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東京財団研究報告書2004-1 教員免許状取得希望大学生に対して障害児教育に関する知識、技能をいかにして身につけさせるか

 事業名 相互交流による国際ネットワークの形成及び政策課題研究等
 団体名 東京財団政策研究所 注目度注目度5


第2章
教員免許状取得希望大学生の入学時における
障害児者についての知識、理解及び意識
1. 目的
 教員免許状を希望する学生が大学入学時において、障害児者についてどのような知識を持ち、またどのように考えているのかについて把握し、大学における障害児教育関連科目の設定の在り方についての知見を得ることを目的とした。
 
2. 方法
(1)対象
 平成15年度にA教育大学に入学した1年次生全143人。
(2)方法
 授業時に担当教官の許可を得て、直接学生に配布し、記入後その場で回収した。
(3)内容
 障害児教育や障害者問題の全27項目であった。(資料1参照
(4)実施期日
 平成15年4−5月。
 
3. 結果及び考察
(1)障害児との出会いの有無
 表2-1は、「あなたは障害がある子供に会ったことがありますか」という問いに対する回答の結果を男女別に示したものである。男女共に会ったことがあるとする学生が9割を占めており、ほとんどの学生が大学入学前に障害児との出会いがあるようであった。
 
表2-1 障害児との出会いの有無(%)
  ある ない
40 (87.0) 6 (13.0) 46 (100.0)
90 (92.8) 7 (7.2) 97 (100.0)
130 (90.9) 13 (9.1) 143 (100.0)
 
(2)身内・友人における障害児の有無
 表2-2は、「あなたの親類や友達に障害がある子供はいますか」という問いに対する回答の結果を男女別に示したものである。身内や友人に障害児がいると回答したのは男女共に2割程度であった。1の問いで障害児にあったことがあると回答した者が9割程度いたが、親密な関係ではなく、偶然見かけたといった程度であることが推察される。
 
表2-2 身内・友人における障害児の有無(%)
  いる いない
12 (26.1) 34 (73.9) 46 (100.0)
20 (20.6) 77 (79.4) 97 (100.0)
32 (22.4) 111 (77.6) 143 (100.0)
 
(3)障害児にかかわる活動への参加の意思の有無
 表2-3は、「あなたは障害児にかかわる活動に参加するつもりがありますか」という問いに対する回答の結果を男女別に示したものである。全体的にみると「とてもある」と「少しある」を合わせると85%を占めており、多くの学生が障害児に関わる活動に関心のあることが察知された。しかし、男女別にみると、「とてもある」と「少しある」の割合が女子学生の方が多く、「あまりない」の割合が圧倒的に男子学生の方が多かった。男子学生より、女子学生の方が積極的である傾向が伺われた。
 
表2-3 障害児にかかわる活動への参加の意思の有無(%)
  とてもある 少しある あまりない 全くない
8 (17.4) 24 (52.2) 14 (30.4) 0 (0.0) 46 (100.0)
36 (37.1) 54 (55.7) 7 (7.2) 0 (0.0) 97 (100.0)
44 (30.8) 78 (54.6) 21 (14.7) 0 (0.0) 143 (100.0)
 
(4)障害のある人への抵抗感の有無
 表2-4は、「あなたは障害がある人を見て抵抗を感じますか」という問いに対する回答の結果を男女別に示したものである。「とても感じる」「少し感じる」が、全体、男子学生・女子学生共7割弱を占めており、何らかの抵抗感を感じる学生が多いことが伺われた。また、「とても感じる」と回答した学生が男子の場合約1割おり、男子学生の方が女子学生より強い抵抗感を持ちやすい傾向がみられた。
 
表2-4 障害のある人への抵抗感の有無(%)
  とても感じる 少し感じる あまり感じない 全く感じない 未記入
5 (10.9) 26 (56.5) 11 (23.9) 3 (6.5) 1 (2.2) 46 (100.0)
1 (1.0) 66 (68.0) 22 (22.7) 8 (8.3) 0 (0.0) 97 (100.0)
6 (4.2) 92 (64.3) 33 (23.1) 11 (7.7) 1 (0.7) 143 (100.0)
 
(5)障害者への介助の有無
 表2-5は、「あなたは障害がある人を介助したことがありますか」という問いに対する回答の結果を男女別に示したものである。「よくある」「少しある」をあわせると、男子が3割程度であるのに対し、女子は過半数を占めており、障害児者への介助の経験は女子学生の方がかなりあることが伺われた。
 
