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17 人的要因の役割
17.1 当委員会は、人的要因に関するMSC/MEPC共同作業部会が、2006年11月29日〜12月8日に、トルコ、イスタンブールで開催されるMSC 82の間に再招集されることを銘記し、人的要因の役割、特に、ISMコードの実施の影響と有効性の評価に関する独立専門家グループの報告書ばかりではなく、人的要因に関するMSC/MEPC共同作業部会の作業に関連したMSC81の結果を含んでいる、文書MEPC 55/17を審議した。
 
17.2 前述の文書で提供された情報を審議して、当委員会は以下を銘記した:
 
.1 MSC 81が、MEPC 53の決定と意見が一致したことを銘記して、以下を承認したこと:
 
- 関連したチェックリストに沿って、IMO組織による人的要因問題を審議するためのチェックリストに関するMSC-MEPC.7/Circ.1;
 
- IMO作業の人的要因情報の強化に関するMSC-MEPC.7/Circ.2;
 
- 人間工学及び作業環境のIMO審議のための骨子に関するMSC-MEPC.7/Circ.3; 及び
 
- 人的要因へ向けた機関の戦略に関するMSC-MEPC.7/Circ.4;
 
.2 MSC 81が、MEPC 53の決定と意見が一致したことを銘記して、議題項目9(ばら積みの液体及びガス)の下で、回章MSC-MEPC.2/Circ.3の下で、船上の職業上の健康及び安全計画の基本要因に関するガイドラインも承認したこと;
 
.3 MSC 81が文書MEPC 53/INF.7をFSI小委員会に委託することのMEPC 53の決定を支持したこと;及び
 
.4 人的要因に関するMSC/MEPC共同部会が詳細、特に、ISMコードの実施の影響と有効性の評価に関する独立専門家グループの報告書を審議するためMSC 82の間に再招集され、同共同作業部会の結果及び引き続くMSC 82の決定が、適切な行動のため、2007年7月のMEPC 56に提出されること。
 
18 総合安全性評価
18.1 当委員会は、当委員会が、第54会期において、総合安全性評価に関する起案部会がMSC 81で設置され、その結果取られた決定が適切な行動のため第55会期において当委員会に報告されると銘記したことを想起した。
 
18.2 当委員会は、その目的で設置された起案部会の結果の審議の後に、引き続くMSC 81による検討の結果のみではなく、MSC 80が設置した総合安全性評価に関する通信部会の結果に関する情報を提供している、文書MEPC 55/18(事務局)を審議した。
 
18.3 文書MEPC 55/18で要求された行動を検討して、当委員会は以下を行った:
 
.1 文書MEPC 55/18の2項〜9項に記載された、総合安全性評価に関する通信部会の報告書に関してMSC 81が取った行動を銘記した;
 
.2 改正案及び関連回章がMSC 81によりすでに承認されたことを銘記して、文書MEPC 55/18の附属1に記載され、回章MSC-MEPC.2/Circ.5の下で、IMO規則作成過程(MSC/Circ.1023-MEPC/Circ.392)で使用する総合安全性評価(FSA)のためのガイドラインの改正案を承認した;及び
 
.3 改正案及び関連回章がMSC 81によりすでに承認されたことを銘記して、文書MEPC 55/18の附属2に記載され、回章MSC-MEPC.2/Circ.6の下で、IMO規則作成過程(MSC/Circ.1023-MEPC/Circ.392)の人的要因解析過程(HEAP)及び総合安全性評価(FSA)の使用に関するガイドラインの改正案を承認した。
 
18.4 当委員会は、文書MEPC 55/18の附属3に記載された環境リスク評価基準(Environmental risk evaluation criteria)案も審議し、同基準が海洋環境保護の観点からまだ徹底的な審議を必要とすることに合意した。続いて、議長は、加盟国及び国際機関に、適切な行動のためMSCへの合意文書の委託に先立ちさらなる審議のため、会期間の間に環境リスク評価基準案を審議して、MEPC 56へ意見を提出することを招請した。
 
