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2. 一番大きいアマモの大きさは?
 アマモについては、じゅぎょうのなかで説明しましたね。でも、アマモの大きさの説明は忘れていました。
 
 一口にアマモと言っても、皆さんが野島の海でみているアマモを指す場合と、アマモに良く似た仲間をひとまとめにしてアマモと言う場合があります。
 
1. ふつうのアマモ
 野島の海にはえているふつうのアマモの場合は、ある図鑑(注1)によると最大で1mと書いてあるけど、他の人の調べによると(注2)2mになるとも書かれています。
 私が三浦半島や千葉県の木更津市(きさらづし)で調べた結果では(注3)、1〜1.3mでした。でも、日本全国を調べると、もっと長いアマモがあるかもしれません。
 
写真5 盤洲干潟 アマモ場
 
アマモ場
 
注1: 日本の海藻(学研)
注2: 原色海藻検索図鑑(北隆館)、海藻の生態と藻礁(緑書房)
注3: 東京湾藻場分布調査(日本海洋生物研究所 2002年年報)
 
2. アマモの仲間たち
 東京湾にはアマモの仲間は4種類生えています。ひとつは、上で説明したふつうのアマモですが、それよりも小さい種類のコアマモ、そしてそれよりも大きく成長するタチアマモがあります。私は知らなかったですが、アマモ再生会議の人がウミヒルモもいることを教えてくれました。だから4種類です。
 
 コアマモは干潟の波打ち際あたりにみられます。小さなアマモで、長さは40cmぐらいです。浅い海で生育するので、海岸が埋め立てられてしまったり、コンクリートで固めた岸壁(がんぺき)がつくられてしまったりすると、住む場所をうばわれてしまうのです。コアマが生きていけるような海を守っていきたいですね。
 
 タチアマモは東京湾でも入り口側にみられる仲間です。私は観音崎(かんのんざき)、津久井浜(つくいはま)、富津岬(ふっつみさき)、盤洲干潟(ばんずひがた)などで見たことがあります。ある図鑑には(注1)長くて2m、別の図鑑(注2)には7mとも書いてあります。私の調べた中では2m60cmが最高でした。
 
コアマモ
 
コアマモ
 
アマモ
 
アマモ
 
タチアマモ
 
タチアマモ
 
 これら以外にもアマモの仲間はたくさんいます。エビアマモ、スガモなどです。ぜひ図鑑でしらべてみよう。


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