平成14年度事業報告
I 一般事業
1 助成・補助事業
(1)「海の日」・「海の旬間」事業
7月20日の国民の祝日「海の日」の意義が国民各層に正しく理解され、有意義な祝日として定着するよう多面的、かっ、広範囲な周知広報活動を実施した。
(1)「海の日」・「海の旬間」広報
「海の日」・「海の旬間」行事資料の制作(日本海事財団補助事業)
7月20日の「海の日」から同月31日までの間、国土交通省主唱の下で実施される「海の旬間」に関連する施策に参加、関連行事のとりまとめを行うとともに、中央及び地方においてにおいて次のとおり広報活動等を行った。
・ |
「海の旬間推進委員会」(中央)、「海の旬間実行委員会」(地方)の運営に参画 |
・ |
各地方海事広報協会において、全国で多彩に実施される「海の日」・「海の旬間」行事の予定表を制作し、報道機関等に配布 |
・ |
訓練帆船の絵柄に「海の日」のロゴ・マークを入れた図書カードを3,000枚制作し、中央および地方の「海の日」関連イベントで活用 |
・ |
「海」や「海の日」に関するアンケート調査 |
・ |
「海の日」が7月第3月曜になることに伴う「海の日」の新キャッチフレーズの募集 |
(2)第17回「海の祭典」(日本財団等助成・補助事業)
開催場所 金沢市、七尾市
開催期間 7月20日(土)〜7月28日(日)
主要行事 資料(1)
協賛行事として中部海事広報協会に業務委託して以下の3行事を実施した他、広報用のうちわを一般市民に配布し、祭典を盛り上げた。
・海の総合展 ・記念シンポジウム ・家族ふれあい伊勢湾クルージング
(3)「海の日」海事関係功労者顕彰(日本財団等助成・補助事業)
各地方海事広報協会に委託して、各地において海事関係功労者を招き、次のとおり「海の日」式典、海事関係功労者祝賀会を開催した。
(地区) |
(開催日) |
(開催場所) |
(参加者数) |
北海道 |
7月22日(月) |
小樽グランドホテル |
120名 |
東北 |
7月22日(月) |
仙台サンプラザ |
180名 |
新潟 |
7月22日(月) |
ホテル新潟 |
120名 |
関東 |
7月22日(月) |
ロイヤルホールヨコハマ |
345名 |
東京 |
7月22日(月) |
船の科学館 |
200名 |
中部 |
7月22日(月) |
名古屋港湾会館 |
200名 |
近畿 |
7月22日(月) |
大阪商工会議所 |
500名 |
神戸 |
7月22日(月) |
ホテルオークラ神戸 |
650名 |
中国 |
7月22目(月) |
KKR広島 |
221名 |
四国 |
7月22日(月) |
リーガホテルゼスト高松 |
180名 |
九州 |
7月22日(月) |
門司港ホテル |
240名 |
沖縄 |
7月22日(月) |
アーバンリゾートとまりん |
350名 |
|
|
合計 |
3,306名 |
また、海上保安庁長官等の被表彰者に対し、当協会から次のとおり記念品を贈呈した。
・海上保安庁長官表彰 |
|
110件 |
|
|
・運輸局長表彰 |
団体 |
17件 |
個人 |
1,295件 |
・地方整備局長表彰 |
団体 |
52件 |
個人 |
104件 |
・海上保安本部長表彰 |
団体 |
18件 |
個人 |
204件 |
(2)海事知識啓発事業
(1)青少年の海事意識啓発(日本財団等助成・補助事業)
青少年の海に対する関心を高めるとともに、海洋や沿岸の環境保全意識の向上を図るため、各地方海事広報協会に委託して、次のような事業を実施した。(資料2)
a. 海事施設見学会
北海道から沖縄まで全国12地区の地方海事広報協会において、博物館や港湾施設等の見学会を実施し、実施回数は57回、参加者は20,095名であった。
b. 乗船ウオッチング
北海道から沖縄まで全国12地区の地方海事広報協会において、巡視船や遊覧船による海岸・沿岸環境の乗船ウオッチングを実施し、実施回数は64回、参加者数は7,855名であった。
また、学習効果を高めるとともに、学習の成果を記録することができる「海の手帳」13,000部を制作し、参加者に配布した。
