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結核予防会支部紹介のページ
岩手県支部
総合健診機関を目指して
 
 
結核予防会岩手県支部
総務部長
十和田 紳一
 
世界初シースルーMRI室
 
はじめに
 当協会は昭和45年12月に県知事より認可を受け, 発足しました。
 当時は, 健診機関としてすでに対ガン協会, 結核予防会等があり, がん健診や結核健診を大々的に実施しておりました。その頃はまだ学童の寄生虫卵検査を実施してみると, 相当高い率で寄生虫が発見されたことから, 当協会が最初に取り組んだのは, 学童の寄生虫卵検査であり, 農協婦人部の貧血検査でありました。
 
1. 総合健診機関へのスタート
 その後特定疾病のみの早期発見, 早期治療ではなく, 総合的な健康の保持増進という観点から, 健康教育を中心とした一次予防までができるような総合健康診断機関を目指すべきであるとの考えで今日に至っております。
 幸い農協組織とは創立時より事業連携することができ, 徐々に市町村にも参画して頂き, 市町村・農協組織・健診機関という全国でも珍しい連携ができました。そのことから, 安価で質の高い健診を住民に提供することができたと思っております。
 また, 創立10年後の昭和55年には, 農協組織が農家組合員を中心に一日人間ドックを提供したいということから、その拠点となる建物を農協組織が建設し, その建物に当協会が入居し, 農協組織で集めた受診者の方々に協会が一日人間ドックを実施するというシステムができました。
 
人間ドックセンター内部
 
 その後平成16年4月には, 20数年前に農協組織とタイアップし開始したのと同じシステムで, 人間ドックセンターを建設し『シニアドック』, 『レディースドック』を始めました。これは, 一日人間ドック受診者から『頭の検査はできないのか』等の要望に応じ開始した事業であります。
 
2. 新規事業への新たな取り組み
 ドックセンターの事業内容を簡単にご紹介しますと, シニアドックは3コース(脳・心臓・肺)に分かれております。ほかにレディースドックは, 女性特有の疾病を中心に検査するということで, 専用フロアーにおいてほとんどの検査を女性スタッフが担当するということで実施しております。
 当協会もここ数年, 『競合』, 『料金の引き下げ』, 等により厳しい状況が続いております。当然コストの削減は行い, それと並行して新しい収入の道を探す必要があると思います。
 そのひとつに地域連携の一環として, 開業医を対象に高額医療機器であるMRI・CT・超音波等の検査受託や, 健診の受診者で生活習慣病ハイリスク者に会員になっていただき、保健、栄養、運動等の指導に各種検査を組み合わせて継続的に行う『自己管理サポートシステム』など, 当協会ならではの事業展開を検討しております。
 今後も続くであろう厳しい社会状況の中で, 財団法人という半公的であり半民的な機関が140万県民の健康管理を担う専門機関として信頼を得るためには, 組織的, 学術的に確固たる権威ある機関にならなければなりません。
 設立時に理想とした総合健診機関に少しでも近づけるよう, 今後とも, 努力してまいりたいと考えております。
 
第7回結核ハイリスク層に対する健診を考える委員会及び結核予防法施行令の一部改正に伴う意見交換会開催
 標記会議は, 8月31日(火)13:30〜15:00, 結核研究所講堂において開催された。今回は本委員会委員のほか, 全国支部の事務局長及び健診責任者の参加を得て, 計74名の参加の下, 結核予防法施行令の一部改正に関する内容を中心に議事が進められた。委員はNo.297(平成16年5月号)参照。
【内容】
1. 議事
(1)挨拶 結核予防会会長 青木 正和
(2)結核予防法施行令の一部改正について
結核研究所対策支援部長 加藤 誠也
(3)結核予防会としての今後の方向性について
結核予防会専務理事 喜多村悦史
(4)マンモグラフィについて
結核予防会事業部長 山下 武子
2. 結核予防会全国支部事務局協議会
(1)連絡事項
結核予防会全国支部事務局協議会会長 相津 延美
 
