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最近の造船産業構造の変化に対応した造船技術の共同研究と開発の仕組み及びそのあり方

 事業名 造船技術研究開発課題の調査
 団体名 日本造船研究協会 注目度注目度5


5.5 海産食品加工
5.5.1 品質問題および経済性
 魚は非常に長持ちしない商品であり、そして、それ故魚を取る船から小売の棚までの、全体の生産チェーンを通して品質を保証するため、あらゆる努力がなされなければならない。
 小売商の代表者は、認定された基本的品質保証システムによる食品を生産者が売ることに対して、より良い値段をつけることに同意する。特に魚の捕獲過程から始まる衛生状態および温度管理に関して、製品が高品質であるということ、そして生産チェーンを通じて追跡可能であるということを、小売業者は気にしている。
 品質向上は、それゆえ、小売業者にとり最先の優先事項と考えられる。彼らは漁業規制が、漁業者が海から大量な低品質の食用魚を取ることを奨励しないよう、設定されるべきであることに賛成している。品質に関する課題は:
●目的とする魚品質の評価技術の開発
●損傷を少なくしまた貯蔵寿命を改善するためのより良い機械の使用および漁獲物の冷凍方法による船上の魚取り扱い技術の向上。
●魚市場における扱い法の改善
●情報システムの改善、特に漁船から陸上および加工場への管理システムは見直されなければならない。それにより、より良い品質の魚の陸揚げへの動機付けがあり、またそうすることに対しての見返りがあるようになる。
●原材料のより良い利用
●加工からの廃棄物の使用の改善
●生産チェーンにおけるクリティカル制御ポイントおよびそれらを処理する方法を明らかにすること。
●品質制御は、多くの専門を巻き込む多面的な挑戦であることを認識すること。
●貯蔵寿命の改善と損傷を制限すること。
●魚体から採取される魚肉に関する原材料のより良い使用および副産物を他の市場に対する食品として組み入れることによる利益マージンの改善。
●消費者に対する遠洋種の価値/受容可能性を増すこと。
●不要物のレベルを減少すること(現在漁獲物の約80%が不要物である!)
●海洋性食品における即時的ヒスタミンレベルおよび他の潜在的な危険性のある物質の推定のための迅速な手法の開発。
●市場調査を合理化するためのIT技術の採用(すなわち、電子ネットワークによる)
 
市場需要および異なる種の生物学と漁民の漁獲可能性を考慮して、特定の品質基準の種が定式化されなければならない。特に地中海の種に対して。
 
5.5.2 海産食品と健康
 魚油の健康促進効果が消費者に多く知られてきており、水産養殖用餌への添加物および消費者製品の両者が研究されなければならないことが示唆されている。これは次の事項の研究により支援され得るであろう:
●魚餌において海洋性魚油で置換することの効果およびそれの栄養的性質への影響についての研究
●栄養的性質に関して付加価値のある魚の養殖
●漁業製品に対する消費者の反応、行動パターンおよび期待度の研究
 
5.5.3 製品開発
 これは、“前−競争的”段階のものとしてEUによる資金が与えられことの可能な研究の本質的分野として見られていた。製品開発の総ての局面が考慮されるべきである。
 
分野6-他の海洋資源および海洋の維持継続的開発に対する支援技術
序論
 大洋はまだ我々に、将来の開発に用意された、更なる発見物と資源を保存している。
 これらの資源の幾つかは今日既に明らかにされており、幾つかはこれから発見され評価されるであろう。幾つかの横断的研究課題は、それらの開発と合理的開拓に備えて取り組まれなければならない:
●技術とツールの評価
●深海探索システム
 今日、既に十分明らかにされている海洋資源の二つのタイプを見ると;努力は次に焦点が当てられるべきである:
●淡水:大きくなる需要および伝統的水源からの淡水の欠乏は、多大な量の利用可能の海水の活用あるいは海中パイプラインを使用する淡水の輸送に導く。
●沿岸および海上空間利用および管理:色々な異なる民生と産業の活動のために世界的に沿岸地域への人口の密集と海岸線の海空間の集中的利用は、海岸資源の持続的開発と管理のための手法と技術に関する開発と最適化手法を必要とする。
 沿岸線管理の新しい戦略は、過去数十年採用されてきた。これにおいて欧州の浚渫会社は彼らの総合的経験および共同研究成果を使いつつ、重要な役目を果たしてきた。この戦略はさらに発展されるべきである:
 
