震災（しんさい）がつなぐ全国（ぜんこく）ネットワーク（兵庫県神戸市）

　

　阪神淡路大震災を機に全国の災害救援団体がネットワークを作り、緊急時の救援体制に備え、初動体制のボランティアコーディネートの方策を研究し、国内外の災害時において、このネットワークを生かした救援活動を行い成果をあげられている。

（推薦者：社会貢献支援財団）

　

Shinsai ga Tsunagu Zenkoku Network (National Disaster Relief Network) Kobe City, Hyogo Prefecture

　

 Prompted by the Kobe earthquake, disaster relief organizations throughout Japan organized Shinsai ga Tsunagu Zenkoku Network in preparation for emergency rescue operations and have studied ways to coordinate volunteers when disaster strikes. They have been successfully conducting relief activities by using the network in times of disaster both in Japan and abroad.

 Recommended by Foundation for Encouragement of Social Contribution

　

　震災がつなぐ全国ネットワーク（震災ネットワーク）は、一瞬の内に5500名もの尊い命が失われた1995年1月の阪神・淡路大震災の被災地神戸で、仮設住宅などの震災直後の緊急支援を行ったのを機に、97年11月、全国各地の災害救援9団体が連携して活動を行うためのネットワーク団体として発足した。

　震災ネットワークの活動の主旨は、共生型社会の大切さを実践するため、全国に点在する様々な人々の、様々な違いを認め合いながら、過去の災害から共に学び、共に提言し、緊急時には、共に協働することを基本にしている。また、活動の内容は災害発生後、直ちに現地に入り、地元自治体や社会福祉協議会等と連携を図り、必要に応じボランティアをコーディネイトし、被災者の救援を行っている。同時に関係者や一般市民に向けて、災害救援に関する情報を発信している。

　国内における数々の水害や災害等の救援活動を通じ、ボランティア活動が根付き、その活動が拡大し、現在では21の都道府県の21団体が加盟するに至っている。直近の活動では、今年7月の新潟水害で集まった3万人のボランティアをコーディネイトし、救援活動を行っている。

　一方、活動は国内にとどまらず、世界各地の大規模な自然災害においても、現地での緊急救援活動をはじめ、災害から立直りをめざす被災者の支援を行う等、「地球市民の時代」に向けて、国内外で広く貢献している。

　

　この度は大変名誉ある賞を頂き、心から感謝をしております。ただ、他の受賞者の受賞理由を拝聴しますと、とても私どもの団体が受賞するには10年早いと思っています。

　でも頂戴した以上、これからも災害救援ボランティアの活動が身近に定着し、日常時においての減災に役立つよう工夫をしていきたいと思います。

　ありがとうございました。