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4 Social Program
 
(1)Reception Party
 本会議の開催に先立ち,会議開催の前日25日夕刻よりReception Partyが行われた。全日空ホテル4階の屋上レストランで行われたが,当日は夕刻より雨天となってしまった。幸い,200人収容の屋上には天幕の準備があり,予定通り実施ができた。200名近い出席者は予定時間の2時間を過ぎても減る事はなく,3年ぶりの再会に華やいだ懇談が続いた。
(2)Accompanying Person's Program
 本会議開催中の26日,27日,28日の三日間は同伴者を対象としたAccompanying Person's Programが実行された。わが国の伝統文化を体験してもらう事は,今回MARSIMを金沢で開催した時点から重点をおいていたことであった。そこで,26日には「九谷焼絵付け体験」を企画した。当日絵付けした小皿は29日には焼きあがり,製作者の手に渡す事ができた。つづく,27日は金沢の伝統的な「和菓子造り体験」が企画された。本来,和菓子造り体験は冬季限定であるが,関係者の努力により真夏の時期であったが実行する事ができ,参加者を喜ばせた。28日には「加賀友禅着付け体験」が企画された。通常は,一着の和服を順番に着付けるところを,これも参加者全員が好みの着物をそれぞれ体験着付けする事ができたということであった。国外からの同伴者には大変好評で,互いに写真を撮り合っていたそうである。
(3)Conference Banquet
 本会議2日目の夕刻よりConference Banquetが行われ,260名の参加者があった。貴島実行委員会委員長による歓迎の挨拶の後,浜獅子太鼓と尺八と琴の演奏が行われる中,和気藹々の雰囲気で講演会での緊張を離れて親睦の時間を過ごした。
 
写真7-1 Conference Banquetの様子
(鏡割り)
 
写真7-2 Conference Banquetの様子
(尺八・琴演奏)
 
(4)Post-Conference Excursion(金沢城址公園,兼六園,東茶屋街,天徳院)
 本会議が終了した翌日の29日(金)には,観光バス4台を連ねたPost-Conference Excursionが行われた。金沢市内観光を中心として企画され「金沢城址公園,兼六園,東茶屋街,天徳院」を訪問した。
(5)Technical Tour
 シミュレータ分野の関係者から,この機会にわが国のシミュレータ技術の高さを参加者へ伝えたいという強い要望もあり,Technical Tourは東京にて実施する事となった。Technical Tourは8月31日(日)に行われた。訪問した研究施設は東京商船大学の操船シミュレータセンターと船舶運航性能水槽並びにその他関連施設であった。研究施設訪問後,観光バスにて箱根・芦ノ湖への観光旅行が行われ夕方7時にホテルへと送り,全ての行事が終了した。
 
写真8 Post-Conference Excursion
(天徳院にて)
 
写真9 Conference Technical Tour
(芦ノ湖にて)
 
 MARSIM'03の実行にあたっては,参加者をはじめ多くの機関からの経済的支援を受けることができたために,成功裡に会議を終える事ができた。本会議の開催に関する収支の概要を報告し,関係各位に謝意を表すると共に,今後の国際会議開催の参考になれば幸いである。
 本会議の総収入は約2,500万円であった。内訳は約50%が参加登録費,約25%が助成金そして約25%がブース並びにスポンサーシップによりまかなわれた。助成金の1/2は日本財団,1/4は日本造船学会そして1/4は石川県並びに金沢市から協力を頂いた。紙面を借りてご支援に対し謝意を表する次第である。
 
 本報告の冒頭に掲げた通り,MARSIM'03の開催運営に当たっては,大変多くの人々に委員会へ参画して頂き,ご協力を頂いた。また,日本造船学会試験水槽委員会運動性能部会からは資金面からの支援も受けたことを記し,感謝の意を表するものである。また,会場の設営並びに飲食等に関して金沢全日空ホテルの配慮に対し感謝したい,とりわけ常に誠意のこもった対応をして頂いた駒沢健司氏に対し感謝の意を表するものである。
(文責 小林弘明)







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