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ウ 今回の旅行について
(ア)旅行目的(複数回答)
 6割前後の人が「ダイビング、釣り、海水浴などのマリンスポーツ」(61.9%)、「保養・休養」(58.4%)などを挙げ、マリンリゾートとしての位置づけが改めてうきぼりとなった。次いで約3割の人が「自然や景勝をみてまわる」(31.2%)、「仕事」(10.4%)、「歴史や文化的な名所をみてまわる」(6.9%)という順である。
 年代別にみると、上位2位の「マリンスポーツ」「保養・休養」は若い年齢層に回答が多くみられる一方で、「歴史や文化的な名所をみてまわる」という人は年齢層が高くなるほど回答率も高くなる傾向がみられた。
 また来島回数別では、「マリンスポーツ」は比較的変化がみられなかったが、「保養・休養」や「自然や景勝地」、「歴史や文化的な名所」については来島回数が多くなるほど回答率が減っており、夏場の宮古観光は「マリンリゾート」という目的・動機を持った人がリピーターとなっている現状がうかがわれた。
 
図表1-23 旅行目的
 
 
(イ)同伴者
 最も多かったのが「家族」で36.8%、次いで「夫婦」(19.2%)、「友人」(14.7%)の順となっている。
 性別では、第一位はともに「家族」(男性35.2%、女性39.7%)であったが、二位以下が男性は「夫婦」(21.2%)、「ひとり」(18.7%)、女性は、「友人」(23.0%)、「夫婦」(17.2%)という順である。
 年齢別にみると、20代は「友人」(43.9%)、10代、30代、40代、50代は同伴者は「家族」(同順:83.3%・33.1%・60.2%・30.2%)が最も多い。
 リピーターは、「ひとり」で3回以上(仕事が中心)、「家族」で2回目、「夫婦」で3回以上が、ともに前回を上回っており、家族・夫婦での観光リピーターが多いのが特徴である。
 一方、冬期では、3割弱が「夫婦」(28.4%)で最も多く、次いで「友人」(27.7%)、「ひとり」(12.9%)、「家族」(12.5%)の順である。
 
図表1-24 同伴者
(単位:%)
 
 
(ウ)旅行の手配
 「代理店のフリープラン型パッケージ」(53.3%)が約半数を占め、次いで3割強が「個人で手配」(32.8%)、1割弱が「観光付パッケージ」(8.5%)を手配している。
 性別では、全体と順位は変わらないが、女性のほうが「代理店のフリープラン型パッケージ」(60.0%)、男性は「個人で手配」(38.9%)を採用する割合が高い。
 また、若い年齢層及び来島回数の少ない人のほうが「代理店のフリープラン型パッケージ」を採用する傾向がみられ、一方3回以上来島している人は半数以上が「個人で手配」(54.5%)である。
 一方、冬期では、上位の「代理店のフリープラン型パッケージ」(32.7%)、「個人で手配」(24.8%)などは、順序は変わらないが割合は低くなり、かわって「観光付パッケージ」(夏期8.5%→25.1%)、「学校、職場での団体旅行」(夏期1.6%→10.9%)が増加する傾向がみられた。
 
図表1-25 旅行の手配方法
(単位:%)
 
 
(エ)宮古島以外への立ち寄り(複数回答)
 6割弱が「宮古島(池間島、粟間島含む)のみ」(58.7%)と回答し、次いで宮古圏域の「伊良部島・下地島」(22.1%)と続き、2割弱が「沖縄本島及びその周辺諸島」(19.7%)、1割弱が「石垣島及びその周辺諸島」(8.3%)にも立ち寄っている。
 冬期では、最も回答率が高かったのは夏期と同様に「宮古島(池間島、粟間島含む)のみ」(64.4%)だが、第2位は3割弱が「石垣島及びその周辺諸島」(28.1%)であった。これは夏期よりも冬期は「学校、職場での団体旅行」(夏期1.6%→10.9%)の増加に伴い、団体旅行では滞在型観光よりも周遊型観光のプランが多いことが影響していると考えられる。
 
図表1-26 今回の旅行の行程
 
 
(オ)旅行を決める際に参考にした情報(複数回答)
 3割前後が「旅行ガイドブック」(31.5%)、「インターネット」(30.1%)、「旅行代理店の窓口・パンフレット」(29.1%)、「家族・友人の話」(28.0%)などを参考に宮古観光を決めている。
 女性の第一位「家族・友人の話」(37.1%)にみられるように、マスメディアや旅行代理店などの商業情報以外のいわゆる「口コミ」で来島する人が多いのが宮古の観光客の特徴といえよう。
 年齢別では、10〜30代の若い年齢層が「インターネット」を活用している。
 来島回数が増えるほど、各種参考情報の割合は全体的に減る。ちなみに唯一増加している「その他」は、仕事関係という回答がほとんどであった。
 冬期との比較では、「旅行代理店の窓口・パンフレット」(30.0%)が最も多く、次いで、「旅行ガイドブック」(24.4%)、「家族・友人の話」(23.8%)という順であり、「新聞、雑誌等の旅行記事・広告」が増え(夏期8.8%→冬期14.5%)、「インターネット」が減る(夏期30.1→冬期10.9%)傾向がみられる。これは冬期の来島者が比較的高い年齢層(50〜60代)が多いことや、団体旅行が多いことなどが挙げられる。
 
図表1-27 旅行を決める際に参考にした情報







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