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(5)運行ダイヤ案
 運行ダイヤ案は、移動ニーズ調査からえられた住民の外出行動の特性と既存交通のダイヤを参考に次の考え方により設定する。
 
〔考え方1〕 既存のバス路線(とりわけ、幹線である三戸〜八戸線)を生かしながら、路線バスではカバーしきれないモビリティ・ニーズに対応する
・福地村内循環から基幹バスに「乗り換えなし」で行ける方法を確保する。
 
〔考え方2〕 住民の生活スタイルに合わせたダイヤで運行する。
 
 特に、移動目的別の行先、時間帯
○ 移動目的別の交通特性(福地村アンケートデータより)
 
(1)通勤
 通勤者の通勤地域では、半数以上の人(55.6%)が八戸市まで通勤しており、その他の市町村が12.2%、福地村内が32.2%となっている。
 村外への通勤は8割以上が車となっている。出発時間帯は7時台が多い。
 
図4-1 主な通勤地域
 
(2)通学(高校生以下)
 通学者(79人)の通学地域を見ると、半数以上の学生(55.7%)が八戸市に通学しており、三戸町などの他の町村が29.1%、村内の通学は15.2%となっている。
 通学の交通手段は、八戸市に通う学生の約半数(47.7%)が鉄道を利用し、自動車同乗も34.1%を占める。また、その他の町村に通う学生の半数以上(56.5%)が鉄道(青い森鉄道)を、17.4%が自転車を利用して通学していることが分かった。なお、鉄道利用者の鉄道駅までの端末交通手段は自動車による送迎と自転車が多い。
 なお、実態調査を見ると、7時10分と15分発に80人が集中して乗車している。(1日の総乗降客数240人の33%)アンケート調査を見ても通学の出発時間は7時台前半に集中している。
 
図4-2 通学地域と交通手段
 
(3)通院
 通院地域では、八戸市への通院が59.8%、福地村内の通院が35.1%となっている。
 
図4-3 通院地域







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