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4 水に流していいのかな
総合的な学習の時間での関連テーマ:環境、健康
他の教科との関連:社会、理科
 日本には、「水に流す」といった発想がありますが、私たちはどのようなものを水に流しているのでしょうか。学校生活の中で、どのようなものを水と一緒に流しているのかを調べることで環境に負荷を与えない生活を考えよう。
 
活動の展開と資料の位置づけ
資料活用のポイント
(1)調査にあたっては、何が流されるのか見る生徒と記録する生徒でペアを組むと良いだろう。
(2)排水口にたまったゴミは、昼休みは清掃終了後などに調べる程度でよいだろう。
(3)自分たちの日常のごく当たり前の活動が環境に負荷を与えていることに気づく調査なので、調査は簡単に行い、結果の分析はしっかり行いたい。
 
資料と展開の工夫
(1)今日は調査の日といったように学級全体での取り組みとして、生徒には意識づけるように配慮する。
(2)流されているものを通して、学校から出ていく下水の特色や量を検討し、自分たちがより環境にやさしい行動をするためには、どんな点でどんな工夫改善をすればよいかを考えさせたい。また、ポスターなどを流し場にはって、学校の生徒にも呼びかけるように行動を促す。
 
水に流していいのかな
(拡大画面:25KB)
 
参考
おもな食品の汚れの程度(環境省調べ)
魚がすめる状態に戻すには・・・
 
食品の種類 捨てる量 必要な水の量
ラーメンの汁 おわん一杯200ml 浴槽3.5杯(1,050l)
みそ汁 おわん一杯200ml 浴槽4.5杯(1,350l)
牛乳 コップ一杯180ml 浴槽9.0杯(2,700l)
しょう油 こさじ一杯15ml 浴槽1.5杯(450l)
使用済てんぷら油 鍋一杯500ml 浴槽330杯(99,000l)
(注:コイやフナがすめる程度の水質はBOD5mg/l 浴槽一杯は300l)
 
 水には異物をうすめてきれいにするという浄化作用があります。でも、その限界を超えて汚れた場合には、もとの水質に戻るのにとても長い年月がかかります。食器に付いたマヨネーズやケチャップ類はふき取ってから洗ったり、食用油を流さないようにするなど、一人ひとりのちょっとした心がけから、川はきれいに保たれるのです。







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