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広報艇「みらい」にお乗りください。
みらいマリンメイト
榊 満理
 
 「船長おはようございます。今日は出航できますか。」この運航確認から一日が始まります。私の仕事は、北九州市の所有する海事広報艇「みらい」35tに乗り門司港レトロ地区にある基地を出発して北九州港の案内をすることです。
 北九州市は、210kmという長い海岸線を持っています。端から端まで、船で回ると3〜4時間はかかります。西は、ひびきコンテナターミナル建設地や若戸大橋といった洞海地区、東は太刀浦コンテナターミナルや新北九州空港建設地などの門司地区、ご案内するコースにもよりますが、一回あたり約2時間の航海に乗船し港を紹介しています。
 乗船する方は、港湾関係者をはじめ、一般の方や学生さん、子供さんなど職業や年齢層もさまざまです。
 
 この仕事について早○年になりますが、もともと海や船が好きで着いた仕事なのに、私自身人前でしゃべることや案内文などを作るのが苦手で、最初の頃は乗客の方からいろいろと指摘を受けたりして恥ずかしい思いをしたことが数えきれません。
 港の案内をする上で、乗船する方の目的に応じた説明が出来るといいのですが、なかなかうまくはいかないものです。
 いつも新鮮さを追い求めながら船に乗るようにしています。毎回同じような案内をしても楽しくありませんし、その案内を聞いている方もつまらないと感じているかもしれません。何か、乗船する方にあった話題や情報などを調べたりして少しでも印象に残る説明が出来るように心がけています。
 
 私の職場は、経理や庶務などを行う総務課と港のPRを行う事業課、それから港湾の統計の担当者、総勢12名で力を合わせています。
 私のパートナーは、勤め始めて2年になりますが、積極的に港湾局から情報収集に取り組んでいて、私もかなり影響を受けています。
 時々、私がいつまでも若いというような態度をとると、「年の差は縮まりませんよ。」などとこの後輩(5つ年下です)からニクイ言葉でいじめられたりします。(^^)! そんな後輩や、周りのスタッフのサポートを受けてこの仕事が充実したものになっているのではないでしょうか。
 
 最後になりますが、海から見る港の様子は、関門海峡の自然がおりなす景色と合い重なり、陸上から見る景色と一昧ちがう、とても素晴らしいものです。
 ぜひとも、私どもの広報艇「みらい」にお乗りください。
お待ち申し上げております。
 
北九州市 海事広報艇 みらい







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