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討議について
 臼井講師の講演後の討議では、参加者から活発な意見交換が行なわれました。ここでは、その一部を紹介します。
 
○旅行業界は、消費者と情報格差、知識の格差が狭まってきているので、どうやったら少しでも、情報を提供することでビジネスを生み出すかと、苦心している。そういう時に、口コミ情報とか、一番おいしい情報がボランティアベースで提供されていくとすると、観光業界、旅行業界として、どういうふうに情報をビジネスに結びつけられるのかなという興味深い課題がある。
 また、地域の情報とか観光の情報はITを利用して、いろいろな所に提供しやすいコンテンツであるので、一般の消費者には無料で提供するものが多い。では、そこを乗り越えて観光業界、旅行業界がどのようにして情報に付加価値をつけるのかが、非常に大きなテーマではないかと思う。
 
○旅行業者がITを活用していく時、また、ITを利用して商売をする時、最終的な存在感を示す部分というのは責任をもって出せるということ、またそれをコストをかけてやっていくということが、最大の存在意義になっていくのかなという気がしている。
 
○お金を取っている旅行社だから、その発信している情の内容性に信憑性があるとか、個人だから信憑性がないとかというのは、消費者はあまり区別してないという気がする。逆にいうと、本当に正確な情報を出さないと、どんどん信用されなくなっていくのかなという気がした。
 
○最終的には見る人がいかに責任をもって情報を集め、最終的には自己責任での行動を前提とした旅行をするべきじゃないかと思う。
 
■出典
図1 観光振興に関する副大臣会議報告書より
図2 「ITと企業行動に関する調査」「平成14年度情報通信白書」より
図3 「平成14年度情報通信白書」より
図4・5 「ITと国民生活の調査分析」「平成14年度情報通信白書」より
図6・7 (株)富士通総研「電子自治体の動向に関する調査」
図8・9 「平成14年度情報通信白書」より
図10 (株)富士通総研
  







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