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グリーン経営推進チェックリスト
<評価項目>
1.環境保全のための仕組み、体制の整備
2.エコドライブの実施
3.低公害車の導入
4.自動車の点検・整備
5.廃棄物の適正処理およびリサイクルの推進
 
○上記以外の環境保全への取組
A.バスの利用促進
B.営業所における環境保全
C.社会とのコミュニケーションの確保
 
記入の手引き
 環境保全への取組を実施するためには、まず、企業・事業所として環境保全に取り組む姿勢を明確にしたうえで、会社の方針(環境方針)として従業員や利用者など企業内外の関係者に示すことが重要です。また、取組を推進させるためには、取組の責任者や組織、権限等を決めておく必要があります。実際に環境保全の取組を行うのは従業員のみなさんですので、従業員に対する環境教育も欠かせません。
 ここで取り上げた項目は、企業の規模や環境保全への取組の実施状況等に応じて、できる範囲内で取り組むことが望まれます。
 
【環境方針】
・環境方針とは、環境保全に関する経営方針を文書にしたものです。
・環境方針には経営方針の中に環境保全への取組を盛り込んだものと、独立した方針として示したものとがあります。
・環境方針の内容としては、まず、環境に関わる法規制を守ることを明確にしたうえで、自社の態勢に合った自主的な取組に関する方針を盛り込むのが一般的です。
 
【推進体制】
・推進体制とは、環境保全への取組を進めるための管理責任者、責任者を補佐する組織、および責任や権限を指します。
・企業の規模によっては、管理責任者のみの場合がありますが、管理責任者を補佐し、従業員の取組をリードする組織を置く場合もあります。
・経営者の意思(環境方針)が明確に伝達可能であり、管理責任者等の責任と権限が明確になっていることが必要です。
・推進体制がその機能を発揮するためには、管理責任者等の責任や権限、役割について、社内報や掲示、回覧等で従業員に周知してください。
 
【従業員に対する環境教育】
・環境教育の内容として、まず、環境に関わる法規制や行政指導の内容、車両の運行による環境への影響、エコドライブの必要性などの基本的な事項があります。
・さらに、一人ひとりの従業員が環境問題に関心を持ち、自主的に取組を進めるためには、環境に関する一般的な知識についての教育も重要です。
・従業員の環境意識のさらなる向上を図るためには、従業員に対して一方的に情報を提供し、教育するばかりでなく、従業員が自ら考え、取組に積極的に参加する機会を作ることも重要です。
 
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記入の手引き
 エコドライブ(省燃費運転)とは、急発進・急加速・急ブレーキを控える、経済速度で走る、タイヤの空気圧を適切にするなどの効率的な走行によって、走行中の燃料消費量を抑える経済的な運転方法です。また、地球環境保全の観点からのCO2の削減、沿道における大気汚染や騒音の低減、さらには、安全管理や事故防止という面でも効果が期待できます。
 エコドライブを進めるためには様々な取組がありますが、ここでは次のような取組を取り上げました。
 
○燃費等に関する定量的目標の設定やエコドライブの計画的な実施
○エコドライブのための実施体制の整備や指導・表彰の実施
○アイドリングストップの励行と取組の見直し
○推進手段としての手引きや装置等の整備
 
【燃費に関する定量的目標の設定等】
・エコドライブによって燃費の改善や環境負荷の低減を図るためには、まず、日頃から燃費管理を徹底して行い、燃費の現状を把握した上で、それをもとに燃費の改善目標を設定します。
・車両の走行距離や燃料の使用状況は、関係機関への報告、運転日報、燃料に関する帳票等をもとに把握可能です。
 
表の記入方法
(1)車種別の把握が困難な場合は、合計のみ記入してください。
(2)期間は、最新の1ヶ月間、1年間など、最も記入しやすい形で記入してください。
(3)二酸化炭素排出量は以下の式によって計算してください。
二酸化炭素排出量 = 期間燃料使用量 × 二酸化炭素排出係数
 
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