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第二十七回
全日本川柳二〇〇三年
香川大会作品集
 
助成:芸術文化振興基金
 
瀬戸大橋 夕陽(四国新聞社提供)
 
開会の挨拶
全日本川柳二〇〇三年香川大会
実行委員長 吹田朝児
 本日、第27回全日本川柳二〇〇三年香川大会を当マツノイ・パレスで開催しましたところ、この広いクリスタルホールが超満員になるという大盛況でございます。今日この席におられる方が八五八名と聞き、一瞬にして頭が真っ白になってしまいました。当初六〇〇ぐらいの参加を予想していましたが、当日参加のことも考えて七五〇の準傭は致しており、悠然とかまえておりましたがそれをオーバーしてしまい、受付はそれこそ大童でした。それもこれも月並みな言葉ですが全国の皆さんがこの日本一狭い香川の大会を盛り上げてやろうという温かい愛情があっての事だと会員一同心から感謝しているところでございます。ご参加下さいました全国の皆さん、本当にありがとうございました。
 今年から、全国的にジュニアの川柳の募集をはじめたのでございますが、八二三名の参加がありました。全国募集スタートの年でしたので決して芳しい数字ではありませんが、次回大会ではもっと多くの参加者で埋めたいものです。
 終わりに臨みまして、本日は文化庁から文化庁文化部長寺脇研様、香川県教育長惣脇宏様、高松市教育長浮田清市様、また地元香川町長様のご臨席を賜りこの大会を盛り上げてくださいました。ここに心から御礼を申しあげまして、簡単ではございますが、開会のご挨拶と致します。
 
10年以上連続出席表彰者
 
あいさつ
(社)全日本川柳協会会長 吉岡龍城
 昭和五十二年(一九七七年)の東京大会を第一回として発足した全日本川柳大会も、北海道から昨年の沖縄県まで巡回して第二十七回を迎えました。
 第二十七回となると、簡単に引き受けてくれる県もありませんでした。
 多少の無理は承知で、香川県川柳協会へ大会開催をお願いに参り「日川協と一緒になって汗を流して香川県川柳協会の心意気を見せましょう」と引き受けて戴きました。
 いよいよ大会となりましたが、事前投句者二四三八名、昨日の前夜祭三七八名、本日の大会出席者八五八名と予想外の参加者に驚いております。吹田朝児実行委員長をはじめ嬉しい悲鳴でありますが、関係者のご苦労は大変な有様ながら、一致協力して処理に当たられて、素晴らしい盛会となりました。
 本日は、文化庁、寺脇研文化部長をはじめ、惣脇香川県教育長、浮田高松市教育長、吉本香川町長のご参列、ご祝辞を賜り有難うございました。
 私共、日川協では、今、インターネットと取り組むと共にジュニアへの川柳開拓を目標としております。
 本大会は、日本財団と芸術文化振興基金の助成事業として開催することができました。本日は「我が国文化と青少年教育」の演題で文化庁寺脇研文化部長の川柳大会に相応しい「文化の楽しさ」の講演も予定されて意義深い大会になったことを感謝申し上げます。
 この香川県を発信地として、川柳の普及発展と川柳の理解が拡大されて、この大会が地域の活性化に少しでも役立てばいいと願っております。
 北海道から沖縄県まで、それぞれグループを組んだり、柳友を誘ったりして、全国から集って戴き、川柳の友情は有難いと感動いたしました。
 川柳は、人の和を育て思いやりの文芸です。さぬきの温かい人情に触れ、二倍楽しい大会になりました。
 来年は「さいたま」です。又元気でお会いしましょう。
 
あいさつ
全日本川柳大会委員長 礒野いさむ
 全日本川柳協会主催の香川全国川柳大会も第27回を迎えて久々に四国へ渡ってきました。八五八名のご出席を得て、この盛会ぶりは委員長として喜びに胸おどります。
 私は近年、地元の四国新聞柳壇の年間賞や案山子川柳社の藤原葉香郎賞や、四国番傘くらぶ誌上大会の年間賞を担当しておりまして、ご当地の方々とは明るい川柳を通じて交遊をもっておりますが、今日この大ホールで改めて川柳愛を深くして交流をたしかめました。吹田朝児、谷口幹男ら大会委員の方々のご苦労に感謝します。全国よりの事前投句四題、本日締切の投句三題から、ベテラン選者によって抜かれた作品は期待以上の数と秀作がこれより披講発表されます。文部科学大臣奨励賞などに、どの地のどなたが入賞するか、願望をもって表彰式まで大会ムードを楽しんで頂きますようお願いしてご挨拶とします。
 
大会風景







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