19 委員会及び下部組織の作業計画
バイオ燃料及びバイオ燃料混合物の輸送要件の適用
 
19.1 当委員会は、IBCコードの下でのバイオ燃料及びバイオ燃料混合物の輸送要件の適用及び本件をBLG小委員会の作業計画及びBLG 11の暫定議題に新しい項目として含めることに関する英国、スウェーデン及び国際パーセルタンカー協会(IPTA)の提案(MEPC 55/19)を銘記した。
 
19.2 当委員会は、ノルウェーの提出(MEPC 55/19/5)が、原則として、19.1項に記載された英国、スウェーデン及びIPTAの提案を支持したことしかしバイオ燃料及びバイオ燃料混合物の問題を現在実施中のBLG小委員会の作業計画項目の改正により“ケミカル物質の安全及び汚染危険性評価並びにその結果による改正の準備”から“附属書I及び附属書IIの製品の安全及び汚染危険性評価並びにその結果による改正の準備”に含めると提案したことを銘記した。
 
19.3 当委員会のガイドライン(MSC/Circ.1099-MEPC/Circ.405)の2.17項に従い、議長は、英国、スウェーデン及びIPTAの新しい計画の提案(MEPC 55/WP.3)に関する予備評価を行った。議長の評価は、当委員会のガイドライン2.9項に規定された一般的な受諾の基準に適合していたことを示した。
 
19.4 当委員会は、英国、スウェーデン及びIPTAの提案及びノルウェーの提案を審議して、“バイオ燃料及びバイオ燃料混合物の輸送要件の適用”を、2008年を完了目標として、BLG小委員会の作業計画及びBLG 11の議題に優先順位の高い項目として含めることに合意した。
 
BLG及びFSI小委員会の作業計画及び暫定議題
 
19.5 当委員会は、上記19.4項に記載された“バイオ燃料及びバイオ燃料混合物の輸送要件の適用”の新しい項目の追加と共に、MSC 81の承認(MEPC 55/19/1)を基礎としてBLG小委員会の作業計画及びBLG 11の暫定議題を承認した。
 
19.6 当委員会は、BLG 11において“2004年BWM条約の統一の実施のためのガイドライン作成”の項目のための作業部会を設置するべきであることに合意した。
 
19.7 当委員会は、FSC 81の承認及びFSI 81後の2006年6月5日〜9日に開催された、FSI 14の変更案を基礎としてFSI小委員会の作業計画及びFSI15の暫定議題を承認した。
 
19.8 当委員会が改正し承認した、BLG及びFSI小委員会並びにBLG 11及びFSI 15の暫定議題は、それぞれ附属30及び附属31に記載された。
 
環境問題に関連するDSC、NAV、DE及びSTW小委員会の作業計画
 
19.9 当委員会は、“船上のNOx排出削減のための同等方法に関するガイドライン”の項目を、将来その様なガイドラインの作成が必要となった場合のため、DE小委員会の作業計画(MEPC 55/19/2、附属)に低い優先順位の項目として残すことに合意した。
 
19.10 当委員会は、上記の決定を行い、附属32に記載された、環境問題に関連するDSC、NAV、DE及びSTW小委員会の作業計画を承認した。
 
2008-2009年の2年間の船舶リサイクリングに関する国際会議の提案
 
19.11 当委員会は、文書MEPC 55/19/4(事務局)を審議して、第98回理事会に船舶リサイクリングに関する5日間の国際会議の割当て及び安全かつ環境上適正な船舶リサイクリングに関する国際条約案を採択するための2008-2009年の2年間の予算の審議を要求することに合意した。
 
2006-2007年の2年間の高レベル行動計画及び優先順位で実施された進捗の見直し
 
2008-2009年の2年間の、計画された結果を含む、高レベル行動計画及び優先順位の提案
 
19.12 当委員会は、2006-2007年の2年間の高レベル行動計画及び優先順位で実際された進捗の見直し(MEPC 55/19/7、附属1)及び2008-2009年の2年間の、計画された結果を含む、高レベル行動計画及び優先順位の提案(MEPC 55/19/7、附属2)に関する情報を、当委員会の要求により最新化された後、2007年9月に開催される戦略計画に関する理事会の作業部会へ委託するために第98回理事会(2007年6月)へ提出することを銘記した。
 
