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北前船絵馬(中伊勢丸)
由良脇自治会(宮津市)蔵(京都府立丹後郷土資料館寄託品)
 元治2年(1865)に奉納された絵馬。海上交通の要所であった由良には、数多くの絵馬が伝わる。
 この「中伊勢丸」は22反帆、10人乗りの北前船で、船主は山家屋である。この山家屋は、幕末から明治にかけて何十隻もの商船を所有したという。
 
北前船(難破)絵馬(飛竜丸)
 
由良脇自治会蔵(京都府立丹後郷土資料館寄託品)
明治14年(1881)
 「板子一枚、下は地獄」言われるように、船の航海には危険がいつもつきまとっていた。この難破絵馬は、そのことをよく物語っている。
 由良脇の金毘羅さんは日本海を臨む小高い丘にまつられている。航海の守り神として信仰を集め、海上で遭難した時は、金毘羅大権現の名を唱えれば難をのがれるという。
 荒れくるう大波の中、天から金毘羅さんの象徴である金の「御幣」が飛来し、救われる。







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