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5-5 海上評価試験における航行記録例
 「さんふらわあ とまこまい」殿の実航海中における相手船動静監視システムの動作例を写真記録として紹介する。
 
・航行日時:平成17年11月20日午後5時頃〜午後8時ごろまで
・航行海域:房総半島鴨川沖〜有明入港まで
 
 本船に対する相手船動静監視システムプロトタイプは5-3項にて装備状況を示した様にブリッジ左舷側に装備された。従って、主たる見張りや操船場所から距離的に離れていることもあって、本船操船者殿は従来からの操船(目視、レーダ、ARPA、ECDISによる航行)方法で航行しており相手船動静監視システムの航行環境表示を見ながら操船しているものではない。しかしながら各航行ポイントにおいて、本船が結果的に相手船動静監視システムで計算表示された相手船によるOZTを避けるように操船している様子が確認できる。
 以下、時間の流れに沿って各航行場面を紹介する。なお、相手船動静監視システムには船首方向を含んだ中央画面、右舷側画面および左舷側画面で構成されているが以下の紹介画面はすべて中央画面の表示である。
 
<鴨川沖の航行>
 沿岸を航行する反航船および同航船が徐々に増えてきた。
 なお、景観画面内の左側に表示されているデータ窓は選択操作によって開かれ、本船の航行データであり、船首方位、速度、自船位置、日付、時間が表示される。
 
<野島沖の航行:その1>
 自船前方に横切船による2箇所のOZTが発生している。
 
<野島沖の航行:その2>
 上記から約2分後本船は約20度右舷側に変針し、右舷側の船舶の船尾を通過する航路をとった。


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