また、東京MOUの研修修了者が、研修終了証を掲げ、海事コンサルタントに転進したとの話もあった。
 
3. とりまとめ作業
 国内作業1. を元に、2. の海外作業で得られた情報、意見を勘案して、具体的な成果として次のリストを作成した。
 
■シンガポールPSC関係者名簿(巻末別表3)
 
シンガポール海事港湾庁関係者との会議
 
(別紙2)
 
シンガポールでのミーティング出席者名簿
 
●Capt. Khong Shen Ping, Director (Shipping Division), Direotor of Marine, Maritime and Port Authority of Singapore
 
●Mr. Wong Len Poh, Senior Asst Director (Ship Safety), Maritime and Port Authority of Singapore
 
●Capt. Tan Kim Liang, Senior Marine Surveyor (PSC) , Shipping Divislon for CHIEF EXECUTIVE, Maritime and Port Authority of Singapore


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