私たちは、生まれてから死にゆくまで、人との関わりあいのなかで、互いに「ケア」しあいながら、かけがえのない生を生きています。今、介護やこころの問題から「ケア」が注目されていますが、一人ひとりが自分の生を慈しみ、豊かなつながりのなかで幸福を追求しながら生きていくためには、「ケア」を狭い意味での「介護」や「看護」だけではなく、文化としてとらえ、高めていくことが必要です。

　とりわけ、ケアの文化を高めていくなかで重要なのが「ケアする人のケア」です。本来、「ケア」とは他者への気遣いや配慮なども含めた人間の本質的な営みであり、生や死をともに考えることで互いを育みあう相互的な営みです。今、ケアする人自身が自分をケアし、育んでいくとともに、ケアする人が他者との関係のなかでケア本来の豊かなつながりをどう回復するかが課題となっています。

　一方、アメリカにおいても「ケアする人のケア」は大きな関心事となっています。近年、ケアの仕事に携わる人や家族を幸福にし、価値を感じてもらうために、アートや人文科学を通した試みがはじまっています。そして、アートや人文科学によって人間の生きる幅や選択肢を広げ、内発的な力を引き出すとともに、新しい「ケア」のあり方を提案しています。

　そこで、「ケア」を新しい視点でとらえるとともに、「ケアの文化」を広めていくために財団法人たんぽぽの家、芸術とヘルスケア協会、また各地フォーラム実行委員会はアメリカ・アーツ・イン・ヘルスケア学会とともに「ケアする人のケア」フォーラムを全国7カ所で開催します。このフォーラムでは、アメリカの「ケアする人のケア」の実践から学ぶとともに、「ケアする人のケア」のための理念と方法について考えます。そして、「ケアの文化」を高めていくとともに、ケアする人のネットワークをつくっていきたいと思います。

　

　財団法人たんぽぽの家、芸術とヘルスケア協会、各地フォーラム実行委員会の主催により全国7カ所で「ケアする人のケア」フォーラムを開催します。

　

会期　11月1日（金）　13：30〜16：30

会場　はつかいち文化ホール　さくらぴあ

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会期　11月2日（土）　13：30〜16：30

会場　宮崎市民文化ホール　イベントホール

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会期　11月5日（火）　18：30〜20：30

会場　大阪国際交流センター　小ホール

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会期　11月6日（水）　18：00〜19：30

会場　東北公益文科大学　大教室

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会期　11月7日（木）　18：00〜20：30

会場　青森県男女共同参画センター　アピオ　イベントホール

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会期　11月9日（土）　14：00〜16：30

会場　せんだいメディアテーク　1Fオープンスクエア

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会場　国立オリンピック記念青少年総合センター

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