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「月報 CAPTAIN」 第352号?356号

 事業名 子供達に海と船を語る企画「船長、母校へ帰る」
 団体名 日本船長協会 注目度注目度5


第17回 山梨県北巨摩郡白州小学校
商船三井 広報室長 小泉 敏比古
 
 6月21日金曜日、山梨県北巨摩郡の白州小学校で行われた、今年度第一回目の本企画に参加する機会を得ました。ここに至る経緯と白州小学校での講演の様子をお伝え致します。
 
 そもそもこの企画の存在を知ったのは、2年前。2000年8月にマレーシアから帰国、横浜支店長在任中だった。日本船長協会の創立50周年記念事業として既に企画はスタートしていた。
 1973年に入社の時配属されたのが当時の横浜支店。支店長付きという、銀行に入社したような辞令。その時支店の海務監督室にいらしたのが、当時の澤山恵一チョッサー。現日本船長協会の会長。
 何やら因縁めいて、始めと終わりを横浜支店、船会社社員としてはなんと首尾一環する会社人生かと思いながら支店長に着任。桜木町駅から“汽車道”を歩いて通勤、潮の香りを感じ、汽笛の音を聞きながら支店長業務をこなす毎日だった。そこでお目にかかったのが、支店の壁面改装で原画を描いて頂いた本企画の発案者、商船三井の名誉船長、柳原良平先生。
 
 人生一寸先は闇とはよく言ったもので、昨年の夏の人(陣)事異動で、なんと広報室に転勤を命ぜられた。横浜支店長でアガリと自他共に思っていたので戸惑いは隠せなかった。入社以来、4年間の人事部を除けば営業が専らだったので、お客さんと接するのは寧ろ天職と、女房をして言わしめるほどのご前様の日々でしたが、広報など全くの素人。着任の翌日のリリースが、取り上げられなかったのは何故だと、訊かれてオタオタ。某紙への露出をお願いして、何でも出りゃ良いってもんじゃないと、おこられてハアー・・。
 
講演中の澤山会長
 
 なんとか一年経過し、今は寧ろこれぞ天職と思いこんでる今日この頃。これがノー天気B型の真骨頂。そんな中で日本経済新聞の3月26日夕刊“明日への話題”で商船三井(株)の生田会長が本企画の事を取り上げられ、海無しの山梨県出身者としては、なんとか船長に来て頂こうと思いついたのが発端。
 澤山会長に相談したところ快諾頂き、勇気千倍。ただ残念なとこに、自分が卒業した母校は学校統合の為今は無く、そこでサントリーの蒸留所がある白州小学校を思いついた。元サントリー宣伝部の柳原先生はもちろんのこと、白州には澤山会長も菊地前会長の別荘があるので何度か訪れていらっしゃるとの事で、これはもう第二の故郷、母校に帰るに等しいとこじつけてお願いした次第。早速小学校にコンタクト。堀内校長も始めは怪訝な対応だったが、そこは山梨出身同志、しかも近くの韮崎市穴山町の出身と私の自己紹介のあとは話はとんとん拍子で進み、本企画の趣旨をおおいに理解され開催が実現した。
 
 当日は、梅雨の合間の好天気。午後1時過ぎに学校到着。柳原名誉船長、澤山船長、村田船長の3船長の来訪を聞かされている児童たちから、掃除の手を休めながらの盛んな“こんにちは”の挨拶。校長室で堀内弘校長、細田正子教頭、跡部(あとべ)幸弘主任と最後の打ち合わせを済ませ、船長達が制服に着替えると、真っ白な船長の制服姿に教頭先生から甲州弁交じりの大きなため息が・・。
 13時50分会場へ。今回は、4年生以上の140名。既に整然と着席している児童たちから大きな拍手で迎えられ、いやがうえにも盛り上がる気配。跡部先生の進行で講演会は進められ、堀内校長の開会の挨拶、講演者の紹介に引き続いて、柳原先生のお話からスタート。
 ボードに客船とコンテナ船を画きながらの海と船の話に、子供達の真剣な眼差しが感じられる。出来あがった船の絵に皆の大きな拍手。何時見ても鮮やかな、楽しい船の完成である。続いて、協会の“海と船”のビデオを見ながら澤山会長の解説。パナマ、スエズ両運河の通峡の仕組み解説に児童は多いに納得した様子。自分が6年生の時には、船と海運についてこんな具体的な話を聞く機会は無かったと、改めて本企画の素晴らしさを感じた。
 
絵を描きながら話をする柳原良平氏
 
 その後、澤山会長が自らの乗船体験、ラゴスでの海賊遭遇体験、海の素晴らしさ、海運の大切さをお話しされ、子供達は真剣に聞き入った。
 最後に児童からの質問―海賊問題、漁船との係わり合い、船上での生活、等など―に応え、あっという間の講演会終了だった。
 
 四方を海に囲まれたニッポン。原材料を輸入し製品を輸出して生計を立てるのを基本とするニッポン。それにしては海運の重要さの認識が余りにも低いニッポン。
 澤山会長の、“この講演を聞いた皆さんの中から一人でも船長になる人が出てくれればとてもうれしいです。”と云う言葉をかみ締めながら、子供達の“有難うございました。”に送られて白州小学校を後にした。夕日に映える甲斐駒ケ岳が一段と雄大に感じられた。
 
 その日の夕方と深夜の2回山梨放送(YBS−TV)の地域ニュースで取り上げられ、翌日の山梨日日新聞の“かいじ ネットワーク”の欄でも取り上げられ、海無し山梨県で海と船を多少とも思い起こさせた企画になった。
 
 因みに、日本に海無し県は、山梨を含めて八県ある。そんな海無し県のみならず全ての県でこの企画を実施していただけたらと願っている。
 
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更新日: 2019年2月16日

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