回答者の94％が、両親とのコミュニケーションに「問題はない」と答えている。「問題がある」と答えたその理由については充分な結果が得られなかったが、日本のティーンエイジャーにもよく見られる回答であった。

　子どもの将来について、どれだけ両親との会話があるかという質問に対しては、63％が「話すことがある」と答えている。両親がどんな将来を望んでいるかという質問に対しては、90％が「良い仕事や将来を得る。良い教育を受けて欲しい。」ということを望んでいる。回答者が「良い将来、教育、仕事」として意味するものを詳しくまとめたので、是非参照いただきたい。

　ブラジルヘの帰国に関する問いでは、80％が帰国するつもりであると答え、その時期として年内から3年後と答えるものが70％あった。帰国の理由としては、母国の教育に復帰し進学するためとの回答が20％、家族や親戚に会うためが20％、両親の日本での貯蓄の具合に依るという答えは12％あった。

　就業に関しては、全回答者62名の21％（13人）が仕事をしていると答えている。主に車の部品を扱う仕事が多く、「内職」との答えも15.4％あった。ブラジル人学校の1校では半日授業の前後に、生徒に車の部品を扱う仕事の機会を校内で提供している。遠路から通う生徒の交通費の負担をなくすために始めたと聞いているが、その仕事を「内職」と呼んでいるようだ。