(4)造船技術開発協議機構業務
造船技術開発協議機構の業務として、造船技術に関する研究開発の総合的計画の企画に資するため、主要研究機関の実施計画及び基盤的研究開発課題の動向について調査を行います。
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(5)その他
(1)SR研究及びRR研究の成果報告及び国際基準等の広報活動
SR研究及びRR研究に関しての成果報告会を開催しています。
i SR研究成果報告会
平成15年7月9日に日本財団2階大会議室において、平成14年度に終了したSR研究成果についての成果報告会を開催し、当協会会員、国土交通省、独立行政法人海上技術安全研究所、関係団体等から約170名の参加がありました。
報告会は、星野会長及び丸山国土交通省海事局技術課長の挨拶の後、各研究担当者が報告し、活発な質疑応答が行われました。
成果報告の概要は以下のとおりです。
244「実海域対応の船舶性能設計システムの研究」・・・発表者:(株)川崎造船 斎藤泰夫氏
・波浪中の船体運動解析の高度化及び波浪に関する最近の確率統計手法の適用により、船舶性能の長期予測の高度化が可能であることを示しました。
・これにより、船型要目選定、主機選定、計画速度選定のための情報の提供ができるシステムを提示しました。
・このシステムは、造船所のLCVを念頭に置いた基本設計に応用されます。
・また、船主が最適航海システムにこの成果を組み込むことが可能となります。
245「二重殻タンカーの船体構造寿命に関する研究」・・・発表者:三菱重工業(株)末岡英利氏
・船体構造の安全性管理の高度化の一手法を提示しました。
・個船に対する航海中波浪荷重の作用する構造部材についての疲労解析に、最近の構造応答解析及び確率統計手法の適用を行い、寿命予測を実用化のレベルとしました。
・上記の手法を元に、船体製造時の初期亀裂の成長・進展に波浪中構造応答解析手法の適応及び実船による船体構造応答の航海モニタリングの実施により、亀裂進展に基づく「船体寿命モニタリング」が実行可能であることを示しました。
・これにより、様々な保守管理、安全検査、LCV向上のための応用を提供できる可能性を示しました。
246「船殻ブロックのデジタル生産技術の基礎研究」・・・発表者:三菱重工業(株)河野隆之氏
・造船所の生産における、組立作業部分の詳細分析が行われました。
・これにより、生産性向上の問題要素を具体的に提示できました。
・この問題要素は、3次元計測技術の応用及び鋼板曲げの熱処理理論的解析の適用による生産技術で解決可能であることを示しました。
・上記の生産技術による「デジタル生産技術」の概念を提示することができました。
ii RR研究成果報告会
平成15年11月に東京及び広島で開催を予定しています。
(2)広報事業
機関誌「造船研究」を平成13年7月まで刊行し、関係官庁、会員等に配布するとともに、8月以降は機関誌「造船研究」に代えて本会のホームページを拡充・充実させてこれに掲載して関係官庁、会員以外の者にも広報を行う体制を整備して本会の事業活動の周知を図っています。
(3)技術開発にかかわる表彰の推薦
造船並びに舶用工業における発明考案に係る国土交通大臣、地方運輸局長表彰等の推薦を行っています。
発明考案に係る受賞者数の推移
区分 |
4年 |
5年 |
6年 |
7年 |
8年 |
9年 |
10年 |
11年 |
12年 |
13年 |
14年 |
15年 |
国土交通大臣表彰 |
3 |
2 |
2 |
4 |
4 |
3 |
3 |
3 |
2 |
3 |
3 |
2 |
地方運輸局長表彰 |
9 |
9 |
10 |
11 |
10 |
13 |
7 |
3 |
6 |
4 |
9 |
8 |
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