日本財団 図書館


III 普及事業
(1)会報「日本ナショナルトラスト報」の発行・配布(月刊)
 年間2回の合併号(5+6月、9+10月)を含め、年間10冊発行した。
<体裁>B5・8〜16頁<発行部数>3,500部<通巻>403〜412号
 
(2)広報誌「自然と文化」の発行・配布
 観光資源に関する基本的問題についてテーマごとに特集し、自然と文化のかかわりについて掲載する広報誌を発行、配布し、観光資源の保護思想の普及高揚に努めた。
 
2003年73号 特集「ポンソ・ノ・タオ台湾蘭嶼の民族と文化」
2004年74号 特集「帝国劇場」
2004年75号 特集「大気に響くアジアの太鼓」
 
<体裁>B5変形<頁数>73号100頁 74号68頁 75号76頁
<発行部数>各号3,000部<通巻>120号、121号、122号
<監修者>土田滋、乾尚彦、皆川隆一
 
(a)2003年73号 特集「ポンソ・ノ・タオ台湾蘭嶼の民族と文化」
<監修者>土田滋、乾尚彦、皆川隆一
<執筆者>土田滋、乾尚彦、皆川隆一、住田イサミ、三富正隆、森口恒一他
(b)2004年74号 特集「帝国劇場」
<監修者>山口昌男
<執筆者>久世光彦、本杉省三、徳永高志、田之倉稔、渡辺裕、山口昌男
(c)2004年75号 特集「大気に響くアジアの太鼓」
<監修者>小西正捷
<執筆者>高雲基、喬建中、A.D.Ranade、高梨一美、伊藤好英、杉浦康平
 
*日本財団助成事業
 
(3)すぐれた自然環境としての葦原・茅場の保全活用シンポジウムの開催
 茅葺き民家の材料の供給地である葦原・茅場の多面的価値を評価するために12年度〜14年度に実施した調査の報告と今後の展望を探るためにシンポジウムと見学会を開催し、あわせて『かやば、よし原のあるきかた』とシンポジウム報告書を作成した。
<日程>平成15年10月11日(土)〜12日(日)
<会場>花王霞ケ浦研修所(茨城県稲敷郡美浦村)
<報告者>安藤邦廣、小林豊、山田一裕
<パネラー>飯島博、田井中文彦、山田雅史、戸田忠裕、尾谷雅彦、山戸美智子
<見学会>山本文宣、小嶋はるか、飯島いく、黒坂清子
*地球環境基金助成事業
 
(1)会員活動の支援
 当財団は会員の自主的な活動に対して、様々な支援を行った。
 
A. 地域活動
(a)白川BOX/ヘリテイジセンター白川郷合掌文化館の開館・雪おろし
9月6日 合掌文化館開館10年記念イベントを開催
(b)関西支部ボランティア/見学会、講演会等の実施
12月23日 駒井家住宅大掃除
 クリスマスパーティ
 
B. サークル活動
(a)鉄道サークル
トラストトレインボランティア活動 4月〜7月まで計4回
4月19日〜運転前のC12準備作業手伝い(2名)
4月19日 客車の床の補修
12月6日 横浜の近代化遺産の見学会
 
(b)民家サークル総会、見学会、講演会等
4月11日  総会(旧安田邸)
5月10日  「飯能の民家」学会(案内:岡部友子)
7月5日   見学会「酒蔵と数馬兜造り集落」(世話人:吉野文明)
8月29日  セミナー「町並み保存の現状」(講師:吉田桂二)
10月26日 見学会「武蔵野の天・地・水」(世話人:田村)
12月13日 サークル忘年会
1月23日  セミナー「民家の間取りと日本人の暮らし方」(講師:大河直躬)
3月6日   見学会「早稲田から雑司が谷宣教師館をめぐる」(案内:伊郷吉信)
 
 当財団が全国で歴史的車両の動態保存に取り組んでいる団体に呼びかけ、平成2年に発足した日本鉄道保存協会は加盟団体が24団体になった。今年は総会を西日本旅客鉄道株式会社「交通科学館」で開催した。今後、歴史的車両を静態保存している団体にも加盟を呼びかけ、組織を強化していくこととした。意見交換会を分科会方式でおこない、相互の理解を深めた。
<会期>平成15年9月18〜19日 <会場>交通科学博物館 <参加者数>46名
 
 かつて、日本の多くの砂浜は鳴き砂(鳴り砂)であったといい、現在では美しい砂浜の指標となっている。当財団が事務局を務めるネットワークには、現在、全国で鳴き砂(鳴り砂)の保全に取り組む住民団体や地方自治体など15浜、19団体が加盟している。今年の総会及びサミットは、「地域活動が支える鳴き砂(鳴り砂)の保全」をテーマに石川県門前町「琴ヶ浜」で開催した。
<会期>平成15月7月18〜19日 <会場>門前町町民会館 <参加者数>60名
 
 近代化遺産および登録文化財の保存活用を進めている行政・民間団体で構成されている当協議会は、今年度第6回の総会とシンポジウムと見学会を北海道上士幌町・帯広市で、約150名が参加し開催した。
<会期>平成15年7月3日〜4日 <会場>糠平温泉文化ホール <参加者数>150名
 