6.1 資源の評価
 これらの資源とその経済的潜在力の組織的評価のための正確な開発手法は、量と質において現場の保存のより良い推定を可能とする安価なサンプリング手法と技術と一緒に開発されなければならない。
 地理学的および生物学的な海洋環境の挙動および海洋鉱物と飲用に適した水資源の利用の環境影響についての理解を深めることは、次を注目しなければならない:
●欧州の海に沿う淡水と鉱物資源の評価
●炭化水素以外の海洋鉱物資源に対して最適化された複合的海底土質調査システムの開発
●迅速かつ信頼性のあるコアリングとマッピングシステムのための適切な技術の開発
●欧州の海および関連した排他的経済ゾーンに沿う海洋資源の性格づけに関する海底地理学的情報システムとデータベースは、次のことに焦点を当てて開発されねばならない:
●水深測量術、土質データおよび計量海洋学的条件に加えて、将来の利用者に必要とされる情報の基礎を明らかにすること。
●四つの異なる欧州シナリオにおける現存の情報の適切性と正確性を分析すること
●データ取得、管理および取り出しのための主な参照法を標準化すること
●データ管理および配布のための欧州ネットワークシステム概念的設計を確立すること
●知識のギャップを明らかにしまたデータ取得とタスク配分のための計画を提案すること
●欧州沿岸地域および海空間の評価。考古学的難破船、海洋公園およびスキューバ用サイトを含む。
●海洋資源の重要性の認識を向上させ、また科学的、経済的、レジャーと文化的活動のための資源の開発のための、具体的な活動およびRTDイニシアティブの定義。
 
6.2 深海探査開発システム
6.2.1 海中探査開発システム
 深海探査開発システムに対する先導プロジェクトを推進することにおける主な目的は、次の目的のために知識と技術的能力を向上することである:
●科学的、産業あるいは救助の目的を持つ異なるダイバーレス活動を行なうことの出来るシステムを開発する。
●システムの自動化と結果のモニタリングにより深海技術の新しい扱い方を実施する。
●海洋環境とその地球的変化との関係についての理解を深めること。
●海中活動市場において欧州の競争力を高めること。
 
 モジュール式のやり方に基づいて、システム配置は次に述べるような広い範囲の活動を実行する可能性を証明しなければならない:
●沖合炭化水素活動に関連する深海操作用、パイプライン検査および保守を含む。
●難破船および失ったものの引き上げ。
●深海不要物廃棄
●深海環境のモニタリングとサンプリング
●深海条件で操業するためのROV能力の拡張
●深海探査開発ようの特殊船との協働
 
 システムは、海面との物理的な接触なしで運用できなければならない。また自立的エネルギー源を動力源としなければならない。
 深海自律型探査開発システムの“技術実演”の開発、建造、試行およびのための先導的プロジェクトが提案されている。
 準備的な構成は、追跡船、自由遊泳船、海底基地および陸上はもとより海上支援局を含むべきである。
 
6.2.2 深海探査朋発のための専門の船
 色々な装置を試験するため深海において運用することのできる専用研究用船舶に対する強い要望がある。そのような深海探査開発用の特殊船とシステムはまた近代的科学調査(気候の変遷、深海底界のCO2観測の挙動、地質学その他)に対しても要求されている。
 その船舶は、日常的深海調査はもとより重装置による海洋調査を行うことも出来なければならない。共通の基礎的要件は、その場所および低速運動で、正確に制御された重負荷深海作業に対するものである。試験設備のコンテナ化、モジュールはまた重要である。この船舶は、時には商業的運用(ケーブル設置、難破船探索および引き上げ、その他)のために貸し出されることもあろうが基本的には非商業的サービスのため運用されるであろう。また、この船舶は、海上事故あるいは自然災害(火山爆発、潜水艦座礁、その他)際に、動因されることが出来る。
 
