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5-4-10 ブイ・灯台等のシンボル表示
 特にARPAによるターゲット捕捉を手動で行なう際に、あらかじめ固定物標と分っているターゲットにシンボルを表示する事は、操船者にとって無駄な作業を強いる事を回避するばかりでなく、航路ブイなどの識別を画面上から読み取る事が出来、自船の航路確認等においても便利な仕様となる。
 平成17年度のソフトウェア改善作業の一環としてプロジェクトチームによる提案として、本システムのレーダ画面内に電子海図(ENC)から固定物標である灯台やブイ等を抽出して重畳表示する事を実施した。
 以下はその成果を示したものであり、固定物標であるブイや灯台の識別が極めて容易である事が分かる。
 
<浦賀水道内の航行場面>
 
<中ノ瀬航路の各航路ブイの表示>
 中ノ瀬航路の各ブイが船首方位方向に表示されている。左側が手前から中ノ瀬航路第3号灯浮標、第5号、第7号である。右側が手前から第4号灯浮標、第6号、第8号である。
 
<房総半島の灯台のシンボル表示>
 千倉沖の航行時に右舷側画面における房総半島のレーダ映像の表示例。陸地のレーダ映像上に灯台のシンボルマークが重畳しており分かりやすい。
 画面左から乙浜港導灯(後灯)、安房白浜港灯台、七浦港導灯(前灯)、千倉港指向灯などである。


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