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ムラサキイガイ・ゼオライト飼育報告
 実験個体となるムラサキイガイは12月1日に東京都港区台場「船の科学館」の橋脚より採取した。持ち帰ったムラサキイガイは恒温室内(22℃)にて30の1μm濾過海水(32PSU)にて約2週間の飼育を行った。実験では濾過材の中にゼオライト(昨年度のものと異なりくずれないタイプ)を使用した外部濾過フィルターを用いて濾過をおこない、対照水槽として濾過をおこなわない止水状態のものを用意した。餌料としてはケイ藻(Skeletonema costatum)を培養したものを適宜与えた。
 12月1日(採集初日)、6日(開始5日後)、11日(開始10日後)、16日(開始15日後)にそれぞれの水槽からイガイを採取し、すみやかに冷凍した。初期死亡ならびに実験中の死亡は両水槽共になかった。
 
 以下、水槽からイガイを採取した日と個体数を示す。各水槽の個体数総数はゼオライト水槽237個体、対照水槽251個体。現場から採取した時期が冬場で貝の軟体部が痩せているため、軟体部重量の合計がある程度に達するように個体数を調節して各水槽から採取した。
 
12/1 12/6 12/11 12/16
ゼオライト水槽 70 45 50 72
対照水槽 70 50 45 86
 
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