日本財団 図書館


(3)自宅から港までの交通手段
 自宅から港までの交通手段は「自家用車」(「自家用車(自分で運転)」または「自家用車(自分以外が運転)」)が最も多く39.9%を占めており、次いで「徒歩」が34.7%となっている。
 地区別にみると、対馬地区では「自家用車」が67.8%、次いで「タクシー」が14.9%、「バス」が7.4%となっている。「徒歩」や「自転車・バイク」はほとんどない。
 壱岐地区では「自家用車」が59.6%で最も多いが、「徒歩」や「タクシー」も約13%ある。
 筑前諸島では比較的島が小規模で、集落が港の近辺に形成されていることも多いことから、「徒歩」が71.0%で最も多く、「自転車・バイク」も10.9%ある。一方、「自家用車」は10%程度にとどまっており、対馬地区、壱岐地区における交通手段と対照的である。
 年齢別では、64歳以下では「自家用車」が52.9%と半数を占めているが、65歳以上では30%程度となる。一方「タクシー」の利用については、64歳以下では1.6%であるが、65〜74歳では10.6%、75歳以上では15.1%と、高齢者ほど利用が増加する傾向がみられる。
 
図5-4-6 自宅から港までの交通手段(地区別)
 
図5-4-7 自宅から港までの交通手段(年齢別)
 
 障害別では、「車いすを使用している」「1人での歩行は困難」「ほとんど聞こえない」「弱視である」人では、「自家用車(自分以外が運転)」が30%以上を占めており、家族や知り合いに港まで送迎してもらう場合が多いことがうかがえる。
 また「階段の昇り降りはきつい」人では、「タクシー」の割合が16.2%と高くなっている。
 
図5-4-8 自宅から港までの交通手段(障害別)
 
(4)港から目的地までの交通手段
 港から目的地までの主な交通手段は、「バス・電車」、「タクシー」がそれぞれ約3割、「自家用車」(「自家用車(自分で運転)」または「自家用車(自分以外が運転)」)が約2割、「徒歩」が約1割となっている。
 地区別では、対馬地区や壱岐地区では「タクシー」が最も多く約4割を占めている。筑前諸島では「バス・電車」が最も多く4割弱を占め、「タクシー」は2割以下となっている。また、筑前諸島では「徒歩」の割合が他地区に比べて高い。
 年齢別にみると、64歳以下や65〜74歳では「バス・電車」の利用が最も多い。75歳以上になると「バス・電車」より「タクシー」の方が多くなり、高齢者ほど「タクシー」の割合が高くなる傾向がみられるが、「自家用車(自分で運転)」の割合は高齢者ほど少なくなる。
 
図5-4-9 港から目的地までの交通手段(地区別)







日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION