日本財団 図書館


社会貢献支援財団
(しゃかいこうけんしえんざいだん)
基本財産:20億5千万円
設立:1971年5月1日
所在地:東京都港区虎ノ門1-15-16
郵便番号:〒105-0001
TEL: 03-3502-0910
FAX: 03-3502-7190
email: fesco@mve.biglobe.ne.jp
 
Foundation for Encouragement of Social Contribution (FESCO)
Base Fund: 2,050,000,000yen
Date of Establishment: May 1,1971
Place for Business: 1-15-16 Toranomon, Minato-ku, Tokyo
Zip Code: 105-0001
TEL: +81-3-3502-0910
FAX: +81-3-3502-7190
email: fesco@mve.biglobe.ne.jp
 
平成17年度
社会貢献者の記録
The 2005 FESCO Awards for Social Contribution
 
 
まえがき
Foreword
 平成17年度も、皆様のご協力の下、28件の素晴らしい社会貢献者の方々を表彰させて頂くことができました。ご推薦者の方々、事業助成をいただいた日本財団、ご後援を賜った内閣府・総務省・外務省・文部科学省・厚生労働省・国土交通省ほか、ご協力くださった関係各位に厚くお礼申し上げます。
 本年度は「緊急時の功績、多年にわたる功労、特定分野の功績」の三部門212件、「こども読書推進賞」252件の候補者の方々をご推薦いただきました。その選考につきましては、表彰選考委員会により厳正に行われ、第一部門(緊急時の功績)5件・第二部門(多年にわたる功労)11件・第三部門(特定分野の功績)9件、こども読書推進賞3件、計28件の方々の受賞を決定いたしました。また、本年度は、こども読書推進賞に決定した3件に次いで優れた活動をされている7件の推薦候補者に、今後一層積極的に活動を続け、子ども読書推進の成果を挙げて頂くことを期待し、奨励賞をお贈りいたしました。平成17年11月、常陸宮同妃両殿下のご臨席の下、表彰式典を挙行し、受賞者の方々を表彰させていただくとともに、日本財団賞をお贈りいたしました。
 受賞者の最年少は15歳、最年長は82歳の方でした。第一部門の受賞者は、自らの危険を顧みず人命の救助に当られた方々です。第二部門は、多年にわたり社会貢献活動に取り組まれ著しい功績を挙げられた方々、第三部門では海に関わる功績を挙げられた方々や積極的に社会に尽くされている若者達を表彰させていただきました。また、「こども読書推進賞」として、本年度は、こども達の読書活動の推進に成果を挙げておられる3団体を表彰いたしました。
 受賞者の方々は、勇気を持って行動され、また多年にわたって困難を乗り越えて活動を続けられるなど、卓越した功績をもってよりよい社会の発展のために尽くされました。わたくしたちの表彰によって、これらの方々の輝かしいご功績がより広く知られ、それによって、さらに社会全体の善意の活動を豊かにすることができれば、これに優る喜びはありません。
 
社会貢献支援財団 会長 猪熊葉子
Chairperson of Foundation for Encouragement of Social Contribution Yoko Inokuma
 
常陸宮殿下のお言葉
常陸宮殿下
常陸宮妃殿下
 
 本日、ここに、社会貢献支援財団の平成十七年度社会貢献者表彰式典に臨み、栄えある表彰を受けられる皆さんにお会いできたことを大変嬉しく思います。
 皆さんは、よりよい社会をつくり明るい日本の未来のため、国の内外において人命救助を始め、多年にわたり社会福祉の増進や国際社会への貢献、青少年の指導育成など様々な分野で顕著な功績をあげてこられました。その尊い行いは、世の人々の立派なかがみであり、深く敬意を表します。
 なかでも、人命救助や災害防止のため、或いは尊い人命を救うために身の危険を顧みず行動された方の勇気ある行いは、未来末永く語り継がれることと思います。
 本日表彰を受けられた皆さんが、これからも一層活躍されることを期待するとともに、皆さんの立派な行いを手本として、われわれもまた、少しでも世のため人のために尽くしたいものであります。
 
表彰選考委員会 委員長挨拶
 
 この意義深い社会貢献者表彰式に、多数の方がお集まりくださいまして有難く思っております。人を選ぶ任を委せられまして、委員一同で何回も検討をいたしました。日本中の各方面、各団体、あるいは個人の方から推薦された立派な方が沢山いらっしゃいまして、それを身の引き締まる思いで拝読いたしまして、苦しいことですが丸をつけまして、それを持ち寄りまして、真剣な討論をお互いにいたしました。立派とはどういうことなのか、あるいは、美しいとはこちらのほうが美しい。こんな議論は本来できない議論でございます。でも、皆で身を引き締め、斎戒沐浴してお互いにそういう話を重ねた上で、本日お集まりの皆様を選ばせて頂きまして、猪熊会長の方へ答申いたしました。
 後で、つまりその任を終えた後で、残った感想は、選ばれなかった人達も別に差はないみんな立派な人達だ。なのに、どうしてこんなに選んで減らすというようなことをしなければいけなかったのかなと思いますと、まずは予算がこれしかない。仕方ないことですよね。それから、日本には良いことをする人がこんなに沢山居る。そこで私達はこんな苦しい仕事をしなければいけないんで、日本は素晴らしい国だという感想でございます。
 これは一つのイベントでございまして、社会的行事でございまして、その目的とするところは、皆さんが本当に立派なことをなさったことに日本国民全部から感謝の意を表したいということと、またそれを真似する人が日本中に増えて頂きたい。そうすればますます日本中が良い国になるであろう。そういう意味だと思います。
 「徳は孤ならず」と言う言葉がありまして、徳というのは人徳とか良いことをするという意味ですが、それは、一人ぼっちではない、良いことをするのは皆が見てくれる、分かってくれる、真似してくれるということで、その「徳は孤ならず」ということを、こうして行事にして、この財団がやっているんだなと思っています。この今回の表彰式を通じて、皆さんのような立派な人が日本中に増えるように、私もその後に続いて少しは真似をしなくてはいけないとそう思っております。選考の経緯は以上の通りでございます。皆さんおめでとうございます。
 
2005年11月16日
日下公人


目次へ 次ページ





日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION