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船舶の河川航行に関する調査研究報告書

 事業名 船舶の河川航行に関する調査研究
 団体名 日本海難防止協会 注目度注目度5


(4)全長とのマッチング
 船舶の全長と岸壁長さのマッチングを整理した結果を、表−5.1.6に示す。リバーステーションは岩淵リバーステーションを除き、いずれの船舶も接岸可能である。ただし、岩淵リバーステーションは、30mと38mの2種類の岸壁を保有するため、38m岸壁であれば、いずれの船舶も接岸可能となる。(表中の比較では、短い30mとした。)
 荒川においては、19箇所(計画中を除く)の施設のうち、3箇所(平井水上ステーション、山田屋、岩淵リバーステーション)が岸壁長さにより制約を受け、接岸が困難となる船舶も生じる。
 隅田川においては、40箇所の施設のうち、25箇所が岸壁長さにより制約を受け、接岸が困難となる船舶も生じる。
 
表−5.1.6 施設と船舶のマッチング(岸壁長さと全長)
河川名称 施設名称 施設の分類 桟橋、岸壁長さ [m] タンカー
34.7
貨物船
37.2
曳航船
14.2
押船
19.6
水上バス
26.5
屋形船
26.5
クルーザー
12.2
モーターボ
ート
5.9
荒川 新砂リバーステーション リバーステーション 77.0
荒川 臨海リバーステーション(計画中) リバーステーション 計画中 - - - - - - - -
荒川 小松川リバーステーション リバーステーション 77.0
荒川 平井水上ステーション 船着場 15.0 × × × × ×
荒川 山田屋 船着場 30.0 × ×
荒川 堀切リバーステーション リバーステーション 40.0
荒川 大月屋・濱田屋 船着場 40.0
荒川 足立リバーステーション(計画中) リバーステーション 計画中 - - - - - - - -
荒川 千住リバーステーション(計画中) リバーステーション 計画中 - - - - - - - -
荒川 扇リバーステーション(計画中) リバーステーション 計画中 - - - - - - - -
荒川 緊急船舶着艇場 船着場 100.0
荒川 新田リバーステーション リバーステーション 77.0
荒川 森口ボート 船着場 100.0
荒川 岩淵リバーステーション リバーステーション 30.0 × ×
荒川 川口リバーステーション リバーステーション 105.3
荒川 新河岸リバーステーション(計画中) リバーステーション 計画中 - - - - - - - -
荒川 戸田リバーステーション リバーステーション 40.0
荒川 ウルトラマリーナ 船着場 45.0
荒川 荒川ボートクラブ 船着場 45.0
荒川 埼玉南部漁業基地 船着場 150.0
荒川 モービル石油桟橋 船着場 150.0
荒川 ジャパンエナジー桟橋 船着場 50.0
荒川 秋ヶ瀬マリーナ 船着場 50.0
荒川 秋ヶ瀬リバーステーション リバーステーション 65.8
隅田川 航海訓練所桟橋 船着場 30.0 × ×
隅田川 商船大桟橋 船着場 30.0 × ×
隅田川 臨港消防署 船着場 30.0 × ×
隅田川 消防庁泡積出桟橋 船着場 30.0 × ×
隅田川 明石町防災船着場 船着場 40.0
隅田川 大川回漕 船着場 45.0
隅田川 大和田石油 船着場 70.0
隅田川 水辺公社桟橋(下流側) 船着場 10.0 × × × × × × ×
隅田川 新川船着場 船着場 25.0 × × × ×
※各船種の下段の数値は、船舶の全長を示す。
 
表−5.1.6(続)施設と船舶のマッチング(岸壁長さと全長)
河川名称 施設名称 施設の分類 桟橋、岸壁長さ [m] タンカー
34.7
貨物船
37.2
曳航船
14.2
押船
19.6
水上バス
26.5
屋形船
26.5
クルーザー
12.2
モーターボ
ート
5.9
隅田川 水辺公社桟橋(上流側) 船着場 40.0
隅田川 箱崎町防災船着場 船着場 10.0 × × × × × × ×
隅田川 日本橋消防署 船着場 40.0
隅田川 浜町船着場 船着場 30.0 × ×
隅田川 両国船着場 船着場 30.0 × ×
隅田川 つり新 船着場 30.0 × ×
隅田川 つり清 船着場 30.0 × ×
隅田川 浅草船着場 船着場 30.0 × ×
隅田川 墨田区防災台船 船着場 30.0 × ×
隅田川 浜野屋マリーナ 船着場 90.0
隅田川 桜橋船着場 船着場 30.0 × ×
隅田川 横浜倉庫 船着場 100.0
隅田川 三四物産桟橋 船着場 40.0
隅田川 荒川区防災台船 船着場 30.0 × ×
隅田川 伊沢マリーナ 船着場 80.0
隅田川 千住船着場 船着場 30.0 × ×
隅田川 建設桟橋 船着場 200.0
隅田川 つり豊 船着場 10.0 × × × × × × ×
隅田川 入船 船着場 100.0
隅田川 清掃局桟橋 船着場 50.0
隅田川 橋本産業桟橋 船着場 30.0 × ×
隅田川 渡辺燃料桟橋 船着場 30.0 × ×
隅田川 山光興産荒川輸送所 船着場 30.0 × ×
隅田川 ヤマサ総業油槽桟橋 船着場 80.0
隅田川 宇部セメント桟橋 船着場 5.0 × × × × × × × ×
隅田川 東尾久船着場 船着場 30.0 × ×
隅田川 東京堀船清掃所 船着場 80.0
隅田川 ダイヤ通商桟橋 船着場 100.0
隅田川 清掃局桟橋 船着場 30.0 × ×
隅田川 神谷橋船着場 船着場 30.0 × ×
隅田川 日本油脂王子工場 船着場 10.0 × × × × × × ×
※各船種の下段の数値は、船舶の全長を示す。
 
