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バイバ・スクリッド
ヴァイオリン
Baiba Skride Violin
 
 ラトヴィアの首都リガの音楽一家に生まれる。4歳からヴァイオリンを始め、1995年からはドイツのロストックにある音楽院でペトロ・モンテニュー教授に師事し、その間にルジェロ・リッチとルイス・カプランのマスタークラスも受講して研鑽を積んだ。
 学生時代から各地のコンクールで次々と好成績を収め、2001年5月にはベルギーのエリザベート王妃国際音楽コンクールで優勝を飾り、一躍注目を集めた。
 これまでに世界各地で著名な指揮者、オーケストラと共演。ロリン・マゼール指揮のベルギー国立管弦楽団をはじめ、フラクフルト放送交響楽団、シュトゥットガルト放送交響楽団、モントリオール交響楽団、東京交響楽団などとも共演を果たしている。その一方で、ソロ活動にも力を入れ、パリ、ヘルシンキ、リガ、ハンブルク、ストラスブルク、ロストックなど各地でリサイタルを行っている。また、各地で開かれる音楽祭へも積極的に参加し、国際的な名声を高めつつある。
 現在は、日本音楽財団から貸与されているストラディヴァリウス1708年製ヴァイオリン「ハギンス」を使用している。
 
貸与楽器:ストラディバリウス1708年製ヴァイオリン「ハギンス」
 
 
 
諏訪内晶子
ヴァイオリン
Akiko Suwanai Violin
 
 東京生まれ。桐朋女子高等学校音楽科を経て、桐朋学園大学ソリスト・ディプロマコース修了。文化庁芸術家在外派遣研修生としてジュリアード音楽院本科及びコロンビア大学に学んだ後、同音楽院修士課程修了。国立ベルリン芸術大学でも学んだ。
 1990年に最年少でチャイコフスキー国際コンクールに優勝。91年秋からニューヨークへ留学、日本での演奏活動を休止した。95年にアンドレ・プレヴィン指揮のNHK交響楽団と共演して日本での演奏活動を再開。その後は、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ボストン交響楽団、パリ管弦楽団、ニューヨーク・フィルハーモニック、ミネソタ管弦楽団、フランス国立管弦楽団、サンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団、ロサンゼルス・フィルハーモニック、バイエルン州立歌劇場管弦楽団など世界の一流オーケストラと次々と共演。また、ラインガウ音楽祭、マールボロ音楽祭、エヴィアン音楽祭などに出演するなど国際的な活躍を続けている。
 フィリップス・レーベルと専属録音契約を結んでおり、これまでに多くのアルバムを発表。また、著書に「ヴァイオリンと翔る」(NHK出版)がある。
 現在は、日本音楽財団より貸与されているストラディヴァリウス1714年製ヴァイオリン「ドルフィン」を使用している。
 
貸与楽器:ストラディバリウス1714年製ヴァイオリン「ドルフィン」
 
 
 
東京クヮルテット
弦楽四重奏団
Tokyo String Quartet String Quartet
 
マーティン・ビーバー
第1ヴァイオリン
Martin Beaver 1st violin
 
池田菊衛
第2ヴァイオリン
Kikuei Ikeda 2nd violin
 
磯村和英
ヴィオラ
Kazuhide Isomura viola
 
クライヴ・グリーンスミス
チェロ
Clive Greensmith cello
 
 結成は1969年。桐朋学園で学び、故・斎藤秀雄に師事したヴァイオリンの原田幸一郎、名倉淑子、ヴィオラの磯村和英、チェロの原田禎夫の4人が留学先のアメリカ・ジュリアード音楽院で結成した。その後間もなく、パサディナのコールマン・オーディションや難関として知られるミュンヘン国際コンクール、ヤング・コンサート・アーティスツ国際オーディションなどで次々と優勝を果たし、一躍世界のトップ・クヮルテットとして地位を確立した。
 74年に第2ヴァイオリンとして、やはり桐朋学園で学んだ池田菊衛が参加したのをはじめ、数度のメンバー交替を経ながら、結成25周年を迎えた94/95シーズンには2年間に渡り世界各地でベートーヴェンの弦楽四重奏曲チクルス演奏を敢行。ニューヨークのカーネギーホールとリンカーン・センターの他、ミラノ・スカラ座、アムステルダム・コンセルトヘボウ、ウィーン・コンツェルトハウス、パリ・シャトレ座などを訪れ、その先々で熱狂を持って迎えられるなどセンセーショナルな成功を収めた。
 現在は第1ヴァイオリンをマーティン・ビーバー、第2ヴァイオリンを池田、ヴィオラを磯村、チェロをクライヴ・グリーンスミスが務めている。その卓越した技巧と優美な演奏スタイルは常に高い評価を受け続け、結成30年を超した現在でもアメリカ、カナダ、ヨーロッパ、南米、アジア、オセアニアの各地で年間100を超える演奏会を行っている。
 また、BMGクラシックス/RCAビクター・レッドシールと専属契約を結び、数多くの名盤を生み出していることでも知られる。近年の録音にはベートーヴェン、シューベルト、バルトークの弦楽四重奏曲全曲集の他、ブラームス、ドビュッシー、ドヴォルザーク、ハイドン、モーツァルト、ラヴェル、シューベルトの作品などにも取り組み、各メディアで絶賛されている。また、これまでにグラミー賞にも7回ノミネートされている。
 現在、日本音楽財団から貸与されている「パガニーニ・クヮルテット」を使用。ストラディヴァリウス1680年製ヴァイオリン(第2ヴァイオリン)、1727年製ヴァイオリン(第1ヴァイオリン)、1731年製ヴィオラ、1736年製チェロで構成されている。
 
貸与楽器:ストラディバリウス「パガニーニ・クヮルテット」







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