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第3回ムラサキイガイに関する海洋環境研究委員会
時所 11月19日PM2:00〜
日場 日本財団ビル2F第8会議室
 
*高田先生より、PCB、アンモニア濃度等の検査報告。
*1950年より少しずつではあるがPCBは改善されており、1970年以降使用禁止となっている。
 
鬼頭:高田先生の報告では、三重県がかなり高いLABSが検出されていますが、採集場所は見たかぎりでは、かなりきれいですがね。(資料No.3、5)
高田:そうですね、結果をみるかぎりでは家庭排水が入り込んでいるようですが。
梶原:採集した海水を入れる、ビンとかにも影響されませんかね。
高田:その可能性もあります、採集するときは原則として、そこの海水を3回びんに入れ洗浄してから採集するのですが、もともとびんなどに付着していたかもしれません。
山下:それでは、もう一度三重県だけ採集しなおしますか?
鬼頭:そうしたほうがいいでしょうね、再び同じ結果であればしかたないが、あそこはそんなに生活排水が入ってくるところじゃないでしょう。
高田:それと、松島の貝はあきらかにムラサキイガイではありませんでしたので、もう一度採集お願い致します。
山下:からすがいだと思ったのですが・・・
梶原:カラス貝とムラサキイガイ(ムール貝)とはちがいますね、地方によっても呼び方は変わるでしょうが。
山下:もう一度採集依頼をいたします。(資料No.4)
寺本:ムール貝とムラサキイガイは同じですか?
梶原:違うという方もおられるみたいですが、同じでしょうね。
 
* ムラサキイガイの利用法についての検討
山下:まえまえからの課題であります、ムラサキイガイの利用法なのですが、今回の高田先生の検査結果をごらんになって、いかがでしょうか?
梶原:フランスなどでは、浄化して発送し食するというのが基本ですが、浄化がうまくいくかですね。
高田:せめて北海道ぐらいの値であればと思いますが。
山下:石井先生の大学で実験おねがいできますか?
石井:ムラサキイガイが食するプランクトンなどは大学にありますので、飼うことはできます。
山下:東京湾のムラサキイガイで実験しましょう。
寺本:浄化には何がよいでしょうか。
山下:協会の会員の前田建設で、人工ゼオライトの研究をしているのですが、良い結果がでているようですので、人工ゼオライトを浄化剤として実験してみようかと思うのですが。
石井:水槽の用意をしていただければ、いつでも準備はできると思います
渋谷:今度の採集は先生方みなさんでいかがでしょうか?
梶原:そうですね、東京湾の採集に参加しましょう。
高田:それからできれば、諸外国のPCB等の数値も知りたいですね。
山下:日本では、貝毒に関しては情報を流すようですが・・・
梶原:貝毒は食してすぐ人体に反応がでますが、PCB等はわかりませんからね。
山下:実験が成功して食するまでのデーターがでるといいですね。
* 三重県の採集再検査は別紙参照
 
 
 
 
三重県採集場所







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