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III-3 実用化実験
III-3-1 内部洗浄効果確認実験
1 実験条件
(1)実験場所 株式会社カネヤス屋外施設
(2)天候 曇
(3)外気温 4℃
(4)湿度 51%
(5)液温(灯油) 6.4℃
2 使用資機材
(1)FOIREX TDS200スキマー、同パワーパック
(2)内部洗浄装置本体
(3)スキマー積載台
(4)内外部洗浄用受皿兼洗浄液飛散防止システム
3 試験方法
(1)スキマーをスキマー積載台に載せ、ホッパー内部の任意の箇所に試験油としてボンノックM3800を500g塗布する。
(2)内外部洗浄用受皿兼洗浄液飛散防止システム(以下「受皿」という。)を組み立てる。
(3)受皿内にスキマーを設置し、内部洗浄装置を取り付ける。
(4)内部洗浄装置の蓋を開け、スキマー内に洗浄油として灯油50リットルを投入する。
(5)内部洗浄装置に蓋をし、循環ホースを接続する。
(6)パワーパックの作動油流量をスキマーのスクリューが回転を始める30リットル/minに設定し、スキマーを運転する。
(7)5分後、パワーパック及びスキマーの運転を停止し、スキマー内部の洗浄効果を目視により確認する。
(8)内部洗浄装置蓋側の循環ホースを外し、先端を汚油回収用のドラム缶内へ入れ、再度パワーパック及びスキマーを運転し、スキマー内部の汚油を排出する。
 この時、洗浄に使用した灯油の一部をサンプリングし、灯油の汚れ具合を確認する。
(9)スキマー吐出側の循環ホースを外し、スキマー底部の残油を回収容器へ排出する。
(10)内部洗浄装置の蓋を開け、こし網に残ったごみを回収する。
4 試験結果
 スキマーヘッドの集油ホッパー内部に試験油を塗布し、スキマー内部に灯油を5分間循環させた結果、試験油の表面は若干柔らかくなったが、実験当日の外気温が低く試験油の動粘度が非常に高かったため、5分間の運転では、試験油の表面を溶かす程度であり十分な効果を確認できなかった。
 内部洗浄効果確認実験の状況を写真III-3.1〜写真III-3.6に示す。
 
写真III-3.1 内部洗浄前の状況
 
写真III-3.2 内部洗浄後の状況
 
写真III-3.3 内部洗浄中の状況
 
写真III-3.4
内部洗浄後の灯油抜き取りの状況
(ドラム缶へ排出)
 
写真III-3.5 内部洗浄後の灯油抜き取り(回収容器へ排出)
 
写真III-3.6
洗浄効果の比較
(左:灯油、右:洗浄に使用した灯油)


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