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(3)各グループの作業成果のまとめ
○手わざを活かした建物・街並み整備、観光体験メニューづくりへ展開するアイディアが多く提示された。
○手わざ体験への多様なアイディアと実践に向けた公民役割分担のあり方まで踏み込んだ提案があった。
○住民が主体となる企画・実践組織が必要という認識が示された。
○既存組織とのネットワーク強化、行政はコーディネータ役を期待する声が多い。
○住民の提案が活かされる仕組みが求められた(協働型行政への転換)。
○宮古らしい景観・空間のルールづくりの必要性が示された。
 
<MAGU(まぐ)グループ>
〜手わざ活用のアイデア書き出し〜
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<MAGU(まぐ)グループ>
〜手わざを生かすアイディアの実現の為に必要なこと〜
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<オジー・オバーのお店グループ>
〜手わざ活用のアイデア書き出し〜
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<オジー・オバーのお店グループ>
〜手わざを生かすアイディアの実現の為に必要なこと〜
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<ミンガーナの森グループ>
〜手わざを生かすアイディアの実現の為に必要なこと〜 テーマ:住民と行政の協働・共創
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(1)手わざ素材の類型にみる利活用の意義
 伝統的手わざについて、空間骨格、空間装具、空間構成ソフトの3つに類型化し、整理したが、把握した手わざ要素は、まさしく地域の独自性や個性を形づくる要素そのものであることが確認できた。
 平良市のめざすまちづくりの姿の1つである、「健康なまち」の具現化につなげていくためには、これら手わざ要素の貴重でかけがえのない魅力を多くの市民が再認識し、まちづくりのハード・ソフトに多様に活かしていくことが求められる。
 
(2)体験素材としての活用展開の課題
 小中高校に対する手わざに関する取り組み調査で得られた課題から、手わざ体験を観光メニューに活かすことや市民が地域を見つめ直すきっかけとなるような体験活動として広く展開していくための条件を整理すると、以下のようになる。
 
○どのような分野にどのような手わざ人材があるか、といった情報が整理され公開されていること
○手わざ人材の負担にならない体験依頼の方法や日程の調整などの人材活用の仕組みがあること
○一定人数を受け入れられる手わざ体験の場所が確保されること
○多様な手わざの具体的な体験内容メニューが準備されていること
○手わざを継承できる担い手育成の仕組みがあること
 
(3)市民会議から得られた示唆
 市民会議では、共通して「協働・参画・実践」の場(機会・仕組み)が強く求められた。また、集約された内容には、具体的かつ事業的で即座に自分たちが行動を起こせるような提案も含まれており、日常の中にある地域の個性あふれる素材(手わざ等)を活かし、住民主体あるいは住民と行政の協働で、まちが元気になり、市民が元気になる地域独自の魅力と個性あふれるまちづくりを図る、という強い意欲が感じられた。
 行政は、今回の市民会議で確認された市民エネルギーを真摯に受けとめ、地域の手わざをまちの個性づくりや多様な体験メニューとして活用・継承することやそれらを企画・実践するための主体的組織のあり方など、示された提案の実現に向けた実践的な計画を組み立てることが重要である。







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