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新北九州空港
1 北九州空港の現状と課題
 
 北九州空港は、昭和19年に旧陸軍の曽根飛行場として建設され、戦後の米軍による接収等の変遷を経て、昭和36年4月、国が設置・管理する第二種空港として供用が開始された。昭和58年11月の定期便休止後、平成3年3月に滑走路を1600mに延長し、東京への定期便が再開され現在に至っている。
 東京への定期便は、1日3往復(平成12年7月)、1日4往復(平成14年7月)、1日5往復(平成16年11月)と増便されるとともに、東京便利用者も、16万人(平成12年度)、25万人(平成14年度)、27万人(平成15年度)と着実に増加している。
 
ランドサットから見た新北九州空港
 
新北九州空港の概要
  設置管理者 種別 位置 面積 滑走路 誘導路 エプロン 就航機 アクセス手段 その他
新北九州空港 国土交通大臣 第2種空港 北九州市地先水面(周防灘) 約160ha 2,500m×60m 平行誘導路等
2,516m×30m
大型ジェット機用2パース
中型ジェット機用3パース
小型ジェット機用3パース
B747型旅客機等 東九州自動車道及び新北九州空港連絡道
将来は軌道系アクセス、海上アクセスの導入も検討
平成18年3月開港予定
(現)北九州空港 同上 同上 北九州市小倉北区 約60ha 1,600m×45m 平行誘導路ナシ 小型ジェット機用3パース MC-87型旅客機等   昭和19年9月曽根飛行場開設
平成3年3月ジェット化
 
 しかし、滑走路の制約により大型ジェット機の就航ができないこと、気象の関係で就航率が高くないことなどから、この北九州空港では、北九州市をはじめ圏域200万人の航空需要に対応できていないのが現状である。
 しかしながら、北九州空港は、三方を山に囲まれた谷間に位置している上、空港周辺まで市街地化が進んでいることから、大型ジェット機就航のための拡張整備は極めて困難である。このため、現在、国土交通省において、周防灘の沖合い海上に、新北九州空港の建設が進められているところである。
 
空港基本計画図







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