6.3 淡水
 この課題は、欧州共同体により作られた環境タスクフォースの作業により、特有の重要性が与えられている。
 
6.3.1 再生可能型エネルギーあるいは低エネルギー消費の海水脱塩
 旧来の脱塩方法は砂漠の国において大いに使われてきたが、それはまだ費用が掛かりそしてエネルギー多消費である。一方再利用可能エネルギーはしばしばエネルギー潜在力に制限がある。両者の調整が、再利用可能エネルギーの使用により海水脱塩の複合システムを開発し、設計し、建造するために、必要とされる。旧来型海水脱塩の方法とシステムを再利用可能エネルギーの生産/利用を結合することが開発されるべきである。風、波浪、潮流また同様に海洋流エネルギーが、その解決法として考慮されなければならない、同様に旧来の炭化水素(天然ガス)と再利用可能資源からの複合エネルギー供給も考慮されなければならない。
●予備研究は、欧州沿岸線に沿い淡水の需要が重要である場所を明らかにしなければならず、また結合され得る色々な技術を分析し、競争的コストで水を製造するためになされなければならない改善法を決定しなければならない。
 
6.3.2 欧州淡水輸送技術
 淡水の世界的供給状況の分析は、増大しつつある不足と伝統的な資源からくる引き続くコスト増加を示している。幾つかの欧州の都市は、淡水供給のため周辺地域の地中水を熱心に開発している。目に見える量の非地中水資源を加えるなら、大いに援けになるであろう。
 パイプラインによる輸送が、船舶輸送に取り替わるかまた補完的なものとして考慮されなければならない。
●大都市における淡水のそのような付加的供給が、天然地中水資源のより優しい開発を受容できるコストレベルで支援できるかどうか、また如何にできるか、を分析し評価すること。
●海あるいは沿岸地域(たとえば、北欧のフィヨルド、地中海、アルバニアにおける海中泉)において淡水資源が利用できる場所を明らかにすること
●淡水が重要である近隣地域を定めること
●輸送のため最も適切な方法と技術(パイプラインあるいは船舶)を確立すること
 
6.4 沿岸および海上空間の利用の拡大
 世界中のデルタおよび沿岸地帯は、莫大な変化に晒されている。爆発する人口、巨大産業活動および輸送施設に対する急速に増大する需要は、その量と質において、利用可能地域に対する間断なき圧力を加えている。主な質に関する局面の一つは、洪水防止である。これは、増加する人口と増大する投資、および水面の予測される上昇、と相俟って益々重要になっている。
 洪水に対する脆弱性は沿岸地域開発の重要な欠陥である。沿岸地域の拡大、安全保護および改善は、浚渫および沿岸工事局の活動である。
 