(5)満載喫水とのマッチング
 船舶の満載喫水と水深のマッチングを整理した結果を表−5.1.7に示す。荒川の水深については、「河川航行情報図(試行版)」に記載されている水深を比較の対象とし、隅田川については、「2.」で整理した水深のうち、比較対象のリバーステーション及び船着場に近い位置の水深とした。
 荒川においては、19箇所(計画中を除く)のうち8箇所の施設が水深により制約を受け、接岸が困難となる船舶が生じる。
 隅田川については、いずれの船種の満載喫水よりも水深が深いため、すべての船舶が接岸可能である。ただし、隅田川における水深は、小冊子作成にあたって整理した河川中心の水深であるため、必ずしも船着場の前面の水深とは限らないことに留意する必要がある。
 
表−5.1.7 施設と船舶のマッチング(水深と満載喫水)
河川名称 施設名称 施設の分類 水深
[m]
タンカー
2.1
貨物船
2.3
曳航船
1.5
押船
1.3
水上バス
1.3
屋形船
0.9
クルーザー
2.1
モーターボ
ート
0.6
荒川 新砂リバーステーション リバーステーション 4.2
荒川 臨海リバーステーション(計画中) リバーステーション 0.8 - - - - - - - -
荒川 小松川リバーステーション リバーステーション 1.6 × × ×
荒川 平井水上ステーション 船着場 1.7 × × ×
荒川 山田屋 船着場 0.4 × × × × × × × ×
荒川 堀切リバーステーション リバーステーション 0.4 × × × × × × × ×
荒川 大月屋・濱田屋 船着場 1.9 × × ×
荒川 足立リバーステーション(計画中) リバーステーション 0.6 - - - - - - - -
荒川 千住リバーステーション(計画中) リバーステーション 0.1 - - - - - - - -
荒川 扇リバーステーション(計画中) リバーステーション 0.2 - - - - - - - -
荒川 緊急船舶着艇場 船着場 0.3 × × × × × × × ×
荒川 新田リバーステーション リバーステーション 2.3
荒川 森口ボート 船着場 3.9
荒川 岩淵リバーステーション リバーステーション 3.1
荒川 川口リバーステーション リバーステーション 2.8
荒川 新河岸リバーステーション(計画中) リバーステーション 0.5 - - - - - - - -
荒川 戸田リバーステーション リバーステーション 0.8 × × × × × × ×
荒川 ウルトラマリーナ 船着場 4.7
荒川 荒川ボートクラブ 船着場 3.1
荒川 埼玉南部漁業基地 船着場 3.1
荒川 モービル石油桟橋 船着場 3.9
荒川 ジャパンエナジー桟橋 船着場 6.1
荒川 秋ヶ瀬マリーナ 船着場 2.1 ×
荒川 秋ヶ瀬リバーステーション リバーステーション 0.2 × × × × × × × ×
隅田川 航海訓練所桟橋 船着場 4.9
隅田川 商船大桟橋 船着場 4.8
隅田川 臨港消防署 船着場 4.7
隅田川 消防庁泡積出桟橋 船着場 4.4
隅田川 明石町防災船着場 船着場 5.0
隅田川 大川回漕 船着場 6.0
隅田川 大和田石油 船着場 6.2
隅田川 水辺公社桟橋(下流側) 船着場 6.0
隅田川 新川船着場 船着場 5.8
※各船種の下段の数値は、船舶の満載喫水を示す。
 
