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(2)カリフォルニア大学ロサンゼルス校
UCLA / University of California-Los Angels
(1)研究センター:カリフォルニア・ナノシステム研究所
(CNSI / California Nanosystems Institute)
住所:6722 Boelter Hall, Box 957151, Los Angels, CA 90095
電話:310-267-4838
電子メール:webmaste1@cnsi-uc.org
プロフィール:
 デービス前カリフォルニア知事の提唱のもとに設立されたCISI(California Institutes for Science and Innovation)の4研究所のうちの1つで、カリフォルニア大学サンタバーバラ校(UCSA)とUCLA両校に拠点が設けられている。ナノシステムに関する研究開発とその技術の実用化、ナノシステム分野の次世代の学者の養成及び社会への周知普及、ナノテクの商業化を通じた地域開発を目的としている。研究分野としては、ブロック形成、様々な分野におけるナノシステム、解析と画像、モデリング、分子医療、ナノITがあげられる。提携先には、ヒューレット−パッカード(HP)、インテル、サン・マイクロシステムズ、ロスアラモス国立研究所等、30の企業と研究所が加わっている。
 
(2)研究センター:模倣宇宙開発研究所
(CMISE / Institute for Mimetic Space Exploration)
電子メール:info@cmise.ucla.edu
プロフィール:
 NASA米国航空宇宙局のURETIの1つである。細胞の構造と運動を観測・模倣することで、生体において細胞がどのようなシステムを作り上げているのかを解析し、それらを基により複雑なシステムを構築することが研究課題である。生体・人エシステムを観測制御するハイブリッドな分子機械の創作を目指している。これらの研究は、航空学、医学、防衛、エネルギー他、多くの分野に影響を与えるものである。また、ナノ、バイオテク、IT産業界と連携して、技術の商業化も目標としている。研究員は、アリゾナ州立大学、カリフォルニア工科大学からも参加、また防衛機器メーカーのレイセオン社ともパートナーを組んでいる。
 
(3)研究センター:防衛ナノサイエンス革新センター
(Center for Nanoscience Innovation for Defense: CNID)
電話:805-893-2121(Professor Awschalom)
電子メール:awsch@phisics.ucsb.edu
プロフィール:
 国防高等研究計画局(DARPA)と防衛マイクロ電子工学活(DMEA)からの資金提供によって、UCSBとUCRを合わせた3大学に設けられた研究センターである。UCLAにおける研究は、量子通信・ナノデバイス、単一電子スピン顕微鏡開発、光結晶ナノ光学構造と回路、分子レベル電子と機械デバイスの4つに分かれている。
 
(4)研究センター:計測可能統合ナノマニュファクチャリングセンター
(Center for Scalable and Integrated Nanomanufacturing: SINAM)
プロフィール:
 全米科学財団(NSF)のナノスケール科学工学(NSEC)センターの1つである。基礎科学と技術をナノ製造において結びつけ、ナノエレクトロニクスとバイオ医療の分野における学術的な研究を、費用効果の高い産業へ転化することを目標としている。UCバークレー、スタンフォード、UCサンディエゴ、ノースカロライナの各大学、及びヒューレットパッカード研究所も参加。将来的には、主要な関連企業及び公立の研究所との戦略的なパートナーシップ形成をも目指している。
 
図7: UCLAのナノテク研究の組織図
 
(3)カリフォルニア大学バークレー校
UCB / University of California-Berkeley
(1)研究センター:統合ナノメカニカル・システム・センター
Center of Integrated Nanomechanical Systems(COINS)
住所:Berkeley Nanosciences and Nanoengineering Institute
University of California, Berkeley 94720-1726
電話:510-642-8358 (Jeffrey Grossman, Executive Director)
電子メール:jgrossman@berkeley.edu
プロフィール:
 ナノメカニカル・システムに関する研究、教育を目的として、2004年にNSFからの資金で設立されたNSECナノスケール科学工学センターの1つである。組織上は、バークレー・ナノサイエンス&ナノエンジニアリング研究所に属している。(注:バークレー校において、ナノ科学とナノ工学の研究及び教育活動の拡大と調整を行う包括的な組織)
 研究に関しては、物理、化学、生物、工学分野の研究者が共同でナノ構造の基礎研究を行い、その成果をもとにナノスケールの新しい組織形成ブロックを開発する。また、既存ブロックの改良を行ってブロックを利用しやすくし、ナノスケール・デバイスを創作することを目標としている。(各組織形成ブロックの大きさは、数ナノ〜から数百ナノメートル)
 具体的には、ナノチューブとナノピースを生体分子(DNA、たんぱく質等)で統合し、ウィルスを乗せられるほど微細なナノ機械やセンサー等を作ることを目指している。これらナノデバイスの利点はその微細さにあるだけはなく、エネルギー消費がわずかな点にもある。
 研究者は、バークレー校から約30名、またUCマーセド校、スタンフォード大学、カリフォルニア工科大学、そして国立研究所、関連企業(HP、IBM、ハネウェル、インテル、シェブロン・テキサコ、ナノシス等)からも参加している。また、理工系の研究者に混ざって、経済学者も加わっている。ナノテクの社会的、倫理的、法的な問題も考察していくためである。
 
図8: UCBのナノテク研究の組織図


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