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月刊「吟剣詩舞」2005 6月号

 事業名 通信衛星による吟剣詩舞の普及振興
 団体名 日本吟剣詩舞振興会 注目度注目度5


三笠宮妃総裁・恩賜財団母子愛育会奉賛
平成十七年度全国名流吟剣詩舞道大会
日時:平成十七年五月五日(子供の日)
場所:熊本市民会館大ホール
主催:財団法人日本吟剣詩舞振興会
後援:文化庁・熊本県・熊本県教育委員会・熊本市・熊本市教育委員会・NHK・NHK熊本放送局・熊本日日新聞社・RKK・テレビ熊本・KKT・熊本朝日放送
伝統芸術に燃えつきた一日
 財団事業の中でも、常に高い人気を誇っている全国名流吟剣詩舞道大会。今年も華やかに熊本県で開催されました。早朝から会場の熊本市民会館前には、開場を待ちわびる人たちで長蛇の列ができていました。
 
開会の言葉を述べる河田和良会長
 
式典で三笠宮妃殿下のお言葉を代読される上村一恩賜財団母子愛育会会長
 
 定刻である午前十時、舞台に財団役員をはじめ関係各位が勢ぞろいし、河田和良財団会長の「火の国熊本で、最後まで日本の伝統芸術で燃えつきたいと思います」という挨拶によって大会の幕が切って落とされました。
 全国名流吟剣詩舞道大会は四部構成からなり、第一部は第三十三回全国少壮吟詠家審査コンクール決選大会入選者の吟詠で、第二部は各流各派の宗家会長が出演し、第三部は子供の日特別企画構成番組。式典をはさんで第四部では財団特別企画構成番組が披露されました。
 
祝辞を述べる潮谷義子熊本県知事
 
祝辞を述べる奥山康雄熊本市文化生活部長(幸山政史熊本市長代理)
 
式典に列席した財団役員諸氏
 
 第一部では、まず一番手の巽吟城(大阪)さんから六番手の小林雅鵬(東京)さんまで、少壮コンクールに初入選した六名が舞台に立ち、厳しい審査基準で知られるコンクールに入選しただけのことはある充実した吟詠を聞かせてくれました。つづいて、今村契鉅(神奈川)さんから小川景鶯(東京)さんまでの、二回入選者の七名が美しい吟詠を披露しました。そして第一部の最後は、晴れて三回入選を果たした陣川虎鳳龍(大阪)さんが、少壮吟士候補の名に恥じることなく、「九月十日」を立派に吟じきりました。
 
第二部の幕開けで「熊基を発す」(頼山陽作)を合吟する熊本県吟剣詩舞道総連盟男子の皆さん
 
第二部「菊池武時公」(菊池東郊作)。吟詠は大澤雅翠、後藤娟桜の両氏。剣舞は熊本県吟剣詩舞道総連盟の皆さん
 
 第二部では一般の部として各流各派の宗家・会長四十八名が出演されました。一番手、二番手は合吟で、一番の熊本県吟剣詩舞道総連盟・男子は、古庄吟法さんが先導して「熊基を発す」を、二番手の熊本県吟剣詩舞道総連盟・女子では森重桜麗さんが先導して「偶成」を吟じました。どちらも幾度となく練習を重ねたのでしょう、調和のとれたすばらしい吟詠でした。以後、三番手の本田岳京(熊本)さんから各流各派の宗家会長の、豊かな経験に裏打ちされた熟練の吟詠が続き、四十七番手は平成十六年に少壮吟士になられた大澤雅翠(静岡)さん、後藤娟桜(岐阜)さんが参加した剣舞「菊池武時公」が、また四十八番では、少壮吟士の塚本白光(広島)さんと、同じく平成十六年、少壮吟士になられた辻本水晴(奈良)さんが参加した詩舞「天草五橋」が披露され、あらためて少壮吟士の実力の高さを感じることができました。
 
第三部で「熊本城」(原雨城作)を吟じ舞う熊本県少年少女の皆さん
 
 第三部子供の日特別企画構成番組は、名流大会の目玉のひとつで、今年も愛らしい舞台が楽しめました。「輝く火の国の山河」と題された舞台は、まず小さな子供たちがわらべ唄「あんたがたどこさ」にあわせて、手まりで遊ぶ昔なつかしく、ほほえましい場面から始まり、つづいて「阿蘇山」「水前寺成趣園」「熊本城」など、熊本の歴史を吟詠と剣詩舞で味わいました。少年少女たちが日ごろの練習を遺憾なく発揮し、その吟、その舞に会場は微笑みに包まれながら、割れんばかりの拍手が起こっていました。少年少女たちのほのぼのとした舞台はいつもながら、子供の日にふさわしい好企画だと思いました。
 式典は国歌斉唱、財団会長挨拶から始まり、つづいて上村一恩賜財団母子愛育会会長が三笠宮妃殿下のお言葉をお伝えになりました。「最近はともすると、古くから伝わるものが忘れられ、あるいは失われていくように感じられます。このような時に、皆さんが日本人の真の心を脈々と伝える吟剣詩舞道によって、精神文化の高揚に寄与されていることは、まことに尊いものです」と吟剣詩舞道家に対し、また吟剣詩舞道の効用に対して高い評価をいただきました。来賓祝辞では潮谷義子熊本県知事が壇上に上がり、「美しい伝統である吟剣詩舞の担い手である皆様の日々の研鑽が、さらに充実されますことを期待申し上げます」と、吟剣詩舞道の躍進に期待を寄せていました。また、幸山政史熊本市長の言葉を奥山康雄文化生活部長が代読され、「時代状況が変化し、ゆとりや安らぎを失う時こそ、吟剣詩舞の果たす役割は大きいと思います。頑張ってください」と励ましの言葉をいただきました。祝電披露では小泉純一郎内閣総理大臣、中山成彬文部科学大臣、河合隼雄文化庁長官などの電文が読み上げられました。つづいて恩賜財団母子愛育会への奉賛目録贈呈では、河田和良会長から上村一会長へ目録が贈呈され、最後に吟剣詩舞奨励賞が第三部に出演した少年少女たちに贈られ、式典は滞りなく終了しました。
 第四部は財団特別企画構成番組「経国安民の大業―横井小楠、維新の旅―」が上演されました。財団役員をはじめ当代一流の吟剣詩舞道家によって吟じ舞われる構成番組は、やはり注目の舞台であり、多くの人の関心を集めていました。内容は、「百年に一人の異才」と呼ばれ、幕末維新の最も優れた理論的指導者であった地元熊本出身の横井小楠。その彼と出会った多くの幕末有為の人々に、小楠があたえた感化と、その人たちとの交わりを吟詠と剣詩舞で味わうものでした。プロローグの河田会長による「和歌・人もわれも」から、エピローグの「和歌阿蘇の山・阿蘇山」まで、片時も目を離せない素晴らしい吟剣詩舞を満喫することができました。まさに、会長がオープニングの挨拶で話された「最後まで日本の伝統芸術で燃え尽きたい」を実践した舞台でした。
 
出演者全員が見守る中、大会旗は次期開催地・神奈川県吟剣詩舞道総連盟へ引き継がれた
 
 大会も成功のうちに終了すると、名流大会旗が熊本県から次回開催地、神奈川県へ移管されました。来年の神奈川県では、どのような素晴らしい舞台を見せてくれるのか、皆さんきっとそんな期待を胸にしたことでしょう、充実した笑顔で会場を後にしていました。


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