 茅葺き民家の保存活用を進める行政・専門家・所有者などさまざまな人々の情報交換をめざして設立された当協議会の第4回の総会及びシンポジウムを、世界遺産で知られる岐阜県白川村で開催し、あわせて富山県上平村・平村の見学を実施した。
<会期>平成15年5月10日〜11日 <会場>白川郷野外博物館合掌造り民家園「そば道場」他 <参加者数>120名
 
 神奈川県の南西部を中心とするいわゆる「湘南」地区に残る著名人たちの邸宅やその環境・文化を文化財として評価し、環境を保全していくために、学識経験者、行政担当者、住民らで協議会を平成16年1月に設立し、その2回目のシンポジウムを開催した。
<会期>平成16年1月31日 <会場>御成小学校多目的ホール <参加者数>150名
 
 当財団は文化財や自然環境の保護・保全を目的とする各種団体と交流をはかり、情報の交換、事業協力に努めている。また、さまざまな研修会に参加し、情報を集めるとともに、他の国内の諸団体や海外のナショナルトラストをはじめとする環境保全団体等とさまざまな問題を討議し、当財団の活動の参考にした。
 
(1)「第42回文化財指定庭園保護協議会」参加
 全国で国の文化財指定を受けた庭園の所有及び管理団体の会議。全国から42団体が集い、近況の報告や保存、修理、管理の問題点や課題について話し合った。
<会期>平成15年5月28日〜29日 <会場>彦根プリンスホテル(滋賀県彦根市)
 
(2)「第25回全国伝統的建造物群保存地区協議会」総会に参加
 全国で国の重要伝統的建造物群保存地区の選定を受けた市町村の会議。全国から市町村担当者および住民が集い、近況の報告や保存、修理、管理の問題点や課題について話し合った。
<会期>平成15年5月14日〜16日 <会場>石川県金沢市
 
(3)「第31回歴史的景観都市協議協会」総会に参加
 歴史的景観を保全している市町村担当者の会議にオブザーバーとして出席。今回は、歴史的地区の空家の問題などをテーマに話し合った。
<会期>平成15年10月1日〜2日 <会場>岐阜県美濃市
 
(4)「第21回ナショナル・トラスト全国大会」に参加
 全国でナショナルトラスト活動を進めている自治体・市民団体・学識経験者などが集まる全国大会。今回は、「世田谷から考える都市型トラストとボランティア」をテーマとし、行政・市民団体だけでなく、大学などの組織などのバックアップについても報告があった。
<会期>平成15年11月7日〜9日 <会場>東京都世田谷区
 
(5)その他諸団体への加盟
 (財)日本交通公社、(社)日本観光協会、(財)日本クリスチャンアカデミー関西セミナーハウス、(社)日本観光通訳協会、(社)国際観光施設協会、一水会、文化財保存全国協議会、木造建築研究フォーラム、産業考古学会、鉄道友の会、日本鉄道保存協会、全国近代化遺産活用連絡協議会、全国茅葺き民家保存活用ネットワーク協議会、湘南邸宅文化ネットワーク協議会
 
 本年度は米国ナショナルトラストと正式に会員の相互入場協定を締結した。その他にも歴史遺産・自然環境の保護・保全を目的とする国内外の各種団体と交流を図り、情報の交換、事業協力に努めた。
 
(1)「第10回ナショナルトラスト国際会議」の参加
 エジンバラで行われた国際会議に当財団米山事務局長が参加した。ナショナルトラスト活動が行われている世界40カ国から約100名が参加し、各国の活動状況の報告及び情報の交換などを行うとともにスコットランドナショナルトラストが所有、管理、公開している保護資産の視察を行った。さらにナショナルトラスト活動を柱に将来にわたり各国が強固な連携を深めることで合意した。
<会期>平成15年9月15日〜19日 <会場>スコットランド エジンバラ
 
(2)「全米ナショナルトラスト大会」の参加
 米国ナショナルトラスト モー会長から当財団山岡理事長が招待を受け、全米各地から州ナショナルトラストや地域の環境保全団体、学者研究者などが年一度集まる総会へ出席した。特に今回は2002年に当財団と米国ナショナルトラストが正式に会員相互入場脇定を締結した記念セレモニーが行われ、山岡理事長がスピーチと日本の伝統的建造物の保全について講演を行った。
<会期>平成15年10月1日〜9日 <会場>アメリカ デンバー
 
(3)交流団体
英国ナショナルトラスト(名誉会員)
英国シビックトラスト(正会員)
米国ナショナルトラスト(会員証によるプロパティー相互入場協定締結)
オーストラリア・ナショナルトラスト(会員証によるプロパティー相互入場協定締結)
ニュージーランド・ナショナルトラスト(会員証によるプロパティー相互入場協定締結)
クィーンエリザベスII世ナショナルトラスト(会員証によるプロパティー相互入場協定締結)
ジョージア州ナショナルトラスト(会員証によるプロパティー相互入場協定締結)
フィジー・ナショナルトラスト(会員証によるプロパティー相互入場協定締結)
バミューダ・ナショナルトラスト(会員証によるプロパティー相互入場協定締結)
財団法人楽山文教基金会(台湾)
都市保全のためのアジア・西太平洋ネットワーク(AWPNUC)
グレンウッドセンター(米国)







日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION