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PROFILE
ヴィヴィアン・ハグナー
ヴァイオリン
Viviane Hagner Violin
 
 ミュンヘン生まれ。ベルリンでアブラハム・ヤッフェの下でヴァイオリンの勉強をはじめ、その後、卜ーマス・ブランディス、ヴィクトル・リバーマンに師事。ニューヨークのマンハッタン音楽学校ではピンカス・ズッカーマンとパティンカ・コペックの下で研鑽を積んでいる。
 1988年に全ドイツ・ジュニア・コンクールで第1位を獲得、ハンブルク・フィルと共演してデビューした。90年にはテル・アヴィヴで行われたズービン・メータ指揮のベルリン・フィルハーモニー管弦楽団とイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団の歴史的な合同演奏会に出演、一躍その名が世界に知れ渡る。その後は、クラウディオ・アバド指揮のベルリン・フィル、ダニエル・バレンボイム指揮のベルリン州立歌劇場管弦楽団、ロジャー・ノリントン指揮のバーミンガム市立交響楽団などと共演。アバド指揮のベルリン・フィルとはその後もたびたび共演している。
 また、ザルツブルク復活祭音楽祭をはじめとする世界の著名な音楽祭に出演を重ねる一方、ピアニストで妹のニコル・ハグナーとのデュオでも活動。97年には南米ツアーを行い、ラヴィニア音楽祭に出演している他、ベートーヴェン、サン=サーンス、シューベルトの作品を収めたアルバムをEMIからリリースしている。
 現在、日本音楽財団から貸与されているストラディヴァリウス1717年製ヴァイオリン「サセルノ」を使用している。
 
貸与楽器:ストラディバリウス1717年製ヴァイオリン「サセルノ」
 
 
 
ジュディス・インゴルフソン
ヴァイオリン
Judith Ingolfsson Violin
 
 アイスランド出身。5歳の時に地元のテレビ局に出演、8歳の時にはドイツでオーケストラと共演してデビューを果たすなど、幼少時代よりその才能に注目が集まる。15歳でカーティス音楽院に入学、ウジェーヌ・イザイ門下のヤッシャ・ブロズキーに師事。その後、クリーヴランド音楽院にてクリーヴランド・クヮルテットの第1ヴァイオリン奏者ドナルド・ヴェイラーシュタインに師事し、修士課程を修了した。
 1998年に米国のインディアナポリス国際ヴァイオリンコンクールで優勝し、一躍世界的な注目を浴び、ヴォルフガング・サヴァリッシュ、レナード・スラットキンといった世界的な指揮者と共演を果たす。2000年にはアイスランド交響楽団と米国15都市を回るツアーを行う一方、カーネギーホールにてリサイタル・デビューを飾り、「将来性のある音楽家」としてニューヨーク・タイムズなど各メディアで絶賛された。
 室内楽奏者としても活躍の幅は広く、スイスのメニューイン音楽祭やオランダのオーランド音楽祭などをはじめ、世界各地の音楽祭に出演。2002年からは、ニューヨーク・リンカーンセンターの室内楽ソサエティーのメンバーとしても迎えられている。
 現在、日本音楽財団から貸与されているストラディヴァリウス1736年製ヴァイオリン「ムンツ」を使用している。
 
貸与楽器:ストラディバリウス1736年製ヴァイオリン「ムンツ」
 
 
 
樫本大進
ヴァイオリン
Daishin Kashimoto Violin
 
©Oda Azuma
 
 1979年、ロンドン生まれ。3歳よりヴァイオリンをはじめ恵藤久美子、田中直子の各氏に師事。90年にはザハール・ブロンの招きによりドイツ・リューベックに留学。ギムナジウム高校課程を修了後、リューベク音楽院に入学した。90年に第4回バッハ・ジュニア音楽コンクールで第1位を受賞して以来、様々な権威ある賞を受賞。特に96年には、フリッツ・クライスラー国際音楽コンクール、若手の登竜門として名高いロン=ティボー国際音楽コンクールに相次いで優勝。国内外で一躍注目を集める存在となった。
 その後は、世界各地でのリサイタルをはじめ、エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮のロシア国立交響楽団、マリス・ヤンソンス指揮のサンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団、ミシェル・プラッソン指揮のトゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団、小澤征爾指揮のボストン交響楽団、ロリン・マゼール指揮のバイエルン放送交響楽団など世界的な指揮者、オーケストラと次々に共演を重ねている。
 その活躍ぶりに、アリオン音楽賞、出光音楽賞、モービル音楽賞、新日鉄音楽賞フレッシュアーチスト賞、文化庁の平成9年度(1997年度)芸術選奨文部大臣新人賞など数々の賞が授与されている。また、ソニー・クラシカルより2枚のアルバムをリリースしている。
 現在、日本音楽財団より貸与されているストラディヴァリウス1722年製ヴァイオリン「ジュピター」を使用している。
 
貸与楽器:ストラディバリウス1722年製ヴァイオリン「ジュピター」
 
 
 
佐藤俊介
ヴァイオリン
Shunsuke Sato Violin
 
 東京生まれ。2歳でヴァイオリンをはじめ、鷲見四郎、二宮夕美、チン・キムの各氏に師事。その後、ジュリアード音楽院プレカレッジでドロシー・ディレイ、川崎雅夫に師事した。現在は、パリ市音楽院にてジェラール・プレー教授に師事し研鑽を積んでいる。1995年に10歳でフィラデルフィア管弦楽団と共演してオーケストラ・デビュー。また、97年には史上最年少(12歳)でニューヨークのヤング・コンサート・アーティスツの支援を受けるようになり、その後もアメリカ国内を中心にコンサート、リサイタルにと活躍している。
 これまでに、ワシントン・ナショナル交響楽団、ミネソタ管弦楽団、シアトル交響楽団などアメリカ国内の著名なオーケストラと共演する一方、サンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団、フランクフルト放送交響楽団、バイエルン放送交響楽団、キーロフ歌劇場管弦楽団などとも共演。インゴ・メッツマッハー、ワレリー・ゲルギエフ、イルジー・テミルカーノフ、デヴィッド・ジンマン、クリストファー・ホグウッド、大植英次といった著名な指揮者たちとも共演を果たし、高い評価を受けてきた。
 また、近代や現代の作品についても積極的に取り組む一方、自らもジュリアード音楽院にてランジバラン教授に作曲を師事している。
 現在、日本音楽財団から貸与されているストラディヴァリウス1725年製ヴァイオリン「ウィルヘルミ」を使用している。
 
貸与楽器:ストラディバリウス1725年製ヴァイオリン「ウィルヘルミ」







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