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はじめに
 沖縄県は、東西1,000km、南北400kmの海域に散在する多くの島々からなり、我が国唯一の亜熱帯地域として特有の自然環境に恵まれ、特に海は世界でも有数の珊瑚礁の種類を誇り全国・近隣諸国より年間500万人を超える人々が訪れている観光立県です。
 
 この背景の中、沖縄地区連盟は、西は石垣島の八重山海洋少年団、宮古島のひらら海洋少年団、沖縄本島糸満海洋少年団、那覇海洋少年団、宜野湾はごろも海洋少年団、今帰仁海洋少年団、与論島のパナウル海洋少年団の7海洋少年団にて構成されています。
 
 しかしながら、近年における少子化並びに社会環境の変化等で全国的に団員が減少傾向にある中、沖縄を見ると、団自体は存在するものの活動できない団も出て来ている厳しい状況もあり、組織強化が課題となっております。
 
 この報告書は、平成17年度団員拡充モデル事業を通した中で一層の組織拡充を図り、地域社会に密着した活動展開を図る狙いで、県内在住の一般の子供達を対象に沖縄が持つ、我が国唯一の亜熱帯海洋環境等の地域特性を生かした催事を通して、地元沖縄の海を再認識しもらうと同時に親しんでもらい海洋少年団活動への理解を高めてもらう。
 
 又、認知度向上策として内外に広くアピールするために沖縄県主催の海の祭典「海フェスタおきなわ」と連動した事業の展開も同時に実施致しました。
 
 最後に、本報告書作成にあたってご指導、ご協力を賜りました関係各位に対しまして厚く御礼申し上げます。
 
平成18年3月
社団法人日本海洋少年団
沖縄地区連盟
 
■事業の考え方
目的
(1)全国一律の団活動から地域特性に対応した団活動への転換。
(2)子供や親の目線に立った活動の展開。
(3)団活動の「訓練」的イメージからの脱却。
(4)キャンプなど自然体験や海浜清掃など環境保全ボランティア活動の充実を行い、地域の青少年育成や海事思想の普及に貢献すると同時に団員拡充を目指す。
 
沖縄の現状と背景
 沖縄は四面海に囲まれ観光立県として全国的に有名な観光リゾート地域で現在では年間500万人を超える観光入域者が沖縄を訪れています。
 観光資源でもある海は世界でも有数のダイビングのポイントが無数にあり、海洋環境では日本一と言っても過言ではないと思います。しかしながらこれだけの背景を持ちながら泳げない子供が多いのも現実です。
 この背景の中、昨年7月全国に向けて海洋県沖縄をアピールする「海フェスタおきなわ」が開催され、海洋少年団としては、開会式典の中で八重山海洋少年団10名が手旗を披露すると同時に、今回のプログラムが共催事業として実施され「海フェスタおきなわ」の印刷物に記載され県内外へ広く海洋少年団のアピールができました。
 
事業のポイント
 沖縄の環境特性を最大限活用し、体験をしながら海に親しめる環境を醸成しながら海洋少年団の存在をアピールをしていくとともに、従来の団活動の「訓練」というイメージから現在のニーズに合った新しい斬新なイメージを構築する。
 引いては、沖縄の地域に密着した海洋少年団活動を構築し、名実ともに県イメージでもあるマリンメッカ型の地域にふさわしい活動をすることを目的に実施する。
 
事業内容
 


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