●結核予防会胸部検診対策委員会精度管理部会開催
 標記会議は, 9月7日(火)16:00〜17:30, 本部会議室において開催された。12月9日(木)・10日(金)に開催されるフィルム評価会について, また, デジタル化に伴う対応及び昨年の評価会終了後の反省事項を柱に, 下記のとおり討議が行われた。委員は以下の通り。
【議題】
1. デジタルフィルムの評価
2. デジタル画像のモニターでの評価
3. マニュアルの作成及びマスキングについて
4. 事前打ち合わせ
5. 症例検討
6. 班編制
【部会委員】
部会長 尾形 英雄  複十字病院第一診療部長
副部会長 加藤 誠也  結核研究所対策支援部長
委員  増山 英則  渋谷診療所所長
菅野 通  宮城県支部医療技術部長
矢部 勤  千葉県支部総務部長
小林 健司  静岡県支部静岡診療所長
伊藤 一夫  兵庫県支部保健健診センター所長
中野 静男  結核研究所対策支援部 放射線学科長
雨宮 謙太  新山手病院診療部放射線科長
中園 智昭  第一健康相談所診療部長
顧問  高瀬 昭  渋谷診療所名誉所長
 
●第3回結核予防会ネットワーク推進委員会ネットワーク事業事務局会議開催
 標記会議は, 9月22日(水)13:30〜17:00, 結核予防会会議室において開催された。内容は以下の通り。委員はNo.298(平成16年7月号)参照。
【内容】
1. 議事
(1)各支部におけるその後の活動報告について
(2)ネットワーク事業「健診項目・健診単価」について
(3)ネットワーク事業「判定基準」について
(4)「組織的パンフレット(集団検診用)(人間ドック用)」について
(5)個人情報保護法の取り組み方について
(6)生涯健康管理データベースの構築について
(7)メンタルヘルスについて
2. 報告 提案型の契約獲得事例
新潟県支部保健部渉外課参事 五十嵐良夫
 
●第56回結核予防全国大会第1回運営委員会開催
 平成17年4月26日(火)・27日(水)の2日間にわたり, 千葉県千葉市において開催される標記大会の第1回連営委員会が, 9月24日(金)午後2時より千業県庁中庁舎3階第一会議室にて開催された。
 まず開催県より大槻幸一郎副知事, 本会仲村英一理事長, 厚生労働省健康局牛尾光宏結核感染症課長欠席のため, 代わりに塚本明弘課長補佐の挨拶があり, 座長を委任された山口副委員長の下, 議事に入った。
 議事事項は次のとおりであり, 運営委員会事務局次長を務める千葉県健康増進課海保郁男疾病対策室長より説明がなされた。
【議題】
1. 第56回結核予防全国大会連営委員会設置要綱等について
2. 第56回結核予防全国大会開催要領(案)について
3. 結核予防会総裁御日程(案)について
4. 第56回結核予防全国大会収支予算(案)について
【運営委員】
委員長 堂本 暁子  千葉県知事
副委員長 山口 忠則  千葉県健康福祉部長
藤森 宗徳  結核予防会千葉県支部支部長
委 員 鈴木 弘祐  千葉県医師会副会長
亀井美登里  千葉県健康福祉部次長
林 學  結核予防会千葉県支部副支部長
二枝 恭一  結核予防会千葉県支部専務理事
鈴木 公典  結核予防会千葉県支部常務理事
槻舘 俊男  千葉県健康福祉部健康増進課長
藤木 哲郎  千葉県保健所長会会長
永長 庸行  千葉県警察本部讐備部公安二課長
古川 光一  千葉市保健福祉局長
大塚 満子  千葉県連合婦人会会長
仲村 英一  結核予防会理事長
喜多村悦史  結核予防会専務理事
森 亨  結核予防会結核研究所長
星野 正義  結核予防会総務部長
山下 武子  結核予防会事業部長
オブザーバー 牛尾 光宏  厚生労働省健康局結核感染症課長
塚本 明弘  厚生労働省健康局結核感染症課 課長補佐
 
●第48回結核対策推進優良市町村表彰式開催
 9月28日(火), 総裁秋篠宮妃殿下ご臨席の下, ホテルニューオータニにおいて標記表彰式が開催された。
 当日は厚生労働省健康局長以下4名, 被表彰市町村関係者等合計70名が出席。総裁お言葉, 青木会長挨拶に続き, 総裁より各市町村代表者へ表彰状が授与された。その後厚生労働大臣の祝辞が田中局長によって代読され, 表彰式を修了した。
 続いて, 代表者は午餐会に出席し, 午後2時より皇居内特別参観を行った。
【被表彰市町村】
宮城県 柴田町  愛知県 豊田市
秋田県 飯田川町  大阪府 大阪市
山形県 金山町  兵庫県 小野市
福島県 喜多方市  和歌山県 和歌山市
茨城県 総和町  鳥取県 大栄町
群馬県 吉井町  島根県 六日市
千葉県 東金市  岡山県 勝田町
長野県 中川村  岡山県 中央町
新潟県 新発田市  香川県 綾南町
富山県 大島町  佐賀県 脊振村
静岡県 中川根町  熊本県 菊鹿町







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