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祝辞
文化庁長官 河合隼雄
 本日、ここに、社団法人全日本川柳協会主催による第二十七回全日本川柳二〇〇三年香川大会が、関係者多数の御出席の下、盛大に開催されますことを心よりお慶び申し上げます。
 本大会は、川柳文化の発展と柳人(りゆうじん)相互の親睦を深めることを目的に、昭和五十二年から開催されている大きな大会であります。特に今回は、吉岡辰喜(よしおかたつよし)会長が、会長に就任されて、初めて開催される全国大会として、四国・香川の地から川柳を全国に発信し、ますます川柳文化を発展させる大会になるものと確信いたします。また、本大会はジュニア川柳を全国的に初めて募集する大会と伺っております。青少年の率直なことばで表現された川柳は、新しい川柳の魅力を生み出し、青少年の情操教育の育成に寄与されることを期待いたしております。
 主催者である社団法人全日本川柳協会におかれましては、本部を大阪に置き、全国的な川柳の普及・発展に努めておられます。文化庁におきましても、文化で日本を元気にしようと、まずは、「関西から文化力」を発信するために、様々な施策に取り組んでいるところであります。本日御来席の皆様の御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げます。
 おわりに、本日御参加の皆様の御健勝と、社団法人全日本川柳協会のますますの御発展を祈念いたしまして、お祝いの言葉とさせていただきます。
 
 
あいさつ
香川県教育長 惣脇 宏
 本日、第27回全日本川柳2003年香川大会が開催されるにあたり、お祝いのご挨拶を申し上げます。
 川柳の全国大会が本県で開催されますことは誠に光栄であり、全国から御来県されました皆様を心から歓迎いたします。また、大会の開催に御尽力されました、全日本川柳協会会長の吉岡龍城様、同じく常務理事であり、大会委員長でございます礒野いさむ様、また香川県川柳協会会長であり、大会実行委員長でございます、吹田朝児様はじめ、関係各位の御努力に対し、心から敬意を表する次第であります。
 川柳は、その時代の世相や風俗等を題材にして、俳句と並び、世界で最も短い短詩形式で作者の思いを表現するものであり、多くの人々に親しまれているものでございます。本大会におきましても、参加者は小学生から、ご高齢の方まで輻広い世代にわたりますとともに、事前投句も多数にのぼり、特に一般部門ではこれまでで最も多くの作品が寄せられているとお伺いいたしております。
 本大会の投句の題は、最近全国的にブームとなっております香川県特産の「うどん」の他、「橋」、「瞳」、「平野」など、開催地である香川をイメージし、かつ創造力がかきたてられるものばかりであります。これらの題をテーマにどのような作品が寄せられているのか、特に今回が初の全国募集となるジュニア部門におきまして、子どもたちの瑞々しい感性がこれらの題をどのようにとらえているのか、大変興味を覚えているところであります。
 川柳には、我々の心に爽やかな清涼感と、明日への活力を与えてくれる力があると思います。この会を契機として、川柳に関心と興味を持たれる方々がますます多くなりますよう、大いに期待いたしております。
 最後になりましたが、全日本川柳協会及び香川県川柳協会の一層の発展と、本大会にお集まりくださった皆様の御健勝を心から祈念申し上げ、ご挨拶といたします。
 
あいさつ
高松市教育委員会教育長 浮田清市
 ただ今ご紹介をいただきました、高松市教育委員会教育長の浮田でございます。
 本来ですと、増田高松市長が参りましてお祝いのご挨拶申しあげるところでございますが、あいにく所用のため出席がかないませんので、代わりまして私から一言ご挨拶申しあげます。
 第27回全日本川柳二〇〇三年香川大会が、このように盛大に開催されますこと、まずもってお慶び申しあげますとともに、本日ご来場の全国の皆様方のお越しを高松市を代表いたしまして、心から歓迎申しあげます。
 また、全日本川柳協会におかれましては、昭和52年の東京での第1回大会以来、毎年全国各地で開催されておられる本大会を始め、国民文化祭の川柳大会、その他全国各地区での大会を通じ、日本の伝統文化である川柳の普及・発展に多大なるご貢献をなされておられますこと、心から敬意を表しますとともに、この度の香川大会の開催は、高松市の短詩文芸の振興・発展にとりまして、大変意義のあるものであると存じており、関係者の皆様のご尽力に感謝申しあげる次第でございます。
 さて、川柳は我々日本人の心の機微を17文字に圧縮して表現する、我が国の代表的文学であることは、今さら申すまでもないことでございますが、あわただしく過ぎゆく日々の生活の中の何気ないひとこまを、わずか17音字で情感豊かに表現するには、詠み手の心の豊かさ無くしては為し得ないものであります。
 本日、後ほど各部門の入選句の披講がございますが、全国から応募された多数の投句の中から選出された、優れた入選作品が披露されるものと、大いに期待をいたしておるところでございます。
 また、これまで本大会にご貢献のあった方々への表彰も予定されておられるようでございますが、どうか、全日本川柳協会におかれましては、今後とも、全国各地の川柳愛好者の支援・拡大にさらにご尽力いただきますようお願い申しあげます。
 最後に、本日の第27回全日本川柳二〇〇三年香川大会のご成功と全日本川柳協会の今後ますますのご発展、ならびに吉岡会長様をはじめ本日ご列席の皆様のご健勝、ご多幸を心から祈念申しあげまして、お祝いのご挨拶とさせていただきます。本日は誠におめでとうございます。
 
祝辞
香川町長 吉本保久
 本日、ここに、社団法人全日本川柳協会の主催によります第二十七回全日本川柳二〇〇三年香川大会が盛大に開催されるに当たり、一言お祝いのご挨拶を申し上げます。
 輝かしい伝統と成果を誇る全日本川柳大会が、「いやしの里 なごみの国 さぬき」を大会スローガンに、ここ、香川町において開催され、全国各地から、川柳を愛する大勢の方々をお迎えできましたことを、心から歓迎を申し上げます。
 本町は、香川県のほぼ中央に位置し、農村としてのやさしさと美しさを大切にしながら、都市近郊の快適な居住空間を形成した緑豊かな町であります。
 さて、申し上げるまでもなく、川柳は、その時代の世相、風俗、人生などを題材に、感情や人間観を平易な言葉で表現した、だれでも親しみやすい短詩文芸であり、このような文化に触れることにより、豊かな感性を磨き、無限の創造力・表現力を養い、急激に変化する今日におきましても、人々の心にゆとりと潤いを与えてくれる誠に意義深いものであります。
 これはまさに、本町のまちづくりの指針の中にもあります『香り高い文化と心豊かな人を育むまちづくり』に大きく寄与するものであります。
 本大会の題につきましても、「橋」「うどん」「公園」などが掲げられており、開催の地にふさわしく、数多くの素晴らしい作品が生まれ、大いに大会が盛り上がるものと確信を致します。
 どうか、本日、全国各地からご参加の皆様方におかれましては、日頃ご研鑚の成果を遺憾なく発揮されまして、川柳愛好家の交流の輪が益々大きく広がり、生涯の記念すべき大会となりますよう、ご期待申し上げます。
 終わりになりましたが、本大会のご成功を心よりお祈り申し上げ、大会の開催にご尽力を頂きました関係者の皆様に深く敬意を表するとともに、本大会にご参集されました皆様のご健勝・ご活躍を心からお祈り申し上げまして、はなはだ簡単ではありますが、私のお祝いと歓迎の言葉と致します。
 本日は、誠におめでとうございます。







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