表2-5 障害者への介助の有無(%)
  よくある 少しある あまりない 全くない 未記入
2 (4.3) 12 (26.1) 16 (34.8) 16 (34.8) 0 (0.0) 46 (100.0)
6 (6.2) 46 (47.4) 21 (21.7) 23 (23.7) 1 (1.0) 97 (100.0)
8 (5.6) 58 (40.6) 37 (52.9) 39 (27.3) 1 (0.7) 143 (100.0)
 
(6)障害児教育に対する意欲の有無
 表2-6は、「あなたは障害のある子供を教えたいと思いますか」という問いに対する回答の結果を男女別に示したものである。男子は「あまり思わない」「全く思わない」が過半数を占めているのに対して、女子は「とても思う」「少し思う」が7割弱を占めており、女子学生の方が障害児教育に対する意識が強いことが察知された。
 
表2-6 障害児教育に対する意欲の有無(%)
  とても思う 少し思う あまり思わない 全く思わない
2 (4.4) 18 (39.1) 19 (41.3) 7 (15.2) 46 (100.0)
16 (16.5) 50 (51.6) 27 (27.8) 4 (4.1) 97 (100.0)
18 (12.6) 68 (47.6) 46 (32.2) 11 (7.7) 143 (100.0)
 
(7)障害児教育についての情報の有無
 表2-7は、「あなたは障害児教育について聞いたことがありますか」という問いに対する回答の結果を男女別に示したものである。全体、男女別共に、「大変ある」「少しある」が5割強を占めていた。しかし、「あまりない」「全くない」も45%ほどおり、障害児教育についての情報を聞いたことがあるのは半数程度に限られていることが明らかになった。
 
表2-7 障害児教育についての情報の有無(%)
  大変ある 少しある あまりない 全くない 未記入
8 (17.4) 17 (37.0) 16 (34.8) 5 (10.9) 0 (0.0) 46 (100.0)
6 (6.2) 47 (48.5) 38 (39.2) 5 (5.2) 1 (1.0) 97 (100.0)
14 (9.8) 64 (44.8) 54 (37.8) 10 (7.0) 1 (0.7) 143 (100.0)
 
(8)障害児教育関係の授業の受講の経験の有無
 表2-8は、「あなたは障害児教育についての講義を受けたことがありますか」という問いに対する回答の結果を男女別に示したものである。男女共にほとんどの学生がないと答えていたこれは、調査日時が入学1ヶ月後に行われたためで、講義の回数自体が少なかったためであると思われる。
 
表2-8 障害児教育の講義の受講の経験の有無(%)
  ある ない 未記入
2 (4.4) 44 (95.7) 0 (0.0) 46 (100.0)
3 (3.1) 91 (93.8) 3 (3.1) 97 (100.0)
  5 (3.5) 135 (94.4) 3 (2.1) 143 (100.0)
 
(9)障害児教育の講義に対する受講の意思の有無
 表2-9は、「あなたは障害児教育についての講義を受けるつもりがありますか」という問いに対する回答の結果を男女別に示したものである。「とてもある」「少しある」を合わせると、男女共に9割以上を占め、ほとんどの学生が障害児教育の講義を受講しようとする意思があることが伺われた。また、「とてもある」と回答した者が、女子では45%を占めていたのに対して、男子は3割に留まっており、女子学生の方が受講の意思が強い傾向が認められた。
 
表2-9 障害児教育の講義に対する受講の意思の有無(%)
  とてもある 少しある あまりない 全くない
12 (30.4) 29 (63.0) 3 (6.5) 2 (4.4) 46 (100.0)
44 (45.4) 48 (49.5) 5 (5.2) 0 (0.0) 97 (100.0)
  56 (39.2) 77 (53.9) 8 (5.6) 2 (1.4) 143 (100.0)
 
(10)障害児教育専攻以外の学生が障害児教育の講義を受講する必要性に対する考え
 表2-10は、「あなたは障害児教育専攻以外の学生が、障害児教育の講義を受けることが非常に大事だと思いますか」という問いに対する回答の結果を男女別に示したものである。「とても思う」「少し思う」を合わせると男女共に9割以上を占めており、多くの学生が障害児教育の講義の受講の必要性を感じていることが察知された。また、「とても思う」と回答した者が女子では約4分の3を占めていたのに対して、男子は半数に留まっており、女子学生の方が必要性を強く認識しているようであった。
 
表2-10 障害児教育専攻以外の学生が障害児教育の講義を受講する必要性に対する考え(%)
  とても思う 少し思う あまり思わない 全く思わない
23 (50.0) 19 (41.3) 2 (4.4) 2 (4.4) 46 (100.0)
71 (73.2) 24 (24.7) 2 (2.1) 0 (0.0) 97 (100.0)
  94 (65.7) 43 (30.1) 4 (2.8) 2 (1.4) 143 (100.0)
 