19.13 当委員会は、MEPC 56が合意する2008-2009年の2年間の高レベル行動計画及び優先順位の進捗及び提案に関するさらなる情報(MEPC 55/19/7、附属2)を第24回特別理事会に組み入れて、報告するべきであることも銘記した。
 
当委員会及び下部組織の活動、優先順位及び会議の週数の計画
 
19.14 当委員会は、当委員会のガイドライン(MSC/Circ.1099-MEPC/Circ.405)の2.5項が、各2年の終わりに、当委員会議長が次の2年間の下部組織の活動、優先事項及び会合要件をカバーする共同計画をそれぞれの委員会に提出しなければならないと要求していることを想起した。
 
19.15 当委員会は、当委員会の活動及び優先順位を準備して、議長が2008-2009年の2年間の機関の高レベル行動計画及び優先順位に含めるために2006-2007年の2年間の機関の高レベル行動計画及び優先順位に関する決議A.971(24);(2006-2011年の6年間の)機関の戦略計画に関する決議A.970(24);2000年の機関の目的に記載された決議A.900(21)の規定;2000年のIMO及び技術協力に関するA.901(21);及び第98回理事会の提案を考慮したことを銘記した。
 
19.16 委員会はさらに、当委員会議長が機関の技術的な作業負担、MSC及びMEPCの審議へ向けた決議A.971(24)で総会に指定された優先順位並びに以下の2008-2009年の2年間のMSC及びMEPC並びに下部組織の会議の週数の計画の準備で小委員会の議長より提供された情報を考慮したことを銘記した:
 
Year MSC MEPC BLG DSC FP FSI COMSAR NAV DE SLF STW Total
2008 3 2 1 1 1 1 1 1 1 1 1 14
2009 1.5 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 11.5
総計(週) 25.5
 
19.17 当委員会は、MSCの決定と一致することを条件として、事務局長の関連した予算提案に含めるため、上記の2008-2009年の2年間のMSC及びMEPC並びに下部組織の会議の週数の計画を承認した。
 
来る3回の会期の委員会の議題に含まれる項目
 
19.18 当委員会は、附属33に記載された、MEPC 56、MEPC 57及びMEPC 58の議題(MEPC 55/WP.2)に含まれた項目を承認した。
 
MEPC 56、MEPC 57及びMEPC 58の日程
 
19.19 当委員会は、MEPC 56が2007年7月9日〜13日に開催されること並びにMEPC 57及びMEPC 57がそれぞれ2008年3月及び2008年10月に仮に計画されていることを銘記した。
 
通信部会
 
19.20 当委員会は、MEPC 56の前に会合を行うため以下の会期間通信部会の設置に合意した:
 
.1 船舶リサイクリング通信部会;
 
.2 MARPOL附属書Vの見直しに関する通信部会;及び
 
.3 排気ガスSOx洗浄システムのための洗浄水基準に関する通信部会。
 
会期間の会合
 
19.21 当委員会は、以下の会期間の会合の開催に合意した:
 
.1 議題項目10の下で合意された2007年に開催されるESPH作業部会;
 
.2 2007年7月のMEPC 56の前週に開催されるOPRC-HNS技術部会、同部会は、結果をMEPC 56へ報告しなければならない;及び
 
.3 船舶リサイクリングに関する条約案をさらに作成するためMEPC 56の前に開催される船舶リサイクリング作業部会。
 
MEPC 56における作業/見直し/起案部会
 
19.22 当委員会は、原則として、MEPC 56において以下の作業/見直し/起案会の設立に合意した:
 
.1 バラスト水技術見直し部会;
 
.2 船舶リサイクリング作業部会;
 
.3 大気汚染作業部会;
 
.4 人的要因作業部会;及び
 
.5 強制法規改正起案部会


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