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4 調査方法等
(1)小型試験水槽に自然海水約500リットル(水槽で50cmの深さ)を水中ポンプで注入し、模型を浮かべた。
(2)模型内部に手付きビーカーを用いて試験油を10リットルずつ静かに投入した。
 試験油は着色剤により着色させた。
(3)投入した試験油量に対する模型内部の空気層、油層、水層の厚さ(深さ)を計測するとともに、模型の挙動(形状変化)を目視で観察した。
(4)次のいずれかの状態となった場合、試験油の投入を中止し、調査を終了した。
・模型フロート上部から油のオーバーフローが認められた場合
・模型スカート下部から漏油が認められた場合
・模型の形状保持が困難となった場合
(5)調査終了後、試験油の回収を行った。
(6)以上の作業を比重の異なる2種の試験油(灯油、FBK46)について行った。
 
 小型試験水槽への模型投入の状況を写真II-2.2に、計測時の状況を写真II-2.3に示す。
 
写真II-2.2 小型試験水槽への模型投入の状況
 
写真II-2.3 計測時の状況
 
5 計測項目
 図II-2.2に示す各項目について、計測を行う。
6 調査結果
 調査結果を表II-2.2及び表II-2.3に示す。
(1)灯油の場合
 45リットル投入した時点で模型フロート部からオーバーフローしそうになったため、試験油の投入を中止したが、模型の挙動には問題はなかった。
 この時の模型深さに対する空気層の割合は5.6%、油層の割合は42.7%、水層の割合は51.7%であった。
 灯油45リットル投入時の状況を写真II-2.4及び写真II-2.5に示す。
 
写真II-2.4 灯油45リットル投入時の状況(側面)
 
写真II-2.5 灯油45リットル投入時の状況(上部)
 
(2)FBK46の場合
 50リットル投入した時点で模型フロート部からオーバーフローしそうになったため、試験油の投入を中止したが、模型の挙動には問題はなかった。
 この時の模型深さに対する空気層の割合は7.8%、油層の割合は44.8%、水層の割合は47.4%であった。
 FBK46 50リットル投入時の状況を写真II-2.6に示す。
 
写真II-2.6 FBK46 50リットル投入時の状況
 
図II-2.2 計測項目
 
表II-2.2 油水分離装置の貯油能力等の調査結果(灯油)
(拡大画面:15KB)
 
表II-2.3 油水分離装置の貯油能力等の調査結果(FBK46)
(拡大画面:14KB)


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