6.4.1 海岸エリアの開発と再生
 世界中の海岸地域の高密な人口および海岸線と海上空間の様々な目的のための集中的な利用は、新しい、かつ、より良い手法と技術を必要とする。
 同様に、海浜養生が沿岸保護の目的のためになされているので、沿岸地域は海面レベル以上に再生され得る。これは洪水防止と水文学的理由の両方にとり都合の良いことである。港湾拡張、産業用用地、居住とリクレーション地域あるいは自然保護のための新しい陸地はこのような方式で作られてきた。沿岸拡張のみならず人工島はこの方法で建設できる。60年台以降、大規模造成がメキシコ湾州、オランダそしてさらに近年アジアにおいて成されてきた。香港の新空港のための人工島の建設は、最近完成した。この巨大プロジェクト(2年間で80百万[]の土砂)は、欧州の浚渫会社により実施された。台湾は、次の数年に1000百万立方メートルの実施案を計画している。
 オランダは2000年の年以降、ハーグに近い沿岸の主な再生(360百万立方メートル)の実施を見越している。
●技術的、環境的および経済的側面に焦点を当て、4つの典型的欧州のシナリオ:北海、バルチック海、地中海および大西洋、を考慮しつつ、沿岸線および海に面した町に沿う追加される土地への明らかな要求に答えるための解決法と技術の、次の分野における開発:
●海側の破壊に対する防御、例えば、埋め立て、堤防建設、防波システム
●機能的使用のための沿岸建設、例えば、港湾、ドックと海上交通におけるインターモダリティーのためのネットワーク
●リゾートのための沿岸および海上空間の保全と開発、例えば、自然保護地、リゾート地域、すなわち建設と利用
●広い海面利用可能性および開放海上環境の特性から利益を得る産業活動のための海上空間の使用
●上に述べた典型的な欧州シナリオのそれぞれに対して、異なる社会−経済的変数およびそれらの活動の環境影響を評価するために考慮すべきパラメータの明確化。
●総ての関連する対象の利益における沿岸および海空間の持続可能な開発のための多基準方法論の定義。
 
付録6-3
MARAD MARITECH プロジェクト
 下記のプロジェクトは、MARITECHの一般的機関声明から生まれ、MARADの造船所再活性局により管轄されているものである。プロジェクトは4つの主題分野にグループ化されている。これらは以下に示されている:
 
 プロジェクト
1 集中的技術開発プロジェクト
2 工程および製品改善技術プロジェクト
3 短期技術応用プロジェクト
4 新型技術実証プロジェクト
 
1 集中的技術開発プロジェクト
●クルーズ船初期設計
●仮想造船所の設計
●多用途乾貨物船設計/工程開発
●国際的競争力のあるハイ−テク油輸送船設計
●NASSCOにおける商船設計プロジェクトおよび造船技術プロジェクト(4MARITECHプロジェクト)
●二重船殻プロダクト船設計
●中型多用途船設計
●23,000トンコンテナー船/バルク船
●低引き波、高速“E-CAT”技術の商業化
 
2 工程および製品改善技術プロジェクト
●船尾工場の設計
●統合化船載情報技術(Integrated Shipboard Information Technology(ISIT))基盤
●船舶最適化および安全システム(Vessel Optimization and Safety System(VOSS))
●SMARTBRIDGE(統合知能化船橋システム)
●先進的国際高速フェリー設計および造船技術(2MARITECHプロジェクト)
●TRP(Technology Reinvestment Program)プロジェクト”簡易造船ロボット”およびMARITECHプロジェクト”船台組立接合の自動溶接”
●米国減圧式システム(American Underpressure System(AUPS))の実スケール試験
●複合材の船舶上部構造物
 
3 短期技術応用プロジェクト
●統合製品および工程開発(仮想製品および工程モデリング)を使用した、概念および契約設計のための、シミュレーションを基礎にした設計法
●国際競争力のある高速フェリーおよび複合材の船舶技術
●浅喫水と可変喫水および自己荷積/荷降ろし機能を持つハイテク船舶
●造船産業標準の支援
●21世紀製造設備の開発
●国際市場に対する競争力ある高速船舶
●リーファー21(21世紀冷凍船)
●多用途任務貨物船
●大型高速フェリー技術開発
 
4 新型技術実証プロジェクト
●船舶ライフサイクル支援基盤(Ship Life Cycle Support Infrastructure(SLCSI))プロジェクト
●アラバマ造船所における工程および製品改善を支援するための先進的技術プロジェクト
●2番手造船所における作業の組織
 
NMREC(National Maritime Resource and Education Center)は、1994年4月にMARADにより設立された。目的は、国際競争力を高めるため、米国造船、修理、船主/運航者および海事サプライアーを支援することである。
MARAD: U.S. Department of Transportation-Maritime Administration
NASSCO: National Steel & Shipbuilding Company







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