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16. やまびこ太鼓(だいこ) (福島県)
― プロフィール ―
 やまびこ太鼓は、今年の開催地−福島県郡山市にある知的障害者のチームです。平成11年に余暇の活用の一環として「太鼓を楽しむ」を目的に結成しました。
 現在、会員は12名で、うねめ太鼓保存会と片平公民館の理解と支援の基に親子で活動しています。
 おかげさまで、今では、いろいろなイベントや大会にも出場できるまでになりました。障害者が地域の方々に受け入れられ、ここまで育まれてきましたことは、我々親子にとって大きな喜びであり感謝です。
 子供たちは「太鼓を楽しむ」ばかりでなく、太鼓を通して、豊な体験を積み重ねることによって、視野を広げたり、又、精神的にも大きく成長しています。
 歩みはゆっくりでも、継続することの大切さをしみじみと感じさせられます。
 
 
― 実践報告 ―
 僕が、太鼓を始めたのは、あぶくま養護学校高等部3年生の時です。
友だちから、
「一緒に太鼓をやろうよ。」
と声をかけてもらいました。
 始めは、大きな太鼓の音に、驚きました。自分でばちを使ってたたいてみると、だんだん楽しくなってきました。
 練習は、まず、太鼓をならべて、元気に挨拶をして、次に、ストレッチ体操をして、体を柔らかくしてから、始めます。
 そして、ドンドンカッカの基礎打ちをしてから、曲の練習をします。
 先生は、
「上手にできたわね。うまくできたわね。」
とほめてくれます。何度も繰り返し練習して、もっと上手になるように頑張りました。
 太鼓をたたいていると、たくさん汗をかいて、とても気持ちがいいです。もっともっと練習して、もっともっと上手になりたくなります。
 みんなで、長野や京都の全国大会にも、参加しました。バスや新幹線で出かけるので、まるで修学旅行のようで、楽しかったです。
 そして、今日は、地元・郡山の大会に参加して、とても緊張しています。
 みんなで心を合わせて太鼓をたたき、楽しい思い出になるように頑張ります。


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