(11)実家のある市町村の特殊教育諸学校の有無についての知識
 表2-11は、「あなたの実家がある市町村には盲学校か、聾学校か、養護学校がありますか」という問いに対する回答の結果を男女別に示したものである。男女共9割以上の学生が有無について明確な回答を示しており、「知らない」とする回答はわずかであった。盲、聾、養護学校についての知識が浸透しているようであった。
 
表2-11 実家のある市町村の特殊教育諸学校の有無についての知識
  ある ない 知らない
29 (63.0) 13 (28.3) 4 (8.7) 46 (100.0)
61 (62.9) 31 (32.0) 5 (5.2) 97 (100.0)
  90 (62.9) 44 (30.8) 9 (6.3) 143 (100.0)
 
(12)特殊教育諸学校への訪問の経験の有無
 表2-12は、「盲学校か、聾学校か、養護学校を訪問したことがありますか」という問いに対する回答の結果を男女別に示したものである。11の問いで、盲、聾、養護学校についての知識はかなりあることが明らかになったが、実際に訪問したことのある学生は全体の3分の1であり、女子学生の方が経験が多いことが明らかになった。
 
表2-12 特殊教育諸学校への訪問の経験の有無
  よくある 少しある あまりない 全くない
3 (6.5) 9 (19.6) 4 (8.7) 30 (65.2) 46 (100.0)
7 (7.2) 31 (32.0) 6 (6.2) 53 (54.6) 97 (100.0)
  10 (7.0) 40 (28.0) 10 (7.0) 83 (58.0) 143 (100.0)
 
(13)盲学校等に対する知識の有無
 表2-13、14、15、16、17は、「あなたは盲学校(聾学校、知的障害養護学校、肢体不自由養護学校、病弱養護学校)について知っていますか」という問いに対する回答の結果を男女別に示したものである。「よく知っている」「少し知っている」を合わせた割合をみてみると、知的障害養護学校が35.0%、盲学校が28.0%、聾学校が21.7%、肢体不自由養護学校が14.0%、病弱養護学校が10.5%の順となっていた。知的障害に関する知識が最も多く、次いで感覚障害である盲と聾が続いていた。肢体不自由や病弱については「全く知らない」という回答が、それぞれ40.6%、52.5%とかなり高い割合を占めており、あまり情報が伝わっていない傾向が認められた。
 
表2-13 盲学校に対する知識の有無
  よく知っている 少し知っている あまり知らない 全く知らない
4 (8.7) 7 (15.2) 19 (41.3) 16 (34.8) 46 (100.0)
1 (1.0) 28 (28.9) 45 (46.4) 23 (23.7) 97 (100.0)
  5 (3.5) 35 (24.5) 64 (44.8) 39 (27.3) 143 (100.0)
 
表2-14 聾学校に対する知識の有無
  よく知っている 少し知っている あまり知らない 全く知らない
4 (8.7) 7 (15.2) 16 (34.8) 19 (41.3) 46 (100.0)
0 20 (20.6) 50 (51.6) 27 (27.8) 97 (100.0)
  4 (2.8) 27 (18.9) 66 (46.2) 46 (32.2) 143 (100.0)
 
表2-15 知的障害養護学校に対する知識の有無
  よく知っている 少し知っている あまり知らない 全く知らない
4 (8.7) 12 (26.1) 15 (32.6) 15 (32.6) 46 (100.0)
2 (2.1) 32 (33.0) 41 (42.3) 22 (22.7) 97 (100.0)
  6 (4.2) 44 (30.8) 56 (39.2) 37 (25.9) 143 (100.0)
 
表2-16 肢体不自由養護学校に対する知識の有無
  よく知っている 少し知っている あまり知らない 全く知らない
0 (0.0) 6 (13.0) 17 (37.0) 23 (50.0) 46 (100.0)
0 (0.0) 14 (14.4) 48 (49.5) 35 (36.1) 97 (100.0)
  0 (0.0) 20 (14.0) 65 (45.5) 58 (40.6) 143 (100.0)
 
表2-17 病弱養護学校に対する知識の有無
  よく知っている 少し知っている あまり知らない 全く知らない 未記入
1 (2.2) 3 (6.5) 17 (37.0) 25 (54.4) 0 (0.0) 46 (100.0)
0 (0.0) 11 (11.3) 36 (37.1) 50 (51.6) 1 (1.0) 97 (100.0)
  1 (0.7) 14 (9.8) 53 (37.1) 75 (52.5) 1 (0.7) 143 (100.0)







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