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今月の詩(10)
平成十六年度全国吟詠コンクール指定吟題から
【幼年・少年・青年の部】(続絶句編)(10)
天門山を望む  李白
 
《大意》李白が江南の地を放浪中に、舟中から天門山を望んで詠った作。
 天門山は、真ん中で二つに断ち切られ、その中を長江が流れている。真青な水は東に流れていたが、ここで、北へ向かって流れを変える。両岸には青い山が向きあって、突き出ているが、その間を一つの白帆が、遙かかなたの太陽の沈むあたりから流れてきた。
 
【一般一部・二部・三部】(続絶句編)(10)
江楼にて感を書す  趙
 
《大意》川のほとりの高殿に登って月を眺め、亡き人を思った詩。
 ただ一人、江辺の楼に登れば、思いは果も無くひろがる。月光は水のように澄みわたり、水は天につらなって流れている。ともに来て月を見て楽しんだ人は、いまはどこに行ったのか。風景だけは、そっくり去年のままに見えるのに。
(解説など詳細は財団発行「吟剣詩舞道漢詩集」をご覧ください)


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