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(11)
(11)―死を待つ人。インドのヒンドゥー教徒は、人生の末期をベナーレスで暮らし、その地で死を迎えたいと願う人が今でも多い。ベナーレスにはそんな人たちのために「死を待つ人の家」が用意されている。
 
(12)
(12)―ガンジス河辺の遺体の前で茶毘の順番待ちをする親族たち。ヒンドゥー教徒たちは、輪廻の思想を信じている人が多く、茶毘を見守る人々の姿から悲しい表情を感じとることができなかった。
 
(13)
(13)―茶毘に付される人。遺体をガンジス河で清めた後、頭部を河に向け、積まれた薪の上に横たえられる。薪に火が入ると来世への旅立ちである。薪が燃えつきると遺骨は灰と共にガンジス河に流される。
 
(14)
(14)―お寺の専用ガートで沐浴する老人たち。大きな川のない内陸部のお寺には、聖なる人造池があり、ここではガンジス河と同じようにさまざまな通過儀礼が行われる。
 
(15)
(15)―ガンジス河の中洲にあるシヴァ寺院に向かう渡し舟。インドには定員というものがない。信者たちは「ガンガー・マイキー・ジェイ」(母なるガンジスに勝利を)と唱えながら小島に向かう。







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