(2)海洋文学大賞の実施(目本財団助成事業)
a. 第6回海洋文学大賞の決定
募集期間 |
平成13年7月20日〜平成14年2月28日 |
応募総数 |
449点(海洋文学賞部門217点、海の子ども文学賞部門232点) |
選考会 |
海洋文学賞部門 |
平成14年5月24日(金) |
|
海の子ども文学賞部門 |
平成14年5月17目(金) |
選考委員 |
海洋文学賞部門
|
曽野綾子(日本財団会長、作家)、北方謙三(作家)、谷恒生(作家)、半藤一利(作家)、十川信介(学習院大学文学部教授 |
海の子ども文学賞部門 |
十川信介(前掲)、木暮正夫(児童文学者)、上笙一郎(児童文化評論家)、木村龍治(東京大学海洋研究所教授) |
受賞作品 |
海洋文学賞部門 |
|
大賞 |
該当作品なし |
|
佳作3点 |
「トレード・ウインド」(小説)
仲馬達司(ちゅうまたつじ)(神奈川県相模原市) |
|
|
「約束の海」(小説)
中条佑弥(なかじょうゆうや)(東京都杉並区) |
|
|
「やしの実漂着」(小説)
清原つる代(沖縄県糸満市) |
|
海の子ども文学賞部門 |
|
大賞 |
「猫なで風(かぜ)がふくから」
可瑚 真弓(かご まゆみ)(東京都多摩市) |
|
佳作2点 |
「三色パレットの海」
片山ひとみ(岡山県備前市) |
|
|
「こんにちは、ぼくはウミヒコ」
高見(たかみ)ゆかり(東京都足立区) |
受賞作品については作品集(B6判204頁)を制作して関係先に配布した。
b. 特別賞の決定
海洋文学の分野における著作活動において、顕著な活躍をされている作家を顕彰するため、主に新聞社、出版社等の文化・文芸担当者約110名に候補作家の推薦を依頼し、選考会を経て決定した。
推薦受付 |
平成14年3月下旬〜4月下旬 |
選考会 |
平成14年5月24日(金) |
選考委員 |
海洋文学賞部門と同じ |
受賞作家 |
石原慎太郎 |
c. 発表及び贈賞式
平成14年6月4日(火)各報道機関に発表するとともに、下記のとおり贈賞式及び記念パーティーを開催した。
日時 |
平成14年7月26日(金)17時より |
会場 |
東京・船の科学館 |
参加者 |
受賞者、清子内親王殿下はじめ出版関係者、報道関係者約150名 |
d. 第7回海洋文学大賞の作品募集
平成14年10月7日より、第7回の作品募集を開始し、平成15年2月28日をもって締め切った。その結果、海洋文学賞部門で254作品、海の子ども文学賞部門で271作品の応募があった。
(3)全国中学生海の絵画コンクール(日本海事財団補助事業)
第39回全国中学生海の絵画コンクールを次のとおり実施した。
a. 地方絵画コンクール展(地方海事広報協会委託)
募集期間 |
平成14年4月から6月 |
応募総数 |
370校、3,546点 |
地方展 |
北海道から沖縄までの主要港湾都市 |
北海道 |
7月18日〜7月24日 |
小樽市・長崎屋デパート |
東北 |
7月17日〜7月26日 |
塩釜市・マリンゲート塩釜 |
新潟 |
7月24日〜7月29日 |
新潟県黒磯町・新潟ふるさと村アピール館 |
|
8月2日〜8月11日 |
柏崎市・市立図書館 |
関東 |
8月19日〜8月25日 |
横浜市・横浜マリタイムミュージアム |
東京 |
7月27日〜8月3日 |
東京都・船の科学館 |
中部 |
7月22日〜8月8日 |
名古屋市・名古屋ポートビル |
近畿 |
7月25日〜8月23日 |
大阪市・WTCビル45F 大阪港広報サテライト市民ギャラリー |
神戸 |
7月20日〜7月31日 |
神戸市・神戸海洋博物館 |
|
8月1日〜9月10日 |
神戸市・神戸海岸通倶楽部 |
中国 |
7月24日〜7月31日 |
広島市・広島県庁2F展示場 |
四国 |
7月23日〜7月31日 |
高松市・市民文化センター |
|
8月22日〜9月17日 |
香川県琴平町・海の科学館 |
九州 |
7月19日〜7月30日 |
北九州市・旧門司税関2F |
沖縄 |
7月25日〜7月30日 |
那覇市・泊港南岸ターミナル2Fアトリウム |
