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空家の中にあるうらやましい未来
 
 うらやましい「つがね」は空家を拠点に「つがね」の風土、地域資源を交流によって学び、「つがね」の生き方を循環型に再生する取組みです。
新住民と共存していく地域つくり
 現在、北杜市須玉町津金地区は高齢化が進んでいます。私達の集落は10年後にはどのように変わっているでしょう。70歳の人は80歳、80歳の人は90歳になります。
 自分の周りを想像すると後継者は帰っているだろうか、近所隣は、隣保組は、区は維持できるだろうか。ある隣保組では昔は10軒住んでいたのに3軒しか住んでいません。このような現状を考えると、これまでは平和な集落であって新住民を敬遠しがちでしたが、これからは新住民も受け入れ仲良く共存してゆかなければなりません。それには津金の風土や文化を知っていただきお互いが理解し合う事が大事だと考えます。私達のNPO法人文化資源活用協会では古民家の復元を、空家対策の一環として取り組みました。倒壊寸前の古民家を日本財団「郷土学」助成金をいただき、地域に伝わる「結い」を活かし地元の方々と学生ボランティアの人達と考えながら復元しています。新年度も継続事業を実施し、完成した後には田舎暮らしを伝える拠点にしたいと考えています。
特定非営利活動法人 文化資源活用協会
 
■なぜ空家なのか?
 津金で郵便やさんを40年やりました。
 便りのないポストがどんどん増えるのはやっぱりさみしいもんでね。
 
 空家は空(から)のようでも「思い出」という埋蔵資源が詰まっている。
 古いものが今の時代にヒントをくれる。


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