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VII 杉樹皮製油吸着材(杉の油取り)に関する調査研究
 杉樹皮を原料とする油吸着材は、大分県産業科学技術センターにおいて行われた基礎的研究をもとに、平成10〜13年度に日本財団調査研究事業として海上災害防止センターと共同で実用化研究が行われ、これまでに特許3件の出願などを経て製品化に至った。油吸着材の実製品は、ぶんご有機肥料株式会社(大分県竹田市)によって製造され、「杉の油取り(すぎのゆとり)」の品名で全国的に販売されている。この杉樹皮製油吸着材について、波浪中における挙動の検証や形状の検討などを行ったほか、さらなる環境負荷の低減を目指して微生物分解処理技術の研究開発を行った。
 
写真−VII.1
杉樹皮製油吸着剤「杉の油取り(ゆとり)」マット型(左)とオイルフェンス型(右)
 
写真−VII.2 原料の杉の樹皮(自然乾燥、粉砕後)
 
写真−VII.3 油吸着材の製造工程(縫製)







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