日本財団 図書館


 
 
 
 
 
自閉症児の感情体験
■成長とともに感情表現は豊かになっていく
一方、対人的文脈における感情は希薄
■こだわるモノに強い愛着感情を抱くこともある
■独特の感情表現(言語や表情):慣習的でないため、周囲からわかりにくい
■感情体験は、ことばにされにくいぶん、身体のなかで消化されずにいつまでもとどまっている。
 
自己意識
他者評価をそのまま受け取る
低い自己評価
 
自分はどこか「おかしい」
「性格」が弱い、悪い
「自分のおかしな部分を改善する努力」
ダメな自分→「できない」、「いや」が言えなくなる
 
障害認知の大切さ、ありのままの自分を肯定する
 
・・・かくいう私自身は、自閉症と戦ってきたひとりであった。
 そして今は、そうしてきたことを深く後悔している。戦いというのは破壊であり、それはせっかくの神様からの贈物を殺すことである。何故ならその戦いは、自分をより「普通」へと導いてきたかもしれないが、一方で普通にはない特質を、少なからず失ってきたからである。
― 森口奈緒美 自伝より
 
アスペルガー成人の予後
■分裂気質児(Wolffら、1991)の長期追跡調査
全般的な仕事の適応状態 低
安定した異性関係 低
精神科治療経験 多
女性 養育困難 多
■予後に影響する要素
個人因子: 穏やかな気質、セルフケアのスキル
高IQは必ずしも予後良好ではない
環境因子: 家族の援助
 
多くみられる合併精神障害
■感情障害・抑うつ
■トゥーレット障害
■被害妄想様ファンタジー
■ADHD(注意欠陥多動性障害)
■強迫性障害
■拒食症
■アルコール関連障害
■自殺
■選択緘黙
■PTSD
 
反社会的行動
■有名な事件や映画の暴力に異常にとらわれて行動に移したもの
■自分の行為に周囲がどう反応するかに関心があって繰り返すもの
■自己中心的に些細なことで家族(母親)を攻撃するもの
(Tantam, 1988)
 
アスペルガー障害にみられる反社会的行動の特徴
■家庭崩壊や社会的不利が背景要因となっていない
■異常なファンタジーというAS独特の症状が関与
■衝動性によるものではなく、持続的な怒りの表現
■男児では対照群より頻度は多くない
■女児では虚言が多い
 
頻度は多いかどうかは資料がない
共感性の欠如・異常なファンタジー・強迫的な興味の追求の姿勢が行動を形成
抑止要因が働かないという環境要因
 
■“自閉症スペクトラム”という理解の仕方
 今日の“自閉症”、“アスペルガー障害”はこう考えられている
■アスペルガー障害の人々の体験する世界
 乳幼児期、学童期、思春期、青年期、成人期を通して
■“社会性”とはなにか
■“自閉症スペクトラム”を理解するということの意味
 障害理解という視点を越えて







日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION