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・海事局(Marine Department)
Q1 タイにおけるPSCの現状について
A1 タイにおいては1996年の5月1日から東京MOUに加盟している。
 
Q2 PSCに関する国際法の影響を受けて定められた国内法はあるのか
A2 PSCについての国際法の基本的な主要部分は、すでにタイ国内法で定められている。
 
Q3 タイはどうして東京MOUに加盟したのか
A3 東京MOUは加盟国による地域的協定である。東京MOUに加盟したことは国際的にもタイ国にとっても相互利益をもたらすものであり、加盟国間での船舶業界の基準の合意を促してくれると信じているので。
 
Q4 東京MOUに加盟したことはタイのPSCにとって効果的であったか
A4 タイにおいて、PSCの基準の改善、タイ領海内における外国船舶のコントロールといったことに役立ったといえる。
 
Q5 タイのPSCが抱える問題として何があるか
A5 PSCを実践するにあたり、規則・手続きがタイにおいては非常に複雑だということ。予算がタイのPSC機関の戦略を実行するうえでも、非常に少ないということが挙げられる。
 
・タイ港湾管理局(PAT)およびバンコク港(Bangkok Port)
Q1 タイ港湾管理局の職務について
A1 タイ港湾管理局の活動は港湾事業を支援するための運輸省による国営事業である。タイ港湾管理局はバンコク港やレムチャバン港などのタイにおける主要港を管理している。
 
Q2 バンコク港の職務について
A2 船舶と貨物へのサービスと設備、積み下ろし作業、貨物の処理、貨物の保管と貨物送出。
 
Q3 組織設置についての法令(設置根拠)について
A3 タイ港湾管理局法令 仏暦2494[西暦1951](The Port Authority of Thailand Act,B.E.2494 [A.D.1951])。
 
Q4 職員数について
A4 約4000人。
 
Q5 タイ港湾管理局の組織において、どの部門が民間企業によって担われているか
A5 荷役作業
 
Q6 隣国のカウンターパート及び機関・協力体制について
A6 1. アジア港湾管理局 APA(Asian Port Authority)
2. アジア太平洋経済協力閣僚会議APEC(Asian Pacific Economic Cooperation Conference)
3. 日本国際協力機構 JICA(Japan International Cooperation Agency)
 
Q7 どの省に属しているか
A7 運輸省
 
Q8 バンコク港において今日最も問題となっていることは何か
A8 コンテナー運搬の渋滞。
 
Q9 バンコク港の地理的特徴や・利便性について
A9 河川の港で、タイの第1番目の港である。
 
Q10 バンコク港における品物の輸出入割合について
A10 輸入40%−輸出60%
 
Q11 船舶の検疫はどこの組織が行うか
A11 保健省と農業省。
 
Q12 バンコク港においてパイロットは何人いるのか
A12 現在は52人である。
 
Q13 津波・高潮等自然災害にたいする防護機能はあるか、対策はなにか
A13 これまで自然災害等は発生していないので、防護機能と対策はない。
 
・レムチャバン港(Laem Chabang Port)
Q1 レムチャバン港の職務について
A1 レムチャバン港はタイ港湾管理局の政策の下、チョンブリ県のSriracha市とBanglamung市において、港湾業務活動のための責任を担っている。その役割には、船舶からの貨物の受取り、貯蔵、荷受人への配達のほか、港における停泊施設・設備の提供も含まれている。
 
Q2 組織設置についての法令(設置根拠)
A2 タイ港湾管理局法令仏暦2494[西暦1951](The Port Authority of Thailand Act, B.E.2494 [A.D.1951])。
 
Q3 新職員の規準について
A3 現在の職員が退職する場合は、新しい職員をその空きポストに採用する。規準としては各ポストの仕事の特性による。
 
Q4 予算額とその内訳について
A4 1. 経営予算・・・約8億9000万
2. 投資予算・・・約5億2000万
1. Operating Budget・・・Approximately 890million baht/year
2. Investment Budget・・・Approximately 520million baht/year
 
Q5 レムチャバン港において、どの部門が民間企業によって担われているか
A5 民営化の政策に応じるため、タイ港湾管理局はレムチャバン港内にある全てのターミナルで、民間経営者が運営できる特権を与えている。
 
Q6 隣国のカウンターパート及び機関・協力体制について
A6 レムチャバン港は、例えばアジア港湾協会(APA)や日本の北九州港との姉妹港提携、ベルギー友好協定など、諸外国と協力関係にある。
 
Q7 レムチャバン港の地理的特徴や・利便性について
A7 基本設備の拡充と、収容能力の継続的拡大によって、レムチャバン港は効率的に船舶の対応をとることが可能である。その結果、世界の主要コンテナー港の中でのレムチャバン港のランキングはここ数年で急激な上昇を見せている。
 
Q8 レムチャバン港における品物の輸出入割合について
A8 輸入50%−輸出50%
 
Q9 船舶の検疫はどこの組織が行うか
A9 保健省。
 
Q10 レムチャバン港の検疫所はどこにあるのか
A10 管理局の付近。
 
Q11 レムチャバン港においてパイロットは何人いるのか
A11 15人。
 
Q12 津波・高潮等自然災害にたいする防護機能はあるか、対策はなにか
A12 レムチャバン港では潮流を防ぐため、防波堤を設けている。


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