下記以降の各シミュレーション結果から、OZTが正しく計算および表示されている事が確認された。
全航−1(自船速<他の3船、距離誤差:10%)
反航、横切り、同航の3船をそれぞれ下記の航行条件に(下記、遭遇関係参照)に設定し、針路0度の自船の速度を他の3船の速度より遅くした場合。OZT計算に使用する距離誤差を10%とする。
自船速が遅いため横切船予測航路上にOZTは現れないが、反航船と自船後方にある同航船の針路上にOZTが発生している。
各船遭遇関係
船 |
初期位置 |
方位(度) |
距離
(マイル) |
針路(度) |
速力
(ノット) |
自船 |
35 00. 000N
135 00. 000E |
- |
- |
0 |
8 |
反抗船 |
35 05. 000N
134 59. 756E |
357.7 |
5.004 |
180 |
10 |
横切船 |
35 05. 000N
135 53. 929E |
315 |
7.07 |
90 |
10 |
同航船 |
34 59. 000N
135 00. 244E |
168.7 |
1.02 |
0 |
10 |
|
全航−2(自船速>他の3船、距離誤差:10%)
自船の速度を他の3船の速度より速くした場合のシミュレーション例。
自船の速度が同航船の速度がより速くなったため、自船後方にある同航船の予測針路上のOZT領域は現れなくなったが、反航船とのOZTはやや遠方となり、横切船の針路上にOZT領域が現れた事が示されている。
各船遭遇関係
船 |
初期位置 |
方位(度) |
距離
(マイル) |
針路(度) |
速力
(ノット) |
自船 |
35 00. 000N
135 00. 000E |
- |
- |
0 |
12 |
反抗船 |
35 05. 000N
134 59. 756E |
357.7 |
5.004 |
180 |
10 |
横切船 |
35 05. 000N
135 53. 929E |
315 |
7.07 |
90 |
10 |
同航船 |
34 59. 000N
135 00. 244E |
168.7 |
1.02 |
0 |
10 |
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<小型実験艇での海上景観画像表示およびOZT表示の確認>
平成16年度事業のオプションとして、相手船動静監視システムのプロトタイプの一部を古野電気(株)所有の実験艇(スピリットオブフルノ21)に装備し、2005年2月22日および23日に新西ノ宮ヨットハーバー付近の海上にて実施した動作確認試験結果の一例である。
相手船との航行関係において、実験艇の操船によりOZTの計算および表示が適切に変化し、設計目標を満足している事が確認された。
実験艇(スピリットオブフルノ21)の外観
本システムの本船実験スペースヘの装備(左からレーダ画面表示器、景観画面表示器、操作用PC画面、AIS表示器) |
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