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(3)工作教室
 工作教室には、海浜の貝殻、木片等の漂流物と砂、小石、植物種子・葉等を用いて木台に絵を描いたり工作を行う「海の工作教室」と、海水魚(ヒラメ等)の稚魚をペットボトルで育てるミニ水族館を作る「海の生物工作教室」等が開発されている。
 海の工作教室は、地域の海浜清掃活動を行ったときに、海洋ゴミを一緒に貝殻やきれいな小石、木片、枝等を集めて工作材料にする様にしている。地域によっては杉や檜等の間伐材を2cm〜3cmの厚さに輪切りした木材を工作ベースとして利用している。
 工作を始める前に、集めた海洋ゴミがどこから発生し、どの様にして海岸に流れ着くか、海洋ゴミの海洋環境に与える影響等について説明を行っている。
 海の工作材料や工作用の道具等はできるだけ地域で準備することを推奨しているが、初めての場合や、海浜で拾った材料だけでは種類、数量とも少ないので、希望によっては活動事務局が材料(数100種類をストックしている。)を用意している。
 写真4.3に海の工作教室の様子を、写真4. 4に海の工作材料を、写真4.5に海の工作材料(工作ベース)を、写真4.6に海の工作教室作品例を示す。
 
写真4.3 海の工作教室
 
写真4.4 海の工作材料
 
写真4.5 海の工作材料(工作ベース)
 
写真4.6 海の工作教室の作品例
 
 海の生物工作教室で作るミニ水族館は、水道水と塩で作った海水と浄化する多孔質の石を、2リットルのPETボトルに入れ、海水魚(ヒラメ等)を育てるもので、餌は人工配合飼料を与えている。
 このミニ水族館は、海の生物を育てることを通じて、海と生物の関わりや命や水の尊さを教えることを目的に開発したもので、育てるには特別な装置や手入れ等は不要で上手に飼うと数ヶ月は水を換えずに海水魚を飼うことができ、ある程度成長したら海に戻す事を推奨している。海の生物工作教室の様子を写真4.3に、海水魚(ヒラメの稚魚)を入れたPETボトルを写真4.4に示す。
 
写真4.7 ミニ水族館製作の様子
 
写真4.8 PETボトルミニ水族館
 
写真4.9 ミニ水族館(ヒラメ稚魚)
 
写真4.10 ミニ水族館(ヒラメ稚魚)







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