b. 中央絵画コンクール展
審査会及び審査員 |
平成14年7月2日(火) |
|
小川游(洋画家)、田中義昭(洋画家)、吉田公一(当協会理事長) |
審査対象作品 |
地方海事広報協会の優秀作品120点及び在日外国人学校応募作品46点の計166点 |
入賞作品 |
金賞(国土交通大臣賞)1点、銀賞(当協会会長賞)3点、銅賞(当協会会長賞)6点、佳作30点、特別賞4点 |
国土交通大臣賞は、8月12日(月)に国土交通省海事局長室において、徳留健二海事局長から授与された。
中央展
(イ) |
開催場所 |
国土交通省1階ロビー |
|
開催期間 |
7月22日(月)〜7月26日(金) |
|
展示作品 |
金賞1点、銀賞3点、銅賞6点 |
(ロ) |
開催場所 |
羽田空港ターミナルビル(ビッグバード)6Fギャラリー |
|
開催期間 |
8月11日(日)〜8月20日(火) |
|
展示作品 |
金賞1点、銀賞3点、銅賞6点、特別賞4点、関東地区及び東京地区入賞作品20点 |
(4)海事博物館ネットワークの構築(日本財団助成事業)
a. 「海と船博物館ネット」の発信・充実
各博物館が開催する企画展、体験学習や発行図書などの情報をインターネットを利用して発信し、内容についても随時更改した。年間総ヒット件数は60,858件。
b. 「海と船の企画展」の実施
各地方海事広報協会に業務を委託して、全国各地において「海と船の企画展」を次のとおり開催し、併せて全国の海洋・海事施設を紹介して、入館者等の海事に対する関心を高めてもらうとともに、当該博物館等の利用増進・振興に寄与した。期間中の総入館者数は209,310名だった。
(実施脇会) |
(展示テーマ) |
(実施場所、開催期間) |
北海道 |
「豊饒の島の物語―ニュージーランド南島の自然と文化―」 |
小樽市博物館
7月31日(水)〜9月23日(月) |
東北 |
「海と船と漁携の記録―六ヶ所村泊地区」 |
みちのく北方漁船博物館
6月1日(月)〜9月1日(月) |
新潟 |
「帆船と極地探検家者シャクルトン」 |
白瀬南極探検隊記念館
7月1日(月)〜10月31日(木) |
関東 |
「合同企画展『房総の漁(すなどり)』―海と川―」 |
千葉県立大利根博物館
6月1日(土)〜6月30日(日)
千葉県立安房博物館
7月13日(土)〜8月18日(日)
千葉県立中央博物館
10月19(土)〜12月1日(日) |
|
「海の日フェア」 |
千葉県立安房博物館
7月20日(土)〜7月28日(日) |
東京 |
「マリンサイエンスギャラリー『ヤドカリの世界』」 |
千葉県立中央博物館分館海の博物館
11月2日(土)〜12月23日(日) |
中部 |
「企画展『上田毅八郎さんが描く帆船と近代客船』」 |
フェルケール博物館
4月27日(土)〜6月2日(日) |
近畿 |
「『海と魚と大阪湾』〜海はつづくよどこまでも〜」 |
きしわだ自然資料館
03年2月1日(土)〜3月30日(日) |
神戸 |
「『瀬戸内海ショートクルーズ』〜海図で巡る瀬戸内海の旅」 |
神戸海洋博物館
7月20日(土)〜9月29日(日) |
中国 |
「海からの善隣友好使節―朝鮮通信使―」 |
福山市靹の浦歴史民俗資料館
6月20日(木)〜8月25日(日) |
|
「港町室積の海の写真・資料と船模型展」 |
光ふるさと郷土館
7月17日(水)〜8月25日(日) |
四国 |
「『結びの技と道具』“帆船時代からの船具の技術”」 |
琴平海の科学館
7月10日(水)〜8月20日(火) |
九州 |
「風をとらえて〜平戸港の発展と海外交易船」 |
松浦史料博物館
11月1日(金)〜11月30日(土) |
沖縄 |
「海と海上交通の歴史展」 |
慶良間海洋文化館
7月20日(土)〜8月20日(火) |
c. 博物館ネットワーク会議の開催
主な海事関係の博物館の館長・学芸員に集まってもらい、博物館相互のネットワークづくりのための企画委員会を12月6日(月)に開催し、各館での総合的な学習の時間やインターネットヘの取り組み状況についての意見交換を行った。
|