高齢者の著しい増加や医療技術の進歩及び在院日数の短縮化などにより、在宅においても医療依存度の高い高齢者や終末期状態の高齢者が増加傾向にあります。自分の住み慣れた家で家族に見守られながら終末期を迎えられることは、人としての尊厳に関わる重要な選択です。

　そのような利用者・家族の希望を支援する役割として、在宅ケアの要でもある、訪問看護師への期待は大きいといえます。しかし、終末期への関わりは、高度な知識と技術および経験さらに人間性あるいは宗教観、癒しを要します。さらに、チームケアとしてかかわるなか、スタッフ、その他へのサポートが重要です。

　そこで、当日本訪問看護振興財団は、日本財団の助成を受け、在宅終末期ケアリーダーナース養成研修会を実施し、より質の高い終末期看護が実施できかつ、スタッフ等を指導、助言、支援できる訪問看護師を育成することとしました。

　この度、その研修結果を研修報告としてまとめましたのでご報告します。

　

　

　

1）研修のねらい

2）日程　平成16年1月21目（水）〜23日（金）　3日間

3）会場　ホテル法華クラブ藤沢　（神奈川県藤沢）

4）受講料　30,000円

5）受講者数　43人

　

　

7月 上旬 22日 会場予約 起案 8月 上旬 10日 講師派遣・講師依頼文書送付 マスコミPR 9月 中旬 施設見学依頼 11月 下旬 講演会場との打ち合わせ 12月 中旬 受講のお知らせ送付開始 1月 7日 14日 17日 22日〜24日 テキスト等印刷原稿入稿 参加者受講料振込み期限 資料刷上・講師へ資料発送 研修物品会場へ発送 研修開催 2月 下旬 収支決算 アンケート集計 3月 上旬 報告書作成

　

　

開催日 科目 講師・担当者 1月21日・水 終末期の医療と緩和ケア 　・痛みとその他の症状コントロール 　・トータルペイン 有賀悦子 （国立国際医療センター 　 緩和ケア科　医長） 終末期ケアを取り巻く現状と課題 　・告知からインフォームドチョイス 　・死にゆくブロセスへの支援 　・死生観 伊藤真美 （花の谷クリニック　院長） 1月22日・木 終末期ケアのあり方 演習：感性を磨き看護観を深める 　　　非薬物的苦痛緩和の看護技術 　（マッサージとリラクセーション） 阿部まゆみ （日本訪問看護振興財団 　看護技術専門員） 施設見学 　・ホスピスと在宅との連携 　（社会福祉法人日本医療伝導会 　　総合病院衣笠病院） 　（ピースハウス） 田久保恵津子 阿部まゆみ 増澤　良 （日本訪問看護振興財団　事務局） 1月23日・金 終末期看護の実際 　・終末期ケア援助方法 　・家族への準備教育と支援 　・看取りグリーフ（家族の悲嘆）ケア 　・チームメンバーのサポート方法 　・ケアマネジメント 中山康子 （在宅緩和ケアセンター「虹」代表） 事例検討 　・自己の関わりの振り返り 　　 （グループワーク） 中山康子 （在宅緩和ケアセンター「虹」代表） 高砂裕子 （南区メディカルセンター 　訪問看護ステーション管理者） 阿部まゆみ （日本訪問看護振興財団 　看護技術専門員）

　

　

氏名 所属・役職 〒・住所 電話・FAX番号 有賀悦子 国立国際医療センター緩和ケア科 医長 162-8655 東京都新宿区戸山 1-21-1 03-3202-7181 03-3207-1038 伊藤真美 花の谷クリニック 院長 295-0003 千葉県安房郡千倉町白子 2446 0470-44-5303 0470-44-5302 中山康子 在宅緩和ケア支援センター「虹」 代表 981-3109 宮城県仙台市泉区鶴が丘 2丁目8-2 022-372-1906 022-372-1906 高砂裕子 社団法人南区医師協会 南区メディルセンター 訪問看護ステーション管理者 232-0017 神奈川県横浜市南区宿町 4-76-1 045-712-0360 045-712-0361 佐藤美穂子 財団法人 日本訪問看護振興財団 常務理事 101-0003 東京都千代田区一ツ橋 2-4-3　光文恒産ビル5階 03-5275-3581 03-5275-3595 阿部まゆみ 財団法人 日本訪問看護振興財団 看穫技術専門員 101-0003 東京都千代田区一ツ橋 2-4-3　光文恒産ビル5階 03-5275-3581 03-5275-3595