表−5.1.7(続)施設と船舶のマッチング(水深と満載喫水)
河川名称 施設名称 施設の分類 水深
[m]
タンカー
2.1
貨物船
2.3
曳航船
1.5
押船
1.3
水上バス
1.3
屋形船
0.9
クルーザー
2.1
モーターボ
ート
0.6
隅田川 水辺公社桟橋(上流側) 船着場 4.7
隅田川 箱崎町防災船着場 船着場 5.2
隅田川 日本橋消防署 船着場 6.0
隅田川 浜町船着場 船着場 4.1
隅田川 両国船着場 船着場 4.7
隅田川 つり新 船着場 3.7
隅田川 つり清 船着場 3.9
隅田川 浅草船着場 船着場 4.8
隅田川 墨田区防災台船 船着場 4.8
隅田川 浜野屋マリーナ 船着場 3.9
隅田川 桜橋船着場 船着場 4.2
隅田川 横浜倉庫 船着場 4.0
隅田川 三四物産桟橋 船着場 4.4
隅田川 荒川区防災台船 船着場 4.2
隅田川 伊沢マリーナ 船着場 5.5
隅田川 千住船着場 船着場 4.4
隅田川 建設桟橋 船着場 5.1
隅田川 つり豊 船着場 5.2
隅田川 入船 船着場 4.4
隅田川 清掃局桟橋 船着場 5.3
隅田川 橋本産業桟橋 船着場 4.3
隅田川 渡辺燃料桟橋 船着場 3.2
隅田川 山光興産荒川輸送所 船着場 3.3
隅田川 ヤマサ総業油槽桟橋 船着場 2.7
隅田川 宇部セメント桟橋 船着場 3.0
隅田川 東尾久船着場 船着場 3.3
隅田川 東京堀船清掃所 船着場 3.3
隅田川 ダイヤ通商桟橋 船着場 3.3
隅田川 清掃局桟橋 船着場 4.7
隅田川 神谷橋船着場 船着場 3.3
隅田川 日本油脂王子工場 船着場 3.3
※各船種の下段の数値は、船舶の満載喫水を示す。
 
 
(6)水門における検討
 荒川と隅田川をつなぐ隅田水門と岩淵水門において、水門の全幅、正面の水深、桁下高さについてマッチングの検討を行い、水門を通航可能な船舶を把握した。
 水門の幅と全幅のマッチング結果は、表−5.1.8に示すとおりであり、いずれの船種も水門を通過することが可能である。
 
表−5.1.8 水門の幅と全幅のマッチング
河川名称 施設の名称 施設の分類 横幅
[m]
タンカー
6.4
貨物船
5.8
曳航船
6.3
押船
6.2
水上バス
6.6
屋形船
4.3
クルーザー
4.0
モーターボ
ート
2.5
隅田川 岩淵水門 水門 18.6
隅田川 隅田水門 水門 13.0
※各船種の下段の数値は、全幅を示す。
 
 水門正面の水深と喫水のマッチング結果は、表−5.1.9に示すとおりであり、岩淵水門はいずれの船種も通航可能であるが、隅田水門は、タンカー、貨物船、クルーザーが水深に よる制約を受け、通航することが困難となる。
 
表−5.1.9 水門の水深と喫水のマッチング
河川名称 施設の名称 施設の分類 水深
[m]
タンカー
2.1
貨物船
2.3
曳航船
1.5
押船
1.3
水上バス
1.3
屋形船
0.9
クルーザー
2.1
モーターボ
ート
0.6
隅田川 岩淵水門 水門 2.6
隅田川 隅田水門 水門 1.9 × × ×
水深は「河川航行情報図(試行版)荒川(埼玉・東京)国土交通省荒川下流河川事務所」に記載されている水門の前面の水深である。
※各船種の下段の数値は、満載喫水を示す。
 
 水門は、以下の写真に示すように、高さによる制約も考えられる。現地踏査時による水門桁下高さは、「岩淵水門:約7.5m」、「隅田水門:約5.0m」であるため、船舶の高さが7.5m以上である船舶は岩淵水門を通航できず、5.0m以上である船舶は隅田水門を通航することが困難となる。
 ただし、水位により水門桁下高さは変化するため、水門を通過する際には随時、水位と水門桁下高さに注意を払い、通航することが望ましい。
 
岩淵水門
 
隅田水門
 
(1)リバーステーション
 現状では、水深が浅い箇所がある等、船舶の接岸を制約する問題が残されているものの、大半の船舶が接岸可能であり、大量に物資等を輸送できる船舶(タンカー、貨物船、コンテナ船)を活用することで、災害時における活躍が期待される。
 
(2)船着場
 船着場は、全50箇所のうち26箇所が岸壁長さにより接岸可能な船舶が制限され、2箇所が水深による制限で、利用が困難となる。
 しかし、少なくとも岸壁長さでは24箇所が、水深においては48箇所が有効に機能する可能性をもつ船着場である。
 船着場の利用価値を高めるためには、岸壁長さや水深の整備をすることや、災害時に活用する船舶の種類や船舶が通るルートをあらかじめ決めておくことで、制約条件を軽減することが可能となり、活用を図ることが期待できる。
 
(3)水門
 岩淵水門、隅田水門とも全幅では全ての船舶が通航可能である。しかし、水深の制約により、隅田水門を通航できない船舶が存在する。また、水門には桁下高さの問題もあり、岩淵水門は充分な高さを有しているものと考えられるが、隅田水門については、水位によって通航が困難な場面も想定される。







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更新日: